「鉄娘な3姉妹」は、「エイケン」などおっぱいマンガ家で知られる松山せいじ先生がサンデーGXで連載を開始した鉄道マンガ。鉄道好きの3姉妹が父を捜して全国2万キロに及ぶ鉄道路線を制覇します。
松山先生はアイドルマスターの同人なんかもやってたんですけど、ご本人が昔たしなんでいた鉄道に再び目覚めてしまったために、気が付いたらブログが鉄道ブログと化し、趣味によるマンガまで始まってしまいました。
その「鉄娘な3姉妹」連載第1回の巻頭カラーで、東海出身の次女・美唄(びばい)が乗りにやってくるのが名鉄犬山モノレールです。
跨座式(ござしき)と呼ばれるモノレールとして日本で初めて登場し、日本モンキーパークや成田山のアクセス路線を担っていましたが、乗客数の減少や施設の老朽化などが原因で、2008年12月27日を最後に廃線してしまいました。美唄も廃線前ということで乗りおさめに来たのでしょうか。
車内は同じ形式の東京モノレールに似ているような似てないような。この日は2008年12月26日でしたが、廃線直前ということもあってか先頭には人だかりが。
「言わザル、見ザル、聞かザル」のかわいらしい座席のモケット。
車窓からは国宝犬山城や木曽川方面が一望できました。写真右の山のでっぱりみたいなのが犬山城です。
愛知にも成田山があるんです。
こんな感じで林の中を突き抜けていくので迫力はなかなか。写真は帰りのもの。
途中停車駅は成田山駅のみで、もう終点の動物園駅です。
なんだあの大阪万博のパチモンみたいなやつは……。
と思って調べてみたら、なんと太陽の塔と同じ人が大阪万博より前に建てた「若い太陽の塔」なんだとか。
「終点に着いたら迷わずUターン。乗りテツの基本です!!」と一喝されてしまいますが、今日はせっかくですから中に入ってみましょう。というか乗りテツの人って大変なんだなあ。
日本モンキーパークは、遊園地と全国でも類を見ないサルの動物園「モンキーセンター」が合わさったテーマパークです。遊園地は昔散々遊んだので今日はサルの方へ。しかし寒いからかあんまり活発に遊んでおらず下で丸くなってました。
動物園というよりはなんだかサルの方に見られている気がします。
冬の風物詩、たき火にあたるサル。
温泉に入るサルはよくに聞きますけど、モンキーパークのサルは火も怖がらないんですね。
そんな感じでそろそろ戻ります。
犬山モノレール以降、名鉄は羽田空港のアクセス路線である東京モノレールの経営に参加したり、愛知万博で走るパビリオンと謳われたリニモにも関わっています。犬山モノレールは残念ながらなくなってしまいましたが、その技術は他の鉄道に今も脈々と受け継がれています。
12月26日には、この日を最後に日本初の前面展望車両となったパノラマカーや、2階に展望室を持つパノラマスーパー(4両編成)が定期運行廃止してしまいました。美唄はモノレールの他にもパノラマカーの極上の展望を楽しみ、そして最後を悲しんだに違いありません。
◆関連
・「鉄娘な3姉妹」 松山せいじの趣味による鉄ヲタ3姉妹の物語
・もうすぐ運行終了 名鉄「犬山モノレール」に乗ってきた。
・ありがとう パノラマカー | 名古屋鉄道