
艦これ2018年冬イベント「捷号決戦!邀撃、レイテ沖海戦(後篇)」でアメリカのエセックス級航空空母5番艦イントレピッド(USS Intrepid, / CV-11)が実装。戦艦アイオワに続いて博物館として保存されている艦艇がまたしても実装されてしまった。


イントレピッドは、ニューヨーク・マンハッタンのハドソン川沿いにイントレピッド海上航空宇宙博物館として公開されている。アイオワもロサンゼルス近郊で行きやすかったが、ニューヨーク行きの航空券を変えば街の中心から歩いても行ける難易度の低い艦となった。
太平洋戦争のKAMIKAZEは大きく紹介されており、1944年2月17日にトラック島空襲の夜に日本機の魚雷を受けて進行方向が制御できなくなり乗組員が帆を作ってなんとか真珠湾まで帰投した話や、レイテ沖海戦で1944年11月25日に2機の特攻機がイントレピッドの飛行甲板に体当たりした話などが展示されていた。
兵装

艦これにも実装されているボフォース4連装40mm機関砲
太平洋戦争時にイントレピッドが装備していたのと同じ38口径5インチ単装砲、ボフォース40mm機関砲、エリコン20mm機銃などが展示。
TBM アヴェンジャー

GM TBM-3E AVENGER
坊ノ岬沖海戦で水上特攻した戦艦大和、シブヤン海海戦の武蔵などを沈めた雷撃機。翼の折りたたみや魚雷を格納する兵装庫の構造がわかりやすい。
ガンビア・ベイ改の初期装備には、グラマンが製造したTBFが実装されている。
こうした折りたたみ機構もあって、飛行甲板上も含めて艦載機は100機前後運用できたのが艦これでも搭載機の多さで再現されている。

F6F ヘルキャット(スミソニアン国立航空宇宙博物館別館)

F4U コルセア(チノ航空博物館)
艦これのイントレピッドの初期装備になっている戦闘機。F6Fはずんぐりむっくりで、F4Uは逆ガル翼が特徴的。
F6FとTBMは深海棲艦のタコヤキ艦載機の元ネタでもある。空母おばさんといい毎度大破させられるので殺意しか芽生えない。
飛行甲板

イントレピッドの飛行甲板にはベトナム戦争などで活躍したジェット戦闘機やMiG-17、Mig-21などソ連の戦闘機なども。
戦後、エセックス級空母の飛行甲板は、直線状の一段全通式から、着艦のラインが艦体に対して斜めになったアングルド・デッキに改造されたので当時の面影はない。

太平洋戦争期のイントレピッド。

戦後のアングルド・デッキ。

右舷の司令塔を見上げる。
艦内

艦橋

生活区域から格納庫や飛行甲板へ上がるためのエスカレータ。

食堂

配管で狭そうな調理場。

二段ベッドが並ぶ。

下士官の下の方は三段ベッド。

こんな生活、ホモじゃないときつそう!
鐘とスクリュー

イントレピッドの鐘

スクリュー
スペースシャトルやコンコルド

スペースシャトル”エンタープライズ”
イントレピッドは太平洋戦争期に生まれた航空母艦でベトナム戦争などの冷戦期の展示もあるが、更にスペースシャトルや超音速旅客機コンコルドまで展示されててマジで節操ない。
このせいで、太平洋戦争期の航空機の展示などは少なめになってしまっている。航空宇宙博物館と銘打っているのであまり細かいことは気にしてはいけないのだろう。せめてもの救いは、スペースシャトルは太平洋戦争を生き抜いたヨークタウン級航空母艦2番艦でアズールレーンにも実装されているエンタープライズ(USS Enterprise / CV-6)と名前が同じところ。
艦これ実装艦を気軽に見られる

太平洋戦争期を再現したイントレピッドのレゴ。
イントレピッド海上航空宇宙博物館は上記のように節操ない展示で充実しているのでほぼ1日楽しめる。ニューヨークでは他に、戦艦アイオワ、ミズーリ、アリゾナ、ノースカロライナなどを建造したブルックリン海軍工廠(ワシントン海軍工廠)もインダストリアルパークとして公開されているので見どころが多い。ホテル代がクソ高いのがネックだがドミトリーの日本人宿に30USDくらいで泊まれるし、日本から直行便が充実していて英語通じる国なので気軽に行ける。
作風のわりに等身高すぎるのと足あたりのデッサンがおかしいのが気になるけど、世界で唯一現存する”しばふ艦”を見ることができる貴重なスポットだ。