チョコエッグからロリペド熱狂のリカヴィネまで フィギュアの歴史を残す海洋堂ホビー館


入口からすごい海洋堂ホビー館。

高知県の四万十川沿いの山奥で高知市からでも2時間くらいかかり、四国のすごくへんぴなところにある海洋堂ホビー館四万十。それでも2014年4月3日で開館1000日を迎えたホビー館は、フィギュアの博物館を求めて多くの人が訪れ、2013年10月14日に20万人を突破したようでその人気の程を確かめてみた。


ホビー館はへんぴなところにあるので最寄り駅の打井川駅から山道を5キロほど上ったところになる。

四国の偽新幹線こと鉄道ホビートレインから乗り継いだバスがワゴン車だったことにまず驚いたが、一応運賃表と運賃箱もちゃんとあった。





入口はトーテムポール風で賑やか。

海洋堂ホビー館四万十の入場料は800円で、少し離れたところにある500円のかっぱ館とセットで1200円。



中に入ると海賊船や恐竜ですごいことになってるな。



よつばとダンボーがもうすっかり海洋堂のマスコットみたいになってる。



海洋堂ホビー館の建物は廃校になった打井川小学校の体育館を用いているので、ステージもこの通りそのまま残っている。

小学校の体育館の空気を吸っていると思うとちょっと興奮してきた。



ステージの上は農村やお祭りの神輿のミニチュアなどが。


寿司やソバなどのミニチュアもこれだけ並んでいると圧巻。



ステージ下にはアッセンブルボーグ体験コーナー。



したり顔の宮脇センムの像。

海洋堂の歴史展示として最初は社長の宮脇修一氏の模型屋時代を再現。



芸能人フィギュアはフィギュアに興味ない人たちにも買ってもらおうと思って始めたものの売れなかったとか。



1990年代以降にブームになったアクションフィギュアがズラっと並んでいて、ロボット系以外もエヴァンゲリオンやアイドルマスターなどが。

可動部分にメリハリを持たせて後のリボルテックにもつながる山口勝久氏による山口式可動の話や、食玩も含めて金型が安い中国で大量生産するシステムを作った解説などが。



階段を上がるとガレージキットコーナーで造形師の紹介も。

カンブリア宮殿か何かで、見た目からもう仙人みたいな人が出てただけど誰だったかな。




恐竜やらウルトラマンやら。

スターウォーズのストームトルーパーだけなぜか複数並んでてふいた。



そして僕達の大好きな美少女フィギュアだ!





思わず、「うわあっ!」って声が出そうになった。

当時は最先端のフィギュアであっただろう作品たちも今見るとさすがに古く感じるな。他にはワンフェスの解説もあったり。



ときメモで人生狂った人もきっとたくさんいただろう。



このチラシ、いったいいつのなんだろう……。



1/20ブラキオサウルスのソフビに触ることができたり。



食玩やスケールの小さいフィギュア。

海賊船かと思った帆船は海洋堂がかかわった交易船(カタロニア船)からきているらしく、隙間にさり気なく韓国の生首恋愛育成ゲームtomakのポスターが貼ってあって軽くホラー。





セイバーさんとか黒子とか。



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札幌雪まつりや新千歳空港アニメフェアで見かけた初音ミクのフィギュアなども。



ANAユニフォームコレクションも今となっては懐かしい。



もやしもんの細菌や酵母もこれだけ集まったら楽しそう。



なんだかよくわからないカオス空間。



女神様だ!

逆光で神々しい感じに。



葉っぱ水着の成瀬川なる かと思ったら全然違った。これなんだろう。



船内の大半は海洋堂を有名にしたチョコエッグだったかと。



零戦もいろいろ。



品切れ起こして空前のブームとなった大嶋優木氏による「リカヴィネ」「週刊わたしのおにいちゃん」「リセットちゃん」「ワンダちゃん」などが。

今でも大切にとってあるよ!





週刊わたしのロリペド懐かしすぎる。

つい最近のことだと思ったらこれでも10年以上前になるのか。この頃はAmazonアソシエイトが普及し始めた時期で当時人気の日記サイトやニュースクリップサイトがみんな必死にリンク貼りまくってたからよく覚えてるわ!ネットの力は偉大だと痛感させられた事件だったネ。



週間わたしのおにいちゃんより半年ほど先に出たリカヴィネも、元々は小さい女の子向けのリカちゃんがベースになってることすら忘れるくらいのロリペドフィギュア化されちゃって、こんなのが当時セブン-イレブンやミニストップ買えたので、コンビニをハシゴして目撃情報やソート情報があっという間にインターネットで交換されて一大センセーショナルを巻き起こしたっけなあ。

ホビー館ではこういった解説は一切なくて残念だったが、まあ別に知る必要もないか。



ちぃ。




増設された展示室には高知県出身の漫画家の単行本や、フィギュア化された作品が一緒に展示されていた。



昔のおもちゃコーナー。

ペコちゃんがほとんど黒人みたいなんだけど変色しただけ?




昭和なちゃぶ台のお茶の間やキャラモノのお弁当箱のコレクション。



駄菓子屋と、輪ゴムで円盤を飛ばして景品を狙う射的で縁日を再現。

射的は子どもたちに人気で、50円のドーナツ買ったら遊ばせてもらえたけど結構難しかった。



現行のカプセルフィギュアやおみやげ売り場になってるところが醸されてた。



外に出ると「ホビー館で屋台も楽しもう」なんてトイ・ストーリーのウッディがアピールしたのにこの有り様。



ホビー館の屋根になんかデカイ河童がいるなあ、と思ったら



進撃の巨河童だった!


ホビー館へのアクセスは、日祝は打井川駅と土佐大正駅から1日4往復バス、公式サイトに書かれていないが平日と土曜は打井川駅から電話して送迎がある。タクシーは窪川の丸三ハイヤーを呼ぶ必要があり、土佐大正までだと3000円以上。JRの「駅から観タクン」に窪川から4280円のコースがあるようだが2014年4月1日以降も継続されているかどうかは不明。

四国のへんぴなところにあるけど、昔を懐かしんだり自分が知らない時代のフィギュアを眺めて歴史を知ることができる。JR四国は特急も乗れる四国フリーきっぷやバースデイきっぷで安く周遊できるが、素通りしてしまうのももったいないので行程に組み込むのをオススメ。

この次は近くの海洋堂かっぱ館へ移動。

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