ちふぁーふ
沖縄のモノレール「ゆいレール」美栄橋駅から国際通り方面に向かって歩くと、屋台のようなお店が立ち並ぶ中に「沖縄汁もの専門店」という一風変わった看板が目に入る。
ソーキそばやゴーヤチャンプルーみたいな超定番はだいたい押さえたので、もうちょっと違うものを食べてみるかと思って店先を覗いて見ると誰もいない。
イ、イカ娘!?
誰もいないと思ってよく見てみたら店番イター!
しばらくするとおばちゃんが帰ってきて、テーブルの下から潜って店内に戻る。ずいぶんと不用心だなと思ったけどこの辺のおおらかさが沖縄なのかもしれない。
イカ墨汁600円。
+100円でご飯と漬物がつく定食に。「いなむるち」「中身汁」「てびち汁」など聞きなれない沖縄メニューが踊る中で、とりあえずイカ娘だし人気ナンバーワンということでイカにしとくかという感じで。
イカ墨で真っ黒だけど味は味噌汁で、豚肉やゴーヤと並んで苦いというンジャナ(ニガナ)、名前忘れたけどダイコンじゃなくてウリ系などが入っている。お好みで島とうがらしをかけて。
ついさっきまでイカ娘だった何か。
一畳くらいしかないスペースに厨房と3席と表に1席。
イカ墨汁をすすりながらおばちゃんになんでイカ娘がいるのか聞いてみたら、当然おばちゃんがイカ娘を見てたわけでなく、地元の客が「神様連れてきてやるよ!」とおいて行ったものだとか。
確かにこのしたり顔もよく見たら神様っぽく見えてきた。
東日本大震災の直後は一時避難で3000人くらい来たけど、最近は日中関係の悪化で中国人観光客が減ったとかそんな世間話ができるのもこの狭さのおかげか。孤独のグルメだとほとんど黙々と食べてるだけだが、おばちゃんと話をしながら琉球伝統の汁ものをすするのもなかなかである。
国際通りから公設市場の方へ歩いて行くと「ちゅらもえ」というステッカーを発見。
ANAスーパーフライヤーズカード修行の時に買った萌えるちんすこう「もえちん」もこれとは違う見たことないパッケージのものが増えていた。デザインは萌え寺「了法寺」で有名な とろ美先生。
POP先生デザインの沖縄のローカルアニメ「はいたい七葉」も放送されたし、来る度に新しい発見のある沖縄に今後も注目。