中国っぽさはなく結構イケる?LCC春秋航空日本の737円セールとあんまりな座席配置システム


春秋航空日本737円セール

中国系LCC(格安航空)の春秋航空日本(スプリングジャパン)が2014年8月1日から就航開始。東京/成田と広島・高松・佐賀を1日1~2往復しており、使用機材のボーイング737-800型機にちなんだ片道737円キャンペーンを利用して佐賀を往復してみた。

737円で予約しよう!


春秋航空日本は毎月7日から数日間737キャンペーンとして片道737円の激安価格でチケットを販売。

9月7日の正午からのセールに参戦するはずが完全に寝過ごして出遅れたものの、まだ知名度が低いせいか数時間後でも結構737円のチケットが残っているようだったのでチェック。この時は広島と高松は月・火・水・木のみで、佐賀便は人気がないのか金土日も737円の設定があった。

知人と予定を合わせた結果、土曜成田16:55→佐賀18:55、日曜佐賀13:40→成田15:25となり、佐賀に24時間すらいないという無茶な行程で予約。まあ、春秋航空日本のお試しということでこれでいいか。

ちなみに毎月9日は春秋航空の上海便など国際線のタイムセールをやっているようで。月1以外でも1000円セールなどを開催しているので定期的にチェックするのだよいだろうか。



コンフォートシート1000円(最前列で足元が広い)
フロントシート500円(前の方のシートで足元が広い)
スタンダードシート200円
レッグシート700円(非常口座席で足元が広い)

座席指定のシートマップ見ると結構座席指定してる人いるっぽい?指定はせずに往路737円、復路3000円、クレジッドカード手数料往復600円で合計4,337円。

737円だとカード手数料がほぼ同じ金額になってしまうのか……。

追記: 2014年10月18日購入分より以下のように値上げ。
・フロントシート600円
・スタンダードシート400円
・レッグシート800円
・支払手数料片道430円



WEBチェックインは不可はどうにかしろ



成田空港第2ターミナルで降りて空港に入り左に進んでいくとバニラエアと共有の仮設ターミナルがあり、ここでチェックイン。

春秋航空日本はジェットスタージャパンやバニラエアとは違い、ピーチと一緒でWEBチェックインできないようで、予約確認書を印刷していくか予約番号6ケタを控えておき、自動チェックイン機にQRコードをかざすか予約番号をタッチパネルで入力。QRコードはスマートフォンに表示すれば認識できると思う。

追記: 2015年4月に利用した際は端末の前で手荷物の重さチェックあり。2015年10月25日から機内持込手荷物の重量制限が7キロから5キロになったので注意。




旧エアアジアジャパンから使われているいかにも倉庫っぽい仮設搭乗口に春秋航空日本が。

チェックインは出発35分前まで、保安検査場を抜けて搭乗口は25分前まで。成田空港のバス搭乗締め切りのデッドラインは15分前と思われるがWEBチェックインできないのでどのみち35分前までに空港に着いてチェックインできないとアウト?



ジェットスタージャパンだとバスに乗って左の方に行くところ、春秋航空日本は右の方に連れて行かれた。



ついに春秋航空日本に搭乗!


LCCでは座席広め?





足元の広い非常口座席レッグシート。



LCCなので座席はJALやANAよりは当然狭いが、エアアジアジャパンやジェットスタージャパンの28インチより少し広い29インチのようで(広い座席は33インチ)、隣に座っている人に立ってもらわなくてもなんとか通路側に出られそう。

また、右側の5から15列目は座席が1列減って少し広くなっているので座席指定する場合はここを狙うとよいだろう。



チェックイン時に座席指定不可で前から詰めるクソシステム


例えばジェットスタージャパンではチケット購入時に座席指定しなくてもチェックインする段階で座席指定できるが、春秋航空日本ではチェックイン時に座席指定できない。

しかもチェックインした順番に前の座席から埋めていくというクソシステム。例えば、知人とバラバラに買ったチケットで順番にチェックインしたら22A、22Bという感じで発券された。下の方の「BN=085」と書かれた数字が恐らくチェックインした順番で最後の方にチェックインすればだいたいの搭乗人数がわかる。

逆にこれを利用すると、チェックイン機で発券した人のチケットを見せてもらい、窓側がよい場合はFだったら次はA(進行方向左側)、Eだったら次はF(進行方向右側)で発券される。通路側がよい場合はBの次はC、Cの次はDになる。

