大阪-別府、神戸-大分、大阪-志布志を運行するフェリーさんふらわあ。関東に住んでいると関西と四国・九州のフェリーをなかなか利用する機会はないものの、新型コロナウイルスの景気対策「GoToキャンペーン」を利用して知人4人で一番お高い部屋のデラックスに泊まって大分から神戸まで移動してみた。
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西大分駅から西大分港へアクセス・行き方
西大分駅。
大分-神戸のフェリーさんふらわあを利用するために大分駅から1つ隣の西大分駅へ移動。
西大分駅には各駅停車しか停まらないが、列車は1時間に2本くらい走っている。
西大分駅から西大分港フェリーターミナルへは600mで、途中に国道10号線の信号待ちがあるものの、夕焼けや海を眺めながら10分もあれば着くだろう。
西大分港フェリーターミナル。
1階がチケット売り場となっていてインターネットで予約したチケットを引き換え、2階からフェリーに乗り込む。
西大分港フェリーターミナルの2階に待合室と売店があるものの、出発の20分前にはとっくに売店が閉まっていた。
ちなみに、フェリーターミナルの付近にはセブンイレブンやディスカウントドラック コスモスもあるので買い出しには困らない。港と反対方向ながら西大分駅の近くにはスーパーのミスターマックスもある。
神戸-大分航路は「さんふらわあ ごーるど」か「ぱーる」による運行。
インテックス大阪や神戸国際展示場などの同人誌即売会に参加する時に遠目に見える、デッカく揺れるような太陽のフェリー、ずっと乗りたかった!
神戸-大分フェリーさんふらわあの時刻や部屋の料金
さんふらわあの航路。
大分県の別府と鹿児島県の志布志からは大阪港に行くが、別府と同じ大分県でも大分発は神戸六甲アイランドとなる。九州と四国の間の豊後水道のあたりは少し揺れるかと思ったものの、瀬戸内海とほとんど変わらず安定して走行する。逆に志布志発は太平洋沿いになるので揺れそう。
神戸-大分航路の時刻表。
日月火水木: 大分19:15→神戸06:36
金土: 大分19:30→神戸07:55
神戸発は、
日月火水木: 神戸19:00→06:20
金土: 神戸19:50→07:20
土日に向こうに着く日は遅いので注意が必要。
2020年7月1日からの通常期の旅客運賃(割引適応前)
ツーリスト: 12650円
プライベートベッド: 16110円
スタンダード1名部屋: 18350円
スタンダード2名部屋: 18150円
スタンダード4名部屋: 20800円
デラックス: 28940円
写真のリストで車の運賃は1名のツーリスト運賃が含まれている。上記が通常運賃で下が割引。
「船に泊まろう。徒歩プラン」
ツーリスト: 9050円~
プライベートベッド: 12410~
スタンダード1名部屋: 14550円~
スタンダード2名部屋: 14450円~
スタンダード4名部屋: 15980円~
デラックス: 21170円~
「船に泊まろう。徒歩プラン」GoToキャンペーン
ツーリスト: 5890円~
プライベートベッド: 8070円~
スタンダード1名部屋: 9460円~
スタンダード2名部屋: 9400円~
スタンダード4名部屋: 10390円~
デラックス: 13770円~
デラックスは2名以上でないと利用ができないが、3名、4名になると割安料金で追加が可能になり、4名だと通常65940円がGoToキャンペーン適応で42870円となり、1人10717.5円相当。2020年10月以降はGo To トラベルキャンペーンの地域クーポンが配布され、さんふらわあの神戸-大分、大阪-別府、大阪-志布志では10月7日から船内でも使えるようになった。
スタンダード4人部屋の「船に泊まろう。徒歩プラン」通常料金は63920円なのでデラックスにしても値段がほとんど変わらなくなるのでオトク。
現地0泊+船内泊2泊の旅が10000円で有名な弾丸フェリー。
これもGoToキャンペーン適応になり6500円になって、2020年10月以降なら別途2000円の地域共通クーポンがもらえることになる。
部屋はツーリストとプライベートベッドが相部屋、スタンダードとデラックスは個室となる。
スタンダードは、2段ベッドが1つで2名部屋(窓なし)、跳ね上げ式のベッドがついていて1~2名で使える部屋(窓なし)、2段ベッドが2つで4名部屋(窓あり)。
ペットが持ち込めるウィズペット(スタンダード)は乗船した直後に導線が分かれて完全に別のエリアに移動するようになっていた。
さんふらわあ ごーるどの船内設備
吹き抜け風に造られたフェリーっぽいエントランス。
船内図。
7階がデラックス8部屋、6階が大浴場、シャワールーム、展望デッキ、5階にはエントランス、売店、レストランなどの施設が集中している。
エントランスから見て、売店、自動販売機エリア、ゲームコーナー、レストランと続いている。
とても「鬼滅の刃」な船内でございました!
ゲームコーナーはビデオゲーム筐体を期待していたらまったくなく、スロット、UFOキャッチャー、ガチャガチャしかなくて残念。
5階の自動販売機コーナー。
救命胴衣のディスプレイの隣に自由に使えるスリッパが置かれている。
滑るのでスリッパで展望デッキに出るのは禁止されている。
緑色の公衆電話や足元の電源がカオスなことになっているスマホ充電。
個室以外にツーリストクラスにも電源はあるようだが共有らしい。
船内に無料Wi-Fiが設置されているがルーターが設置されている廊下でつなごうとしても無理だったので使えないものだと思った方がよい。
神戸-大分のフェリーさんふらわあでは、明石海峡大橋、瀬戸大橋、しまなみ海道などが見えるものの大分発だと深夜と早朝に通過してしまう。
5階でトイレと併設のシャワールーム。
22:30まで展望大浴場を逃してしまったり、1人でシャワーを浴びたい時などはこちらを利用できる。大浴場のロッカーは100円を入れて戻ってくるタイプなので100円玉を持っていこう。
■各営業時間
レストラン: 18:15-21:30、翌朝5:30-6:15
売店: 18:15-22:00、翌朝5:30-6:15
大浴場: 18:15-22:30、翌朝5:15-入港まで
コロナ対応のレストラン 夕食と朝食
フェリーさんふらわあでは、新型コロナウイルス感染対策としてレストランの仕様が変更されている。
定食は1000円の弁当2種類になっており、肉と魚入りから選択できた。ミニサラダとスープがついており、スープはコンソメ、味噌汁、ワカメの3種類から選択。
ワカメスープはワカメがいっぱい入っていて満足度が高く、弁当もボリューム感あって船内の食事としてはわりと満足。弁当というコロナ暫定対応であったが、これはこれで今しか見られない貴重な体験。
他のセットメニューを見た限りでは、まあ普通かな……。
自動券売機で食券を買って完成を待つ。
マヨネーズやケチャップはセルフサービスで自分で必要なものを取る。
ラベルを貼っただけの「さんふらわあワイン」などをアルコールも買うことができる。
アルコール飲料は23時から朝6時までは自動販売機でも買うことができない。
このご時世、弁当を部屋で食べる人も多いのか半分くらいのテーブルは人がいなかった。
ジューサーバーとコーヒーサーバーは使えず、お茶、冷茶、お冷の給湯器が使えるのみ。
ちなみに船内レストランでは、「船上応援 #エール飯 in さんふらわあ」として、とり天弁当や特選牛ステーキ膳など地域支援弁当もやっていたが1日10食限定。後述のデラックスの写真を撮っていたらあっという間になくなってしまった。
朝食は洋食と和食の2種類で500円。
「みんなの九州きっぷ北部九州」の500円クーポン券を使って大分駅で丸亀製麺の天ぷらやいなり寿司を買ってしまったのを食べないといけないので諦めた。
折りたたみベッドやソファをフル活用したデラックス個室
そしていよいよ、船内に8部屋しかないデラックス個室と対面!
シングルベッドが2つ、折りたたみ式のベッドが1つ、本来はソファであるものを展開してベッドにして大人4人を詰め込むことになる。
ソファベッド。
壁際だし、窓もあるのでこのベッドが一番正解かもしれない。
ソファベッドは電源がないものの、メガネくらい置けそうな小物入れがさりげなくついているのもポイント高い!
ソファベッドの上には謎の絵画。
折りたたみベッドの上にはライトが取り付けられており、そこだけ見るととてもB寝台っぽいぞ!
少し幅の狭いベッド、折りたたみ式ベッド、ソファをベッドに展開といった変形合体が行われた部屋を見渡すと、雰囲気はどこか豪華寝台特急っぽい!
シングルベッドの間のパネル周り。
その下にはダイソーで500円くらい売ってるボックスに4人分の浴衣が入っていた。テレビの近くに電源コンセントが2つあり、テレビのプラグを抜けばもう1つ分使える。
テーブル周り。
ドアとテーブルの間にはハンガーと使い捨てスリッパがセットされていた。
さんふらわあのラベルが貼られたウェルカムドリンク。コーヒー、緑茶、ドリップコーヒーなど。
テーブルには電源コンセントが2箇所ある。
テーブルの下にはドライヤー、空気清浄機、冷蔵庫が入っていた。
さんふらわあのクッキーももらえた!
デラックス個室には専用のウッドデッキがあり優雅に瀬戸内海を眺めることができる。
「夜間航行中はカーテンを閉めろ」というアナウンスがあるのでそろそろ閉めますか。
デラックス個室のみに存在するユニットバス。
船内には展望風呂となる大浴場を有しているが、デラックスなら1人で海を眺めながら湯船に浸かることもできる。
アメニティセットはシャンプー、コンディショナー、ボディソープなど一式。コットンセットはコットン、綿棒、ヘアゴムが入っていた。
テーブルにはランチョンマットのようなシートがあったので弁当を並べてみた図。
それでは、海上の夜をお楽しみください!
六甲アイランドからは神戸港フェリー連絡バス
神戸六甲アイランドに到着!
神戸六甲アイランドに到着した後は下船時刻10分後くらいに神戸港フェリー連絡バスが出発する。
六甲ライナーアイランド北口駅→JR住吉駅→阪急御影駅→阪神御影駅の順番でシャトルバスが走り、六甲ライナーアイランド北口までは無料でそれ以降は230円かかるという仕組みだった。
支払いは現金のみ、六甲ライナーが通る阪神魚崎駅には停車しないので注意が必要。
無料でシャトルバスに乗れるアイランド北口駅付近のバス停で下車した。
六甲ライナーのアイランド北口駅。
徒歩利用者はバス無料区間でアイランド北駅に着いても、結局は六甲ライナーに乗らないと主要な鉄道路線にたどり着けないので、おとなしく230円払ってJR、阪急、阪神まで乗せてもらった方がよいだろう。
デラックス個室を4人で使うことで、費用を抑えつつめったに見られない折りたたみベッドとソファベッドをフル展開した珍しい風景を体験できたので大満足の船旅となった。