【沿ドニエストル共和国】CCCPというソ連愛あふれるレストラン「ボルシチとキエフ風カツめっちゃうまい」【Back in USSR】


沿ドニエストル共和国を日帰り観光。街の中心部から東に向かって歩いていたら「CCCP」と書かれたいかにもソ連なレストランを発見した(2021年9月)。



モルドバ内にある自称独立国・沿ドニエストル共和国の首都ティラスポリでソ連っぽい高層アパート。

旧ソ連なこういう風景が見たかった!極東のサハリンやウラジオストクだともっと荒廃した感じなのでここまで来て本当によかった!



レストランの名前は「Снова в СССР」で英語だと「Back in USSR」。

USSRはご存じの通り「Union of Soviet Socialist Republics」で「ソビエト社会主義共和国連邦」を示し、CCCPはそのキリル語表記となる。かつては沿ドニエストル共和国を含むモルドバもソ連の一部であった。





マトリョーシカだけでなくレーニンやスターリン、ソ連のプロパガンダっぽい絵画を並べてとてもソ連愛を感じる

ロシアを愛するロシア系住民が運営して、ソ連時代を懐かしんだり祖国を思う市民の憩いの場になっているのだろう。





店内もめっちゃいい雰囲気ではないか!



モルドバや沿ドニエストル共和国はワインの名産地なので、甘そうなのを選んでもらって昼間から白ワインを頂きました!

沿ドニ産ワインだと思ってたけど、執筆時にレシートを調べたらChateau Vartelyというモルドバの銘柄だった。



ボルシチ。

ボルシチの発祥はウクライナやロシアなど諸説あるようだけど、ここは沿ドニエストル共和国なので沿ドニ風に多少アレンジされたボルシチなのだろう。

本場のボルシチはビーツの色で紫やピンクっぽい色だけど、このボルシチは日本でもありそうなシチューの色。

薬味のディルスメタナ(サワークリーム)がもれなくついてくるのは東欧やバルト三国の定番。



キエフ風カツレツ。



ただ鶏肉を揚げたものではなく、チーズや薬味などを入れ込んでいるのでジャンクフード感はなくしっかりとメイン料理としていける味に仕上がっていた。

  • 25ルーブル: ワイン 150ml
  • 39ルーブル: ボルシチ
  • 69ルーブル: キエフ風カツレツ
1ドニエストル・ルーブルは7円くらいで、133ルーブルは1000円いかないので東欧の物価の安さに感謝。

翌年2022年にロシアとウクライナの戦争が始まることをこの時は当然知るよしもないので、ロシアに支配される自称独立国でキエフ風カツレツを食べるのは「なんて罰当たりなことをしてしまったのだ」とちょっと後悔したけど、ソ連愛があふれる沿ドニエストル共和国のレストランでロシア料理を食べることができ、2021年のうちにヨーロッパに行っておいて本当によかった。


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