もちろん該当座席に事前に座席指定してる人がいないのが条件になるが、これで窓側や通路側を狙って発券でき、バラバラに予約した場合も順番にチェックインすれば知人と並んで座れる確率を高くすることができる。

また、前の方から詰めて座らせるので事前の座席指定で後方を指定し、当日空いていれば周りに誰もいないという状況を作ることができる。スタンダードシートは他社より安い200円なので博打するくらいなら最初から指定した方がよいかも。機内ではもちろん勝手に席を移動しないように釘をさされる。

ちなみにこの前から詰めるシステムはピーチで導入されていたようだが、現在は変わっているようで。


機内誌はなく観光ガイドが


エアコンとライトは角度調節可能。



京成スカイライナー片道2470円が機内限定で2200円になる。



電子機器使用制限の案内と安全のしおり、それから中国そのままの"おゲボ袋"。

「清潔袋」ということで中国語は「清洁袋」と書くのね。




春秋航空日本の機内誌はないが、香川県と佐賀県の観光ガイドみたいなのが入ってる。



夕方の出国ラッシュあってか少し待たされて無事に離陸。




座席に不織布のリネンがあることに驚いたけど、よく見たらで広告が入っていてコーヒーのカリアーリを宣伝してた。




青や赤っぽくライトで照らされる。

春秋航空日本の機材は中古ではなく新造のボーイング737-800なのでまだ清潔感あってなかなか。


100円でコーヒーかお茶の飲み放題!



機内販売のメニュー。

なぜか座席にささっておらず回ってくる客室乗務員に見せてもらうしかなかった。広告の出ていたカリアーリコーヒーや佐賀県の嬉野茶(うれしのちゃ)は100円で飲み放題、他のメニューも地上価格の1.5倍くらいで他社はジェットスターみたいに2倍くらいするのでかなり良心的。



コーヒー(100円)と佐賀県の丸ぼうろ(100円)。



佐賀県のn.e.o.プレミアムジンジャエール(200円)と広島県のからす麦クッキー(100円)。

ジンジャエールはかなりショウガが強くウィルキンソンが好きな人ならいけそう。佐賀の土産屋で見たら底の方に沈殿してたので飲む前に降るようで。からす麦クッキーは丸ぼうろと比べるとちょっと小さすぎるような。

こんな感じで就航路線の特産品を機内販売として出しているのでお土産品を事前に試せるという意味ではなかなかいい線いってると思う。これだったらメニューに産地をキッチリ表記すれば販促に繋がるのに、と思う。

追記: コーヒーは2015年2月11日から200円に値上がりし、お代わりも廃止。



それにしても「SPRING AIRLINES JAPAN」なのか、「SPRING JAPAN」なのかどっちだよ。

空港や機内では略称の「スプリングジャパン / SPRING JAPAN」の方で呼ぶようにしているようだが、春秋航空日本の英語表記は結構混在してる。



ほぼ定刻で佐賀空港に到着。



翌日成田空港に戻り左が佐賀から乗ってきたJA01GRと右がJA03GRが並ぶ。

春秋航空日本はチェックイン時に座席指定できず、しかも前の方から順に詰めていき後ろの座席はガラガラというクソみたいな配置システムだが、早めにくれば前の方になり、狙ってチェックインすれば希望の座席が取れる可能性が高く、一番最後にチェックインすれば右隣に人は来ないという裏技的な使い方もできるわかりやすいシステムなので使いようか。

座席も1インチ他社より広いし、機内販売はホットミールがなくしっかりしたものは食べられないが他社より安く100円でコーヒー飲み放題はちょっと喉が渇いた時に便利。

中国の春秋航空の系列ではあるが一度中国語のアナウンスがあったのと"おゲボ袋"くらいで中国色はほぼ排除されており、むしろ日本式サービスを本家にも取り入れたいという思惑が見えるように思う。客室乗務員も全て日本人で制服も本家春秋航空とは違い黄緑色ベースで、エアアジアみたいに赤色や化粧がケバイこともないので中国系というのは気にせず利用するのが吉。

中国系LCCができたと聞いて最初は全然期待してなかったけど春秋航空日本は結構イケるんちゃう?ということで、まだ始まったばかりなので今後の路線拡大に期待したい。


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次は実際に佐賀をどう旅したかを紹介。

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