
タンザニアの旧首都ダル・エス・サラームから80km離れたザンジバル島にフェリーで日帰りで移動。チケット購入、乗り方、座席などを紹介。
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オフィスでチケットを購入する

Zan Fast Ferriesのチケットオフィス。
ダル・エス・サラームとザンジバル島のザンジバルフェリーターミナル間の経路を表示。
フェリーターミナル入口から北東100mくらいにチケットオフィスがあるのでそれほど苦労しないだろう。
Zan Fast Ferriesの料金

- Silver: 30USD
- Gold: 30USD
- Platinum: 60USD
- VIP: 350USD(1~6人)
米ドルの他にタンザニア・シリングでも支払い可能だが、そちらの方がむしろレートが悪いというクソルールで「滅びろ!」となるわけだが従うしかない。
幸いなことにクレジットカード払いは可能なので、主要通貨を手数料なしで両替できるデビットカードのRevolutは必須であろう。

一応、クラスごとに窓口は分かれていたものの客が少なかったのでクラス分けは機能していなかった。
ちなみにインターネットや代理店でも購入可能なので前もって買う場合はネットで購入しよう。

ライバルのAzam Marine(Kilimanjaro Fast Ferries)の窓口。
アザム・マリンが最大手でザン・ファスト・フェリーズは多分2番手である。
Zan Fast Ferriesの時刻表
ダル・エス・サラーム発- 07:00
- 12:00
- 14:00
- 17:00
ザンジバル島発
- 07:00
- 12:00
- 14:15
- 16:15
アザム・マリンも似たような時間に1日4便運行していて料金もほぼ同じである。アザム・マリンの最終便は16時ちょうどなのでザン・ファスト・フェリーズの方が15分長くザンジバル島に滞在できる。
座席クラスの変更
最初は往復60USDを払ってシルバークラスを予約していたのだが、往復とも同じ座席ではつまらないと気がついて帰りはゴールドクラスへ乗車変更を行った。ザンジバル島のオフィスか代理店で聞いたらフェリーターミナルへ行けと言われて、通常は乗船時まで入れないエリアにある事務所に連れて行かれチケットを変更することになった。
チケットを渡してパスポートを見せ差額を払うだけでアップグレードは可能だったが、クレジットカードは使えず割高なタンザニア・シリングで支払うことになってしまった。
本当はアザム・マリンにして乗り比べしてみたかったが次の機会にしよう。
出港時と到着時の流れ
DAR発は激混みの中で麻薬犬検査を行う

なんだこの人だかりは?
ダル・エス・サラームではフェリーターミナルまで歩ける35USDのレインボーホテルに滞在したが、シャワーのお湯が出なくて部屋変更となり、お湯は出るようになったものの今度はトイレが壊れていて水がたまらないので汚物が流れないという惨状であった。
朝6時半くらいにホテルに出発してフェリーターミナルへの入口を探したら人だかりを発見。ザン・ファスト・フェリーのチケットを持っている人を見つけたのでここに並んでいればよさそう。

6:50くらいに列が動いてもみくちゃになりながらチケット確認を行う。

麻薬犬検査があるため全員荷物を置く。
やましいことなど何もしてなくても、誰かにカバンに麻薬を入れられてて犬が吠えたらどうしよう、と緊張する瞬間である。

赤青基調のアザム・マリンと緑色基調のザン・ファスト・フェリーズの並び。
出発は定刻から50分も遅れていた。ダル・エス・サラーム→ザンジバル島は麻薬犬の厳しい検査が行われて時間がかかり、アザムとザンの2社3便が同時刻となっているため朝7時のダル・エス・サラーム発は絶対に避けた方がいい。
ゆっくり午後にダル・エス・サラームを出発してザンジバル島で一泊以上するか、空路でザンジバル島に入ってフェリーでダル・エス・サラームに抜けるのがオススメである。ザンジバル島の日帰り強行はとても消耗するので限界旅界隈以外やってはいけない。
ザンジバル入境時に入国カードを記入

出発から90分でザンジバル島の中心街ストーンタウンが見えてきた。

タンザニアのダル・エス・サラームからザンジバル島に外国人が入る際は、到着時に入国カードのようなDomestic Arrival Cardを記入する必要がある。
また、イエローカードの提示を求められることがあるという話を聞いていたが私の時はなかった。
最後に手荷物検査を行うとターミナルの外に出ることができた。
ダル・エス・サラーム到着時は手荷物検査のみ

カオスすぎるダル・エス・サラーム到着時の様子。
ザンジバル島発便でダル・エス・サラーム到着時は入境カードを提出する必要はないが、2レーンしかない手荷物検査に並ぶ必要がありクソほど混んでいた。ザンジバル島発時はゴールドクラス以上は優先搭乗があるものの、降りる時に優先降機はないのでできる限り先にフェリーから出た方が良いだろう。
Zan Fast Ferryの船内
Silver Class


シルバークラスの座席はこのようになっている。3+4+4+3列配置。
一応、国際フェリーのようなものなのでシルバーで十分快適に過ごせる。各席に電源コンセントは存在しない。Wi-Fiもあるようだが接続できなかった。
前方に売店があってパンや飲み物を買うことができる。大型ディスプレイではなぜか中華映画を流していた。
また、航海中に携帯電話はほとんど繋がらなかった。

2階後方がオープンデッキになっている。
夕方のダル・エス・サラーム行きに乗り、太陽光と潮をかぶらない位置に座り、必要に応じて席を立って夕焼けを撮影するのがオススメ。
Gold Class

ゴールドクラスの座席。
3+2+2+3列配置で通路はかなり広いので大きな荷物も横に置けそう。

リクライニングシートで窓際にBF型電源コンセントがある。

小さな売店もある。買い物はシルバークラスの売店まで行った方がよさそうだけど。

座席の折りたたみ式テーブル。
ゴールドクラスはフルーツの紙パックジュースが無料!
シルバークラスがほぼ満席でもゴールドクラスなら快適に過ごせたので予算に余裕があればゴールドクラスにした方がよいと思う。
Platinum Class

プラチナクラスは座席が少なくこじんまりとした室内だった。3+2+2+3列。
実際に利用してないのでなんとも言えないけど、窓のカーテンくらいしかゴールドとの明らかな差は見つからなかった。
Royal Class Vip Class Lounge

ザンジバル島のフェリーターミナルではゴールドクラス、プラチナクラス、VIPクラスはラウンジを利用することができる。
入口に手荷物検査があり、ゆったりとしたソファでくつろいで、優先搭乗開始となったら奥の出口からすぐに船に向かうことができる。
空港ラウンジとは違い水や食べ物は無料ではなくラウンジ内の売店で購入する必要があった。
夕焼けのダル・エス・サラーム港

ダル・エス・サラーム港に隣接するセント・ジョゼブ大聖堂と超高層ビル群。
タンガニーカは第一次世界大戦までドイツの植民地だったためその名残を残す教会が一部残っている。

ダル・エス・サラーム側のキブコニから対岸のキガンボニを結ぶフェリーも乗りたかった。



フェリーから眺める夕焼けは格別だった。