【台湾】旧台東駅を再生させた鉄道芸術村から廃線跡の遊歩道と台東糖廠を経て徒歩で台東駅を目指したらとんでもないことになった


台東鉄道芸術村。

台湾の南東にある台東、その中心街の外れにある旧台東駅は2001年に廃駅となり、郊外に新駅が建設された。旧台東駅の跡地は台東鐵道藝術村として再生され、ホームや車庫、ナローゲージ時代の線路やターンテーブルも保存されている。




「駅弁ひとり旅 ザ・ワールド 台湾+沖縄編」と比較すると、駅前にビルが増え、ターンテーブルの位置が変わっているが風景はほぼそのまま。

日本統治時代に台湾の線路は全土を一周できず、この辺りを走る線路は東花蓮港と台東を結ぶ花東線のみだった。




太平洋戦争で建設された防空壕もそのまま残っていた。






夜はライトアップされ、SNS映えする写真が撮れるということでカップルなど観光客も多い。



隣には台東バスターミナルが設置され、鉄道としては廃駅となった今もここは台東のターミナルであり続ける。



鯉魚山公園の第一山頭観景台から鉄道芸術村や海までを一望。



そして、鉄道芸術村から伸びる廃線跡は遊歩道となっており、現在の台東駅方面へ伸びているので歩いてみることにした。




ただ、ひたすらのどかな風景が続く。



太平洋戦争のトーチカにも遭遇。





台東と同じく廃駅になった馬蘭駅も芸術区となり、カラフルになった駅舎が見られる。



馬蘭駅から分岐する線路をたどると日本統治時代から続く台東糖廠跡が芸術村となった台東糖廠文創園区が現れる。



台湾は製糖工場が博物館や芸術村になるケースが多く、こちらも観光地化されていた。



博物館は事前予約が必要らしいのだが、ドアの鍵がかかってなかったのでやってるのかと思って開けたら、突如、防犯ブザーが鳴り響き、しばらくするとおっさんが飛んできてそのまま見学できた。

この辺のおおらかさがいかにも台湾っぽくてステキ。突然の見学に応えていただきありがとうございました!



台東産のスイカを使ったスイカバーや、台湾製糖の砂糖を使ったアイスをイートインで食べることもできる!



この他、台湾原住民の工芸品やジムなどを見学して台東製糖を満喫し、再び廃線跡の遊歩道に戻る。



新しめの集合住宅が並ぶ前でウシが優雅に草を食ってる風景

よくわからないけど、これが台湾か……。




遊歩道は終盤に差し掛かるとパイナップルかサトウキビかわからないけど畑も増えていき……



道がないー!



川の上に架かる橋がなくなっとるー!

Google Mapsもオフライン地図アプリのMapsmeも通れることになっているが、2019年の台風で流されてしまったのか詳細は不明ながら、とにかく先に進むことができない。



どうあがいても道がない!

冬で降雨量が減っているのか川幅はさほどでもなく、3回くらいジャンプすれば向こう岸に届きそうだが、残念ながらサンダルを持ってきていないので諦めることにした。



ルート変更して先程歩いた遊歩道を少し戻って台東駅を目指したが、プラス2kmくらい余分に歩くことになってしまった。

このままだと、1日1本だけ日本製とインド製の旧型客車で運行される16:15発の3672列車に間に合わない!

電化工事が進む中、旧型客車はいつなくなるかわからないので、今回の旅の目玉の1つを逃すのは非常にまずいぞ。



この時点で台東駅まで残り30分、約3km

1分1kmペースで歩けるので間に合いそうだが、このペースだときっぷを買う時間がない。日本と違っておおらかな台湾とはいえ、改札はあるので駅にギリギリに着いたら乗り遅れること確実なのでこの辺りから小走りで。



台東駅に着いた!

途中、運良く流しのタクシーを捕まえたのでなんとか発車10分前に到着。



台東駅の駅舎もリニューアルされて駅弁ひとり旅の頃とは見た目が変わってしまった。



やったぜ、間に合ったー!



ちなみに、現在の線路から旧台東駅方面への分岐点を車内から見たけど、廃線跡のような構造物は残念ながら見当たらなかった。

旧台東駅から廃線跡を満喫して旧型客車の普快車に間に合ったけど、地図アプリの過信には気をつけよう!

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