日本は台湾にエネルギッシュさで負けてるぞ!台湾コミケFancyFrontier21


Fancy Frontier 21

台湾のコミケ的存在の同人誌即売会「Fancy Frontier(開拓動漫祭)」へ行って来ました。日本のコミックマーケットと同じく夏と冬に1回ずつ開催され、21回目となる今回は2月16日と17日の土日2日間開催。私はFancy Frontier 4の時に1度だけ行ったことがあったので8年半ぶりで初のサークル参加でした。



Fancy Frontierの開催場所は台湾大学。

台湾大学は日本統治時代に設立された旧帝大であり台湾の最高学府。日本の東京大学でコミケをやるようなものなのでちょっと驚き。





台湾大学に着くと敷地に沿った公道にものすごい行列。

コミケの行列より密度は低いものの、開催1時間前くらいで1キロほどもあり、見てると最後尾がどんどん伸びていく。




Fancy Frontierの会場となる体育館。




カタログ。

ニュー台湾ドルで200元。1元は今のレートで3円ちょっと。FancyFrontierは土日2日間開催で、大雑把に言うと即売会としては土曜日の方がメインで、日曜日は声優さんや作家さんを呼んだイベントが多いようです。




まさか台湾で渋谷凛と双葉杏のFigmaが買えるとはね。

最近は日本企業の進出も増えているようでグッドスマイルカンパニーはワンダーフェスティバルで出していたものを持ち込み。先週さっぽろ雪まつりにいた雪ミクがはるか南の台湾で見られるのは不思議な感じ。

他には、とらのあな、アクアプラス、オーバードライブなどがグッズを売っていたり、らしんばんが日本の中古同人誌を売っていたり。翠星のガルガンディアの先行上映もやっていたようです。




アイドルマスターを描いてる台湾サークルを2つ発見!

もちろん中国語なので読めませんが絵と漢字でなんとなくわかります。清純令嬢じゃなくて淫乱令嬢な水本ゆかりが実にけしからんな!


同人誌即売会としてはサンシャインクリエイションくらいの規模でしょうか。人気のあるジャンルは日本とほとんど同じで東方プロジェクトは昔から人気だし、今回だとソードアート・オンラインが目立つ印象。TVアニメが1月から始まった まおゆう魔王勇者もちらほら。

18禁に関しては日本と比べるとほとんどなく、日本以上に18禁と目立つように書いたり、袋詰したり、モザイクはダメで乳首なども塗りつぶしたりしないとダメで、コスプレの露出も含めてエロに関しては厳しいです。ほとんどは日本のイベントと同じ感覚ですが、お国が違えばルールも違うというのをはっきり認識する必要があります。







コスプレ。

昔は会場内でもどこでもよかったと思いましたが、現在は外で行うようです。コミケでもつい最近解禁されましたが、Fancy Frontierでは長物の規制はありません。







ラッピングカー。

昔はこんなのなかった気がしますが、現在はまとまって展示するスペースがあるようで。






台湾はまだまだバイク(スクーター)が多く、乗用車よりたくさんありました。




ましろも結構人気あってうれしい。




台湾でも搬入出を支えるクロネコヤマトの宅急便。

統一速達という会社がライセンスを使っているようで。




マスコミの取材もたくさん来てるようでした。




イベントの終了が近づくにつれてどんどんコスプレブースに人が増えていく。


開場してしばらくするとコミケと同じくらい混雑します。もちろんコミケの正午前後よりは密度は低いのですが、行列の形成はアバウトだし、コミケほどみんなが整然と動いていないので島中での移動が非常に大変。それでもコミケよりすごいのは終了まで全然衰えずに混雑し続けることで、台湾の人のエネルギッシュさには驚くばかり。例えば、鉄道でそれほど発展してない地方の駅に行くと日本統治時代の駅舎が残ってて日本の原風景が見られるような感じなのですが、まだ10年くらいのFancy Frontierではルールに関してもまだまだ試行錯誤が重ねられているそうで、なんとなく昔のコミケはこんな感じだったのかなあと思えるところもあり、いろいろと考えされられて興味深いです。マンガやアニメで日本語を覚える人も多いので、マンガやアニメが好きだという気持ちの強さで日本人も負けていられないな!と心機一転できる刺激的なイベントでした。

台湾は日本語通じるところも多いし、筆談でなんとなく意思疎通もはかれて海外旅行のハードルとしては低いので、Fancy Frontierをきっかけにぜひ台湾に行ってみてください。謝謝!

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