落としてピントが合わなくなったレンズを分解修理 New FD 28mm F2


New FD 28mm F2。

咲-Saki-の舞台探訪で霧島神宮へ行った際、レンズ交換時に落としてしまい無限遠でピントが合わなくなってしまいました。




那覇港で夜景でも撮ろうかと思った時にその異変に気がつく。

New FD 28mm F2はレンズ群全部を繰り出してピントを合わせるフローティング構造なのですが、これが落とした衝撃でおそらくマクロ寄りになってしまった結果、無限遠でピントがこなくなってしまったのではないかと。NEX-3にkiponのFD-NEXマウントアダプタ経由で使用していた時は元々オーバーインフ気味だったにも関わらず無限遠でピントが合わなくなったということは結構ズレちゃったんですかね。

代替のレンズとしてはAi Nikkor 35mm F1.4sがありますけど400グラムあるとボディが軽いNEX-3との相性があまりよくなく日常的に持ち歩くには若干辛い。SLR Magic 35mm F1.7はこれはこれで味のあって特に夜間や暗い室内ではとても面白いレンズなのですがパンフォーカスで撮れないので旅に持って行くには汎用性が足りない。

28mmのレンズはAPS-Cでは35mm換算42mmとなり、フィルムの対角線43mmに近い真の標準レンズとも言える存在で、50mmより若干広角の味が残ってて非常に使いやすいレンズだっただけにこれは困った!買い直すにしてもキヤノンのNew FDの24mm、28mm、35mmのF2シリーズは意外とタマ数が少なく探すのも面倒。




こうなったら再び分解だ!

ジャンクレンズを分解して復活させる! New FD 28mm F2
5000円で購入した直後に分解清掃してクモリを取り除きましたが、今回はピント調節の問題なのでまずピントリングのゴムベルトを外します。つまようじのようなものを何本か突っ込めばOKで、ヤングガンガンを分冊した時に出た針金が手元にあったのでこれを差し込みました。なんだか軽いグロ画像みたいに。




鏡胴とゴムベルトの間にスキマができてゴムベルトが簡単に外れました。




しかし「ええと、ここからどうすれば」としばらく悩み、とりあえず見えたネジを1本外してみました。

するとピントリングが∞の印を超えて回るようになり見事無限遠でピントがくるようになりました!

どうやらここのネジ1本でピントリングが回る範囲を制限してたみたいです。



ビフォアー

従来できたカタログスペック通りの30センチまでの接写。


アフター

20センチくらいまで接写できるように!

ネジを外したおかげで無限遠だけでなくマクロ寄りも更に回すことが出来るようになり、レンズをマウントから外して浮かせなくても更なる接写が可能なスーパーレンズが完成!

修理の副産物的な現象でしたがこれは更に使い勝手が上昇しそう。このネジはなくてもレンズがボロッと取れることはなさそうなのでしばらくこのままで運用してみようと思います。反面、ゴムベルトがユルユルのガバガバで締まりがなくなってしまったので接着方法を考えないと。

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