イギリスのヴァージン・トレインズ Class390ペンドリーノで航空機並のサービスを堪能する


ヴァージン・トレインズ Class390ペンドリーノ

日本の国鉄はJR北海道やJR東日本のようにエリアごとに分かれて民営化が行われたが、イギリスの鉄道はそうではない。線路や施設を管理する半官半民のネットワーク・レールがあって、それぞれのエリアで運行会社が列車を走らせる上下分離方式。それらをまとめてナショナル・レールというブランドでやっている。

ロンドンからイギリス第二の都市バーミンガムやマンチェスター、スコットランドのグラスゴーを結ぶヴァージン・トレインズは、航空会社のヴァージン・アトランティック航空も有するヴァージン・グループでサービスも非常に評判がよく、そのフラッグシップのペンドリーノのファーストクラスにお邪魔した。



ヨーロッパらしい歴史ある巨大ターミナルの多いイギリスでも、ヴァージン・トレインズの拠点駅・ユーストンはコンクリートであまり面白みがない。




電光掲示板には発車時刻も表示される。



車内はメタリック風でなんとなくJR九州のソニックみたい。



早速ファーストクラスへ。

一番手前の車両に乗り込んだら閑散時は乗務員の控え室的使い方をするのか他の車両に行けと追い出されてしまった。






車体傾斜するため車体が円筒形だからか天井が若干狭い気がするけど、ドッシリとしたシートで広々。

暖色系の落ち着いた照明で窓のライトもなかなかよい雰囲気。座席配置は2+1席で基本的にボックスシートが多く回転できない。座面スライドとちょっとだけリクライニングする。肘掛けはゆるくカーブしてて肘を落ち着けて載せられない嫌がらせみたいな形状。



なぜかここだけ照明が違った。



指定席かどうかの電光掲示板。



イギリスなのでBFタイプのコンセントがあれば充電可能。



Wi-Fiも完備でブラウザを開いてチェックを入れて接続。



スコットランドのグラスゴー付近が安定しないっぽいけどだいたい全域で繋がるっぽい。



おい、速度全然出ねえぞ!

ロンドン近郊で速度測ったらこんな感じ。あまりにひどいので3Gに切り替えちゃったけど復路ではそれなりに繋がった……はず。




平日の月から金曜日の始発から11時までに出発する便はイングリッシュ・ブレックファスト、17時から19時までに出発する便はディナーが出る。

あいにく5月の最初の月曜日はバンクホリデーで祝日だったけど朝はホットミールを出してくれてかなりうれしい。




それ以外の時間はお菓子の詰め合わせがもらえる。

クッキー、クラッカー、ポテトチップス、チーズ、干しぶどうなどが入ってて充実。飲み物もコーヒー、紅茶、オレンジジュース、ペットボトルの水などなんでもワゴンで持ってきてくれる。



紅茶好きの国だけあって砂糖が3種類も常備されてる。

普通の砂糖とデメララと人工甘味料かな?ラム由来のデメララは黒糖よりあっさりしててかなり好みだったので日本でも普及してほしい。



お手洗い。




セカンドクラスは2+2席の配置。

コンセントもあるしこれでも十分広そう。



営業最高速度は時速200キロ。

ユーロスターと日立製車両で225キロ出るクラス395を除くとイギリスに高速鉄道はないけど新幹線と同じ線路幅のイギリスは幹線では200キロ当たり前のように出る。




車窓からはいかにもイギリスらしい丘陵に広がる牧草地に、春だったので一面の菜の花も。



2時間半ほどでマンチェスターピカデリー駅に到着。


イギリスの鉄道のファーストクラスでは、正規運賃でJRのグリーン車に乗るのがバカらしくなるくらいのサービスが堪能できる。とは言えホットミールまで出してくれる運行会社は少ないのでヴァージン・トレインズを利用する時は食事時を狙うのが吉。事前にサイトの時刻表pdfで食事のマークをチェックしよう。

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