2016年06月16日(木)

フィギュアレビューサイトが減少したのはAmazonのせいというのが抜け落ちている

フィギュアレビューブログ/レビューサイトの数が減っている理由は? ちなみにフィギュアの価格はこの10年でざっくり2倍に。 – Togetterまとめ
近年、フィギュアのレビューサイトが減り続けているそうで、フィギュアサイトの巡回に1~2時間かかっていたのが5~20分になり、巡回対象は100を超えていたものが72サイトまで減少したという話が記載されていた。


フィギュアレビューサイトが減少した理由

・フィギュアの高価格化
・個人サイトを運営する時代の終焉

原因として挙げられている主な理由は、フィギュア(塗装済み完成品フィギュア)の価格上昇と、個人サイトの終焉。個人的にアイマスのフィギュアなどを見てて「最近1万円超えのフィギュア増えたなー」くらいの感覚はあったものの、フィギュアの単価は内容を読むと確かに高価格なものが増えているようで。

このTogetterまとめを見て気になったのは、Amazonアソシエイトについて一切触れられてないことだった。


Amazonアソシエイトの紹介料

サイト上でフィギュアなどを紹介して、閲覧者がリンクを踏んで実際にAmazonで商品を買うと紹介料が入るアフィリエイトのAmazonアソシエイト(例えば、あなたがfigmaプリンツ・オイゲンをクリックして購入するとかずぴーさんに紹介料が入るので注意)。2013年頃までの紹介料は下記のようだった。

Amazonアソシエイトパフォーマンスプラン紹介料
1ヶ月の発送商品数 紹介料率
1~10 3.00%
11~30 3.75%
31~100 4.25%
101~200 5.00%
201~500 5.50%
501~1500 6.25%
1501~7000 6.50%
7001~ 7.00%
正確な古い紹介料がよくわからなくなってしまったが、確かこんな感じ。

1日1個程度売れるか売れないかのサイトであればAmazonからの紹介料は月11~30個で商品の税抜価格の3.75%がもらえ、1日3個以上売れるようなサイトなら月101~201個で5%がもらえた。紹介料は最大7%。

つまり、中堅以上のサイトなら買ってレビューしたフィギュアを14~20個くらい売って元を取ることは容易だっただろう。

フィギュアが高価格化しても、たくさん売れる大手サイトなら1体あたりの紹介料が上がるならむしろ歓迎する人すらいたのではないかと思う。


Amazonアソシエイトの終焉

これが2013年頃になって、フィギュアを含む「おもちゃ」は2%固定→翌年”フィギュアだけ”0.5%固定に改悪された。

紹介料が0.5%まで減少してタダ同然になると、元を取ろうと思ったら200個売らないといけない計算になる。

最近ではバリューコマースのあみあみ(2%)A8.netでホビーストック(3%)などのリンクをはるサイトを見かけるようになったが、最大7%というバブリーな時代が終焉してしまったことが、フィギュアサイト界隈に与えた影響は大きいんじゃないか思う。※個人サイトが「週刊わたしのおにいちゃん」みたいなロリペドフィギュアにみんな競うようにリンクをはりあった時代とか懐かしいね

改悪は、みんながAmazonで物買うようになったのでもうアフィリエイトの料率を高くする必要がなくなったのが理由だと思われ、最近では電子書籍のKindle、Kindle&Fireデバイスは8%固定という破格の紹介料で日本市場を本気で取りに来ている。

フィギュアが0.5%なのに対してKindle本は8%なので、Kindleでマンガを売りまくってウハウハ人生のサイトもあるらしいね。ヤマカムとかヤマカムとかヤマカムとか。


個人サイトが衰退した原因

・SNSへシフト
・YouTubeやニコ動、他プラットフォームへ分散
・転載サイト(まとめサイト)の台頭
・サイト管理人の高齢化(就職、結婚等)

フィギュアレビューなどの個人サイトが減少する理由として考えられそうなものをいくつか挙げてみた。この他、ネットの黎明期は個人サイトが支えていたのに対して、近年はSNSを使ったりグッドスマイルカンパニー 『カホタンブログ』など企業も宣伝の仕方がうまくなっているので(ミカタンはやる夫のアスキーアートを見たくなくてクリックしないようにしてたのでよく知らない)、わざわざ個人がレビューする必要性が下がったという理由も考えられそう。

もう個人でサイトなんてやる時代じゃないというのはせいぜい2000年前後から始めた若造の私でも肌で感じていたので、そんな中で突如起こったAmazonアソシエイトの改悪は結講インパクトあったんじゃないかなあ。

とはいえ、Amazonでフィギュアが売れてお金が入ることよりも、「自分が紹介したレビューを見て共感し、実際に買ってくれた人がいた」ということが一番モチベーションの向上に繋がったと思うので、Amazonアソシエイトの改悪がどの程度影響あったかはわからないけど、料率の減少をモロに受けたという意味ではフィギュアサイトの減少はWEBの歴史の中でも個人サイトの衰退を象徴する1つの例と言えるんじゃないかと思う。


さざなみ壊変ってまだあったんだ

ちなみに、個人サイトについてはカトゆー家断絶が終了するなど時代は大きく変わり、「さざなみ壊変ってまだやってるんだ」と言われる頻度は増える一方ですが、趣味として15年続けてきた過程で更新作業が呼吸をするレベルに等しくなってしまったこと、様々な人との出会いのきっかけになったり(うちのサイトが発端となり巡り巡って同期が結婚したこともあった)、結果的にセルフブランディングみたいにもなっているので、サイト運営をやめるつもりは当面ありません。

個人サイト運営はいいぞ。
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