「伝説」のマクロレンズ TAMRON SP 90mm F2.5 52Bのとろけるボケに惚れ込んだ。


TAMRON SP 90mm F2.5 (52B)を購入しました。

TAMRON|90mmマクロ伝説
SP 90mm F/2.5 (52B)


 タムロンが2010年11月1日に60周年を迎えた記念にこのレンズを紹介したいと思います。TAMRON SP 90mm F2.5 (52B)はタムロン自らが「伝説」とうたうほど定評のある90mmマクロシリーズの初期型で、現行モデルTAMRON SP AF 90mm F2.8 (272E)との違いは以下。

・最大撮影倍率が1/2まで
・開放がF2.5と1/3段明るい
・アダプタ込みの全長が約8センチと小さい
・アダプトールでいろんなマウントで使える


 52Bは、全長約10センチの272Eより小さく、MFレンズなので当然マクロ時のフォーカスはしやすいです。欠点としてはハーフマクロにしかならないことが挙げられますが、専用のエクステンダーで等倍撮影もでき、それがなくてもFDマウントならエクステンションチューブMを使えば同様の接写ができそうです。ただしFD25-UやFD50-Uはうまくはまりませんでした。

 アダプトールIIというマウント交換式のレンズで、アダプトールさえあればキヤノンEF、ニコンF、ペンタックスK、ソニーαでもなんでもつけられるのが強み。1979年に登場したタムロンの90mmマクロはその後AF化、マクロ倍率の等倍化など何代かモデルチェンジを重ねて現在に至ります。




NEX-3につけるとわりとヘビー級。



 レンズには「TELE MACRO」の刻印があります。タムロンの90mmは「ポートレートマクロ」の異名を持ち、とろけるボケの美しさからポートレートによいとプロもこぞって使ったそうで、その流れは等倍化された現行モデルにも引き継がれています。開放では倍率色収差が少し残っており、絞ると改善。F2.5からF4あたりの描写の変化は使いこなしてみたくなります。精密に写し取るというよりはマクロにしろポートレートにしろボケを生かした撮影に積極的に使いたいです。

 何よりも、今時のレンズにはない茶筒のような独特のデザインと、ずっしりとくる金属の塊みたいな質感はクセになりそう。



NEX-3 + TAMRON SP 90mm F2.5 52B / 90mm F2.5


軽く撮ってみましたがボケ味のよさは表れてるでしょうか。マクロレンズは通常絞って撮影することが多いですが、積極的に開放付近で撮りたくなってきます。



[TAMRON SP 90mm F2.5 52B] – らの生活?
こちらでフィギュアでの作例がたくさん。52Bと272Eとの比較も載ってますが縮小では違いがわかりません。



 このすばらしいレンズが送料入れて8000円くらいでした。APS-Cだと35mm換算にすると135mm、フォーサーズで180mmとちょっと長いですが、とろけるボケ味といろんなマウントで使い回せるのが大きいです。

 特にマクロレンズはMFでピントを追い込むことが多いので、例えばキットレンズしか持ってなくてフィギュアなどを撮ってみたい人なんかはTAMRON SP 90mm F2.5もぜひ候補に入れていただきたいと思います。ほしいけどなかなか持ち出す機会のなさそうなレンズを、格安のオールド単焦点で揃えていくのはオススメです。長く続いたシリーズだけにAFが可能なモデルもあるのでそちらを狙ってみるのもいいかもしれません。

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