2015年10月21日(水)

台湾高雄でなぜか日本の軍艦を祀る鳳山紅毛港保安堂→提督も続々


台湾第二の都市・高雄にはなぜか日本の軍艦を祀る霊廟・鳳山(紅毛港)保安堂がある。



高雄は日本統治時代は海軍の基地があり、現在もいくつか日本統治時代の建物を見ることができる。

そんな高雄の新興住宅地にひっそりと建つのが紅毛港保安堂。元々海沿いにあったのが再開発で高雄国際空港のわりと近くの新興住宅地に移動させられたそうだ。




訪問時はできたばかりでピカピカだった。



日本の神輿?

「平成」の日付入り記念撮影プレートから、いかにも日本人観光客来てください感が漂う。



あの世で使うという金紙を100元で購入してお供え。



入って左側に鎮座するのがこの「38にっぽんぐんかん」

太平洋戦争で日本の38番軍艦の中尉の艦長が米軍との戦いで高雄近くの小琉球という島の近くで爆死。戦後の1946年に艦長の首が紅毛港の漁民に拾われ海府大元帥として祀られた。この紅毛港保安堂の由来となる。

日本の神社もよくわからないうちに商売繁盛や恋愛成就の神様に仕立てられてしまうのと同じなのか、この海府大元帥も大漁の神様のように扱われて1953年に保安堂が作られ、1992年に神艦として「38にっぽんぐんかん」が建造され、再開発で立ち退きを食らって2013年の年末に新社殿が現在の位置に建てられた。



辛口本醸造 艦娘大和

紅毛港保安堂には大和ミュージアムから戦艦大和の写真が奉納されているので、呉で買った艦これ大和のお酒弊誌を奉納してみた。



昔は「38にっぽんぐんん」と日本語が怪しかったと聞くが、特に問題なさそうね。



乗組員も一人一人表情がしっかりつけられているので面白い。

しかし、甲板には奉納されたお酒もいっぱいなので、こいつら任務に集中できるのか?




ミサイルやらジェット戦闘機も載せられており実にカオス。

38番軍艦というのは第三十八号哨戒艇のことで、大正時代の樅型駆逐艦「蓬」が太平洋戦争の頃に哨戒艇に格下げを食らったもののようだ。駆逐艦にしろ哨戒艇にしろ厳密には軍艦ですらないのだが、あまり細かいことは気にしない方がよいだろう。

そもそも、第三十八号哨戒艇は確かに高雄に近いバシー海峡で沈没したらしいが、戦後に生首が流れてきたとか、頭蓋骨が漁師の夢枕に立って「部下を日本に連れて帰れなかったのが残念」と語ったなどのいわれが伝説的すぎてアレすぎるが、日本の八百万の神なんてどこも似たようなものだから、あまり細かいことは気にしない方がよいだろう。

台湾・高雄に日本の「軍艦」祭る新堂完成 日本統治時代の軍港、今も追悼供養




紅毛港保安堂の隣にある海衆廟

元々、海府大元帥は水難者慰霊の海衆廟に祀られていたそうで。




紅毛港保安堂のラッピングがされたペットボトルの水や、ライチみたいなフルーツのリュウガンのグミをたくさんもらってしまった!

國語(北京語)すら通じず、台湾語でないとダメっぽくて話をする難易度が高すぎたが、身振り手振りでなんとなく意思疎通はできた。


そして、同じく日本人っぽい女性がいたので声をかけてみたら、

赤城さんでしたか……。

という感じで艦これ提督も続々来ているようで。

【FF23】台湾の艦これ旋風がすごすぎてこれは日本超えたんじゃないのか
2014年2月のファンシーフロンティアの翌日に行ったら、自分を入れて3グループの日本人がいてこの有様だったので、今はもっと増えてそう?有馬啓太郎先生がタカオの抱き枕と記念撮影したのが話題になったことも。


紅毛港保安堂の地図と住所


高雄県鳳山市六成里國慶七街132號
Guoqing 7th St, Fengshan District, Kaohsiung City, 台湾 830(Google Maps)
拝観時間6-21時



紅毛港保安堂の場所は非常にわかりにくい。

ダミーのように近くにいくつかお寺があるので注意。鳳山無線電信所の近くからタクシーでダイレクトに移動できたが、運転士に地図や写真を見せた方がよいだろう。流しのタクシーはないので紅毛港保安堂から草衙駅までは歩いた。



新興住宅地というか周りにマジで何もない場所もある。高雄国際空港へ向かう航空機も見えた。



高雄MRT草衙駅。

MRT草衙駅から徒歩25分か、高雄駅から高雄市公車69路、草衙駅から東南客運紅7B、前鎮高中駅から東南客運紅11で國慶六街下車などいくつかルートがあるようで。

草衙駅に自転車シェアリングの高雄市公共腳踏車(c-bike)があり格安なのでオススメ。端末を英語表記にしてクレジットカード(VISA、MASTER、JCB)で登録できる。60分以内の返却無料、90分以内10NT$、以降90分ごとに20NT$。


ほとんど伝説的な由来だが、日本統治時代を経た台湾がこのようなものを建設して日本の軍艦を祀り、結果的に日本人も多く訪れる場所となっていることは間違いない。こうした台湾の人の行いに感謝して日本と台湾の良好な関係が続いてほしいと強く願った。

この他、台南には米軍に撃ち落とされた杉浦茂峰兵曹長が神として祀られている飛虎将軍廟もあるので、いずれこちらにも行ってみたいところ。日本であれば軍神となった広瀬武夫の広瀬神社や東郷平八郎の東郷神社と似たようなものが台湾にあるということになるので驚きである。


◆告知

砲雷撃戦20高雄 D11さざなみ壊変 新刊「海外艦光in高雄」
10月24日の砲雷撃戦!