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◆Wiiウェアで配信開始の「グラディウス リバース」がおっさんホイホイすぎる件


 Wiiウェアで横スクロールの金字塔とも言えるグラディウスの新作「GRADIUS ReBirth」が配信開始しました。価格は1000Wiiポイント(1000円相当)。同じWiiウェアではファミコン風に完全新作を作る「ロックマン9」が今話題ですが、「GRADIUS ReBirth」も80年代のゲームを強く意識した作りになっており、かなりのおっさんホイホイになっています。「ロックマン9」とは違ってほとんど事前に情報が公開されなかったため、配信前日まではまるでお通夜みたいな空気だったのですが、配信開始したとたん「懐かしい!」「スタッフよくわかってる!」などの声が多数。

 ステージから敵キャラクタ、曲から効果音にいたるまで過去のシリーズを強く意識した内容になっていて、アーケードにしろファミコンにしろ昔のグラディウスシリーズを一度でも遊んだことがある人なら必ずニヤニヤすること間違いなし。特に音楽は全て過去のシリーズのアレンジ曲になっています。

(画像は二重化が解除されていません)
1面は火山面。BGMはFC「グラディウスII」の3面のものが使われています。


ファミコンであった5000点。また「上上下下……」でおなじみののコナミコマンドも健在。


2面ボス前では、突然ワープしてやってくるザブのラッシュに今回も苦しめられ。


もはや説明不要のモアイ面。ボスはなんかアルカノイドっぽいけど。


最終ステージに要塞面はやっぱりかかせません。


こういう安全地帯が多めなところにも昔のシューティングゲームっぽさが出ていますね。


ストーリーはMSX「グラディウス2」の2年前という設定になっているらしく、その他もMSX色が結構強いので当時MSXフリークだった人は涙を流しながらプレイすべし。

 機体は最初は3種類から選択できますが、プレイによって隠し機体が増えるようです。MSXやPCエンジンなどにあったボーナス多めのエクストラステージもあるとか。

 難易度は家庭用ならこのくらいかな、と思える程度ですが、けして簡単というわけではなく、死にながらパターンを覚えていく昔ながらのゲームテイストになっています。NORMAL以上の難易度では、クリアした後再び1面から始まる2周目以降が存在。敵の配置がかわっていたり、敵が死に際に弾を撃ってくる「撃ち返し弾」が加わったりして更に難しいステージが遊べるようになります。なんでもエンディングも変わるっぽい?


4面のギミックは初見殺しすぎる。


たくさんのキャラクタが表示されると処理が重くなってゲームスピードが落ちる「処理落ち」まで再現してあるようで、難所でスローがかかって緊張感が出るところはまさに昔のハードでゲームを遊んでいるような感覚に。

 開発は、沙羅曼蛇ポータブルなどレトロゲーの忠実な移植+αで定評のあるM2。音楽はXbox360に移植が決まった「デススマイルズ」などケイブのシューティングの多くを手がけた並木学(さんたるる)氏。並木氏のサイトを見ると「IIとIIIの音スペックで、アーケードライクに仕立てました。」とあるので、その他のスペックも20年くらい前のゲームを意識して作ったんじゃないかと思います。M2と並木氏は9月12日に発売を控えたファンタジーゾーンコンプリートコレクションもつくっており、今後の活動も楽しみなタッグですね。

 フジサキBlogではステージや曲の元ネタ一覧を公開しているので、気になった人や遊んだけど元ネタがわからないところがある人は見ておくといいかも。こうして見てみるといろんな機種からまんべんなく引っ張ってきてるみたいですね。

 正直なところ、リバースだけにゲロだったらどうしようと心配してたんですが完全に杞憂でした。わかってるスタッフが作ってるだけあって細かい操作感までまんまグラディウスだと思います。まだ1回しか遊べてないのでこれからやりこみたいと思います。1000万とか出るのかな?過去に何回か書いてますけどこういうレトロなスペックで新作がたくさん作られる流れが起きることをホント期待しますよ。


リプレイの保存やオンラインランキングにも対応。これで1000円なら安すぎるくらいだと思います。


グラリバ遊ぶために退陣した福田総理大勝利じゃないか!


2008年9月2日の記事を改変。


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