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なぜコミケの宣伝ツイートは伸びなくなったのか?XのGrok AIアルゴリズムの変化と今すぐやるべき交流の質


近年、Twitter(現X)でコミケの告知ツイート(現ポスト)が伸びにくい状態となっており、それを嘆く投稿をしばしば目にするようになりました。特に2025年11月にGrok AI統合によりアルゴリズムが刷新され、タイムラインの性質が激変。インフルエンサーやファンを多く抱える神絵師などを除く普通の個人勢は、意識的に投稿を行わないとツイートが表示されなくなっています。今年の秋頃から私の普段のツイートも以前より閲覧数が激減したので、「もうTwitterやめて別のSNSに移住しようか」と悩み、いろいろ調べたり検討した結果を以下にまとめました。「ハッシュタグはもう使わない方がいい、いや1~2個ならいい」みたいな細かい話や数字については、2週間毎にアルゴリズムが変わるらしいので今回は扱っていません。


Twitterとアルゴリズム変化

アルゴリズム調整は11月以前から行われていることで、Twitterのアナリティクスを見るとインプレッション数は下がっていくけどエンゲージメント率は上昇していることから、普段から絡んでる人にしか表示されてないことが容易に確認できます。これは、ほとんどの人によってフォロワーの投稿を全部見ることが不可能になったことや、広告による収益やTikTokなど他のSNSとの競争が激化しているなど運営側の問題があるからです。

イーロン・マスクのXになり「おすすめ」が導入されてからタイムラインが「バズってるものだけ見てろ!」になったのが大きく、わかりやすい外国人問題などの政治ネタが拡散されやすいので選挙ハックに利用されたり、しらんひとに引用RTで噛みついてマウントを取る対戦型SNSとなるなど、ゆるく繋がれた以前のTwitterとは様変わりしてしまいました。

しかしその一方で、本来のSNSとしての形を取り戻そうとするのが交流重視のアルゴリズム変更にあると思います。Twitterをこれからも知り合いと交流するための「SNS」として使い続ける場合は、以下のような正攻法でやるしかないと思っています。


現在のTwitterでの生存戦略

「交流がない人」は非表示にされる

新しいアルゴリズムは、ユーザー間の親密度を極めて重視しています。普段からリプライなどでやり取りがない相手のツイートは、たとえフォローしていても「興味がない」と判断され、タイムラインから間引かれる傾向が強まっています。


「いいね」だけでは足りない

これまで推奨されていた「いいね」や「RT」の反応だけでは、関係を維持できません(おそらく)。現在はクソリプにならん程度に返信(リプライ)などによる双方向のやり取りが、表示優先度を上げるために重要です。いいねやリプライが何点、という加算・減算のアルゴリズムはオープンソースで公開されているらしいので、検索して最新の情報を調べてください。

特に、リプライに対して投稿主が更にリプライすると高い点数が判定されるので表示上有利になります。例えば、ファンから作者への労いの言葉や感想なども基本的には歓迎されるはずなので積極的にやっちゃっていいんじゃないかと思います。ただし、「お疲れ!」「ありがとう!」みたいな単純なやり取りだと、今後はGrokが価値がないとして投稿内容によって点数配分を変えてくる可能性があるため、具体的な内容かつ相手が返信しなすそうな投稿を心がける方がよいでしょう。

「似た属性」とのコミュニティ形成

膨大なフォロワーを抱える人以外は、孤立したままでは確実に沈みます。「おすすめ」タイムラインは似た属性を持つ人を優先して投稿を表示するため、普段から自分のジャンルと似た属性の人たちと積極的に交流して、コミュニティに「入る・つくる・育てる」必要があると思います。


ちゃんと「フォロー中」タイムラインを見よう

上記を実践するための1つの方法として、フォロワーの投稿が時系列順に表示される「フォロー中」タイムラインに切り替え、フォロワーの投稿をちゃんと見ましょう。

オススメの閲覧方法は、検索窓に「filter:images」を入力、検索フィルタで「フォローしているアカウント」に切り替え、「最新」タブでフォロワーの画像ツイートだけ新着ソートすると荒れてるツイートはほぼヒットしなくなるので平和になります。忙しくて時間がない時は「話題のポスト」タブを見たり検索ワードに「min_faves:数字」を追加して「いいね」数が多い投稿などで間引いてインチキをします。「filter:images min_faves:」などを単語登録して簡単に入力できるようにすると便利です。※追記: 「filter:follows」でフォロワーの投稿のみ表示できた

個人的な話として、今のTwitterだと「おすすめ」タイムラインは知り合いの投稿が表示される上の方だけしか見てなくて、知らないひとの投稿が表示される下の方はこわいので見られていません。


告知を届けるために必要な日常

「コミケの告知の時だけ浮上する」のは、現在のTwitterでは致命的です。

入稿前は忙しくてツイートをサボりがちになりますが、最終的にコミケの告知をフォロワーのタイムラインに表示させるためには、自分やつくる同人誌と似た属性の人と日常的にと繋がっている状態を作る必要があるでしょう。

以前話題になった「孤高のロリ絵師では凍結されて終わりなのでダメだ!」とまったく同じ結論になると思います。

Twitterで上記とほぼ同じ文章を載せたら「SNSがますます交流を強いられるようになってきている」とのコメントがありました。残念ながら現在のTwitterは以前のように誰かとゆるく繋がるというのはかなり難しくなっています(国産だと表現規制もゆるそうなだし、mixi2やタイッツーならもしかしたらまだ可能?)。しかし、同人誌などのモノをつくって誰かに見てもらいたいと思う場合は、同じ属性の人と繋がれるのであればSNSの本来のあるべき姿ですし他に代替できるSNSがなければ仕方なく付き合うしかないでしょう。

「いい本を作る」努力と同じくらい、「誰かと交流して輪の中に入っていく」ことが、コミケ告知以前に今のTwitterで必要なアカウント運用戦略になっていると思います。
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