2014年06月21日(土)

監督不行届とショッカーの秘密基地 儚さが漂う猿島要塞



安野モヨコのマンガが原作でその夫である庵野秀明監督との結婚生活を描く、カントクくんとヲタ嫁に成長しつつあるロンパースによって繰り広げられるTVアニメ「監督不行届」。声優さんは庵野監督本人がやればいいじゃん!と言われつつも山寺宏一と林原めぐみという「ああ、なるほど」という強力タッグに放送前から注目も集まったこの作品。

毎話のようにイデオンやらウルトラマンといったアニメや特撮のネタがたくさん出てきてエンディングテーマもそれにちなんだ名曲のカバーになっており、たった5分くらいの作品ながら見どころも多い。それで第2話で珍しく外に出たと思ったら仮面ライダーのショッカーの秘密基地のロケ地に使われた猿島要塞が登場。




艦隊これくしょんの横須賀鎮守府関連の史跡を探訪した時についでに寄った猿島要塞。

無人島ながら1時間に1本フェリーが出ていて完全に観光地化されていて気軽に立ち寄ることができる。往復フェリーは1300円で横須賀港の自衛隊や米軍の艦艇などを眺める「YOKOSUKA軍港めぐり」の半券があると割引になる。



日露戦争の旗艦を務めた戦艦・三笠が記念艦として残される三笠公園の隣の三笠桟橋からフェリーは出発。




猿島は元々江戸時代までたまに漁業で使われるくらいの無人島だったところを、江戸時代末期に防衛のために台場が建設され、明治時代は陸軍が敵の艦船を攻撃するための砲台を設置し、関東大震災で被害を受けた後は海軍が艦これの装備にも出てくる8センチ高角砲4基と12.7センチ高角砲2基が対空砲台として設置されるという歴史による移り変わりがあった。



建設用のレンガ、旧日本軍の木製の練習用砲弾や防毒面のパーツなどの展示が。



階段を上って行くと12.7センチ高角砲の砲台、

と思われるコンクリート跡があったけど草が生い茂っていて形まではよくわからず。


更に進んでいくと開けて、

ショッカーの基地だ!

……と言っても初代仮面ライダーをちゃんと見たことないのでよくわからないものの展望台広場がある。残念ながら危険なのか上ることはできない。



8センチ高角砲の砲台跡。

今度はしっかりと円形のコンクリートの台座にネジの跡を見ることができた。



図の下の方が船着場で上の方に8センチ高角砲の砲台が集中している。






降りて行くとオイモノ鼻と呼ばれる磯に出る。



よく見ると石が積まれた海堡がまだはっきりとわかる形で残されている。





猿島は要塞としてしか知らなかったが、古代住居跡の日蓮洞窟という遺跡もあるようで見どころ多いな。





監督不行届にも出てきたのは陸軍時代の第一砲台周辺。

第一砲台の砲座は進入禁止で見ることはできない。



トンネル奥左側の小さい穴は弾薬を上げる揚弾井。




フランス積み赤レンガの長いのトンネルの中へ。

トンネルの横穴に入ると2階構造の地下施設になっていて、司令部、兵舎、弾薬庫、倉庫になっていたようで、その入口だけが伺える。







兵舎と弾薬庫が交互に並んでいるエリアで弾薬庫も入口しか見えないが図のように結構奥まっていて広そう。



シダやツル植物が生い茂る中、入口を塞ぐ黄色い板も劣化が始まってる感じで、この雰囲気がなかなかのものである。



こんな感じにウッドデッキで完全に遊歩道になってしまっているが、さほど違和感を覚えず散策を楽しめる。



こちらは兵舎だったようで。



猿島桟橋。

回るだけなら1時間で余裕で回れて夏は海水浴やバーベキューもやっているようで、関東からすぐ行ける無人島で泳いでみるのもいいかも。








というわけで、仮面ライダーのショッカーの秘密基地、監督不行届の舞台探訪、近代遺産と戦跡巡りなど猿島要塞の楽しみ方は様々。独特の雰囲気からコスプレの撮影地として注目されているようだがいずれにしても訪問時はマナーに注意。


ちなみに、フェリーで無人島猿島のパンフレット見たら、長いトンネルは「愛のトンネル。カップルが2人で通り抜けると…」という観光客向けに取ってつけたような記述があって思わず爆笑した!

「…」の部分は明らかにされておらずうっかりショッカーになってしまうかもしれないので注意!

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