物語シリーズセカンドシーズンで世界中を混ぜて作られたシャフトの嘘空間描写



<物語シリーズ>セカンドシーズン第24話 第恋話『ひたぎエンド 其ノ肆』にはラスベガスのサーカスサーカスホテル&カジノが出ており、作中では「サーカスサークル」になっている。


ラスベガスの中心・ストリップ地区。

サーカスサーカスはストリップ地区のはずれの方にあるので比較的安く泊まれ、ドでかいピエロの看板があるように子供に人気でファミリー向けのアトラクションが多いとか。



こちらはマカオの葡京娯楽場(カジノリスボア)らしく、花京とカジノリスボンに書き換えられている。香港から近いのでそのうち行ってみたいところ。



ラスボスの撫子をどうにかして戦場ヶ原を助けるために貝木が再び阿良々木さんの街にやってきた。

戦場ヶ原と貝木の電話は白黒の目玉や波が、詐欺師で嘘を吐き出す貝木の心理状態を表していたと思うが、ラスベガスやマカオをごちゃまぜにしたような夜景描写もまたこれらを表現するためのものだろうか。



現代は廃仏毀釈や神仏分離で寺と神社はだいたい分かれているが、大仏と大量の鳥居が一緒くたになってるシーンもある。

貝木が嘘で塗り固めることによって生み出されたカオスな背景カットの移り変わりは文字ベースの原作にはないアニメだからできる演出でいかにもシャフトっぽいなあ、と思いながら見ていたが、カジノのあたりのカットは、貝木が1日1万円ずつ撫子に貢ぐというのがキャバクラっぽいと戦場ヶ原が言っていたので、間に挿入されていた消費者金融の張り紙っぽいカットも含めて大量のお金をあっという間に使ってしまういかがわしい雰囲気を醸し出すためなのかもしれない。




物語シリーズセカンドシーズン第16話の総集編にも出ていた猫物語のカットには、アメリカからもう1つニューヨークのエンパイア・ステート・ビルディングが出ていた。鉛筆っぽい外観に4面のうち2面の中央部分がくびれているのが再現されている。



1931年に竣工した102階443メートルの当時世界一の高さで、1972年にワールド・トレード・センターに抜かれるまでニューヨークで一番の高さを誇っていた。艦これが流行ってるけど戦前にこんなものおっ建ててた国となんで戦争しちゃったんだろうとアメリカに行くたびにいつもしみじみと思う。



物語シリーズセカンドシーズン第24話では他に、気球が飛ぶトルコのカッパドキアに羽川さんがいるシーンが映し出されるが、物語シリーズでさりげなく世界中の場所がカットに挿入されているのは、実は羽川さんが放浪して訪れた場所ではないかと無理やり解釈することもできるだろうか。

高速道路のジャンクションだったり現代建築だったり。時折世界各国の場所も登場し、意図があるのかないのかよくわからないものも含めて作中の状況や心理描写に用いられる物語シリーズの背景を新作の花物語でも楽しんでいきたい。

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