「終末のイゼッタ」PV第四弾 – YouTube
2016年10月期TVアニメ「終末のイゼッタ」が放送開始。第二次世界大戦期のヨーロッパを舞台にしたファンタジーモノのオリジナルアニメで、実在する場所や兵器類がガンガン出てきたので備忘録としてまとめ。
Contents
第二次世界大戦ベースの世界設定
世界観は、西暦1939年、ゲルマニア帝国(ナチス・ドイツ)が隣国のリヴォニア(ポーランド)に侵攻。ブリタニア(イギリス)とテルミドール(フランス)がゲルマニアに宣戦布告するという現実世界の史実に沿う内容。1940年、テルミドールの降伏後にゲルマニアの手は公女フィーネ(早見沙織=高垣楓)のエイルシュタット公国に迫ろうとしていた。リヒテンシュタイン+オーストリア
エイルシュタット公国は、リヒテンシュタインとオーストリア西部を足したような設定で、インスブルックのチロル州とブレゲンツのフォアアールベルク州を足したような感じ?
「終末のフィーネ」第1話で公女のフィーネは、蒸気機関車で中立国で隣のウィステリアに入ることになる。
ニュルンベルクのナチス党大会
Photo by ドイツ連邦公文書館 / CC BY-SA 3.0 DE
1934年ニュルンベルクで開催されたナチス党大会の有名な写真をベースにしているっぽい。ニュルンベルクは高速列車ICEで通過したことはあるけど、降りたことはないので大会跡地はそのうち行って負の遺産巡りしてみたいところ。
スイス・チューリッヒ歌劇場で秘密会談を行う
Photo by Adrian Michael / CC BY-SA 2.5
フィーネたちがゲルマニアの手から逃れるために蒸気機関車から飛び降りてたどり着いたのは、中立国ウィステリアでスイスのチューリッヒをモデルにした街。街並みにチューリッヒ湖を臨む構図や、チューリッヒ歌劇場が登場する。
フィーネは、チューリッヒ歌劇場でブリタニアの外相と会談し、我が身を差し出す思いで協力を要請したが、ちょうどゲルマニアがエイルシュタット公国に侵攻を開始したことにより交渉は決裂。しかも嗅ぎつけたゲシュタポ(?)に捉えられてしまう。
オーストリアのブレゲンツに侵攻
ゲルマニアが侵攻したのは、オーストリアがドイツとスイスと国境を接するブレゲンツ。
現実世界だとオーストリアはドイツに併合させられてるので、ドイツがドイツ領内に侵攻するというわけわからんことになってるが、まあここはエイルシュタット公国という設定なので、そういうことにしましょう。
III号戦車
「終末のイゼッタ」第1話冒頭で出てきた戦車はドイツのIII号戦車?
IV号戦車
エイルシュタット公国に侵攻するブリタニアのシーンで登場する戦車はIV号戦車?
いずれもまだ実物を見たことがないのが悔しい。両方ともガールズアンドパンツァーに出てくるんですね。
ユンカース Ju 87 スツーカ
Junkers Ju 87 Stuka
ドイツ空軍の急降下爆撃機Jr 87。翼下に50キロずつの爆弾、胴体下に500キロの爆弾を搭載できた。
艦これでも海軍の架空モデルのJu87C改が登場しているので提督にはおなじみの機体。
写真はシカゴ科学産業博物館のもので、車輪のカバーはなくなってる。
ユンカース Ju 52/3m
Junkers Ju 52/3m
Ju 52でエンジン3つの3発型。現在のルフトハンザドイツ航空にあたるルフトハンザの主力機であり、ドイツ空軍の主力輸送機だった。
捉えたフィーネと、たった1人で一個中隊を壊滅させるというイゼッタをゲルマニア首都のノイエ・ベルリンへ輸送する。
写真はスミソニアン国立航空宇宙博物館スティーブン・F・ウドヴァーヘイジー・センター(Steven F. Udvar-Hazy Center)のもの。
ヨーロッパで金髪公女最高!
おっぱいの下にあるアザができた過去が気になる。
作画も良さそうだし、声優も豪華すぎる「終末のフィーネ」は今期期待のオリジナルアニメとなるわけだが、一方で、リアルな設定や作画描写の作品で「魔女」が出てくるというあたりに地雷臭がしないわけでもない。
中盤に出てきた「白き魔女(Weiß Hexe)」の由来や意味がいまいちよくわからなかったが、「終末の魔女イゼッタ = 原爆」ってオチはさすがにないよね?
それでも、Fateのセイバーさんからアホ要素を抜いたような美しカッコよすぎるフィーネ様だけでも覇権アニメ確定は間違いないだろう!フィーネ様の扇子になっていきたい……。
というわけで、個人的には「GOSICK -ゴシック-」や「ダンタリアンの書架」みたいなヨーロッパアニメかつ、オーストリア、スイス、リヒテンシュタインなどヨーロッパの微妙にマイナーな国が出てくるなところに大注目。