サンフランシスコの象徴とも言えるゴールデンゲートブリッジ。
2013年にアイドルマスターシンデレラガールズ舞台探訪本の取材でアメリカに行った時に乗り継ぎで1日だけサンフランシスコに寄る機会があったので、現在再放送中で6年経っても未だ色褪せないマクロスFのモデルとなった街を回ってきた。
サンフランシスコは霧が多く空港もよく滑走路が閉鎖されて遅れるほどで、なかなかきれいに晴れない反面、運がよいと霧に包まれたゴールデンゲートブリッジを見ることができるとか。
アルトとシェリルがデートしていたのは大通りのマーケットストリートと思われるが、撮ってきた写真に一致しそうな場所がなかった。
フォーエバー21やGAPなどのファストファッションも多く、ユニクロも一本入ったところに出展している。
シェリルの広告が映しだされる街頭広告。
実際のサンフランシスコもいつかこのようなデジタルサイネージになるのだろうか。
ケーブルカーの終点はマーケットストリートのパウエル駅がモデル。
マクロスFではケーブルカーが自動で回転するが、実際は人の手で回転させる。
車内もこんな感じでレトロ。
ケーブルカーは観光客でかなり並ぶが始発駅では満員にしないため次の駅から乗車すれば並ばず楽に乗れる。
ケーブルカーは外のポールにつかまって立ち乗りすることができ、ちょっとした絶叫マシンよりこっちの方が圧倒的に楽しい。アルトとシェリルのデートシーンでケーブルカーに飛び乗るシーンがあるのでマネしてみるのもいいかも。
こんな感じで乗客が鈴なりになっててかなり危なっかしく見える。
ランカと兄的存在のオズマが住む家に似た2階の窓が突き出した家はたくさん見かける。
ドイツでは1階の床面積で税金が決まった時代に建てられた2階以上が突き出した木組みの家がたくさん見られるが、サンフランシスコの家は単に太陽の光を取り込む面積を増やすため?
サンフランシスコ・オークランド・ベイブリッジ。
ケーブルカーからサンフランシスコとオークランドを結ぶ真っ白な吊り橋が見える。1936年に完成した橋で、2002年から架け替え工事が行われ2013年9月3日に開通。マクロスFは2008年に放送されたのでそのロケハン時にはある程度できていたのだろうか。
「劇場版 マクロスF 虚空歌姫 イツワリノウタヒメ」でランカが出前を運んで下るロンバートストリート。
めちゃくちゃ急な坂の傾斜を緩やかにするためにグネグネと曲がりくねった世界一有名な坂。
歩道は脇にあり車道とは完全に分かれているためランカと同じ道を走るには車が必要。車は一方通行で下りのみなので注意。
アルカトラズ島。
先ほどのマクロスFの背景ではロンバートストリートの奥にはアルカトラズ島が見えているが実際はそちら側にはない。有名なギャングのアルカポネも収監された刑務所は脱出が極めて困難で逃げ出してもサンフランシスコの速い潮流で生還不可能だったそうだが、現在は観光地化されている。
ヒッピー発祥の地と言われるヘイト・アシュベリー地区は少し離れていてあまり自由に動くことができなかった今回は行けず。ゲイのコミュニティがあるカストロ地区もヘイト・アシュベリーの近くにあるので次の機会に訪問したい。
トランスアメリカ・ピラミッド。
昔の記憶がないランカが唯一覚えている歌をいつも歌いに来る丘の上の教会(?)から見える景色にトランスアメリカ・ピラミッドと思われる建物が描かれている。サンフランシスコで最も高い超高層ビルだが、より高いトランスベイ・トランジットタワーが建設中で、マクロスFのモデルとなった歴史のあるサンフランシスコの景色も徐々に変わりつつある。
フロンティア船団に再現されたサンフランシスコを堪能せよ!
マクロスFは、初代マクロスで絶滅の危機に瀕した地球から脱出した超長距離移民船団のマクロス・フロンティア船団を巡るストーリーで、過去の作品から「可変戦闘機」「歌」「三角関係」の要素が踏襲されている。
船団は複数の船で生態系を保てるように構成され、都市機能を持つアイランド1がアルトやランカたちの住む街となっている。特にサンフランシスコや渋谷や秋葉原、北京などをモチーフにしつつも近未来的な都市として描写しているのが特徴的で、巨大移民船の内外でバトルが繰り広げられるマクロスFのSFっぽい世界観を表現するうえで欠かせないものとなっている。
ちなみに、「劇場版 マクロスF 恋離飛翼 サヨナラノツバサ」にはシェリルが捕まる場所としてアルカトラズ島をモチーフにしたアイランド・アルカトラズが登場するが、アイランド・アルカトラズはそもそもアイランド1とは別の小さな艦らしいので、ランカが下ったロンバートストリートから見えたアルカトラズ島らしきものはいったい何なのかという疑問が残った。単純にアイランド1は観光用、アイランド・アルカトラズは監獄用でアルカトラズ島が2つあると考えるのがよいか。
渋谷109が「199」になったり、東急百貨店 渋谷駅・東横店のビルも登場。
細かいことはさておき、農場や大自然を再現した環境船まで含めた船団全体は広大だが、ケーブルカーでサンフランシスコと渋谷の街を行き来できてしまう都市のコンパクトさも見どころの1つ。中でもやはりアルトたちの生活の場所であり、デートや修羅場が繰り広げられるサンフランシスコの風景は憧れるもので、実際に回ってマクロスFと同じところ、違うところを比較しながらサンフランシスコの街を歩いてアイランド1の全体像を想像するのはなかなかみなぎるものがあった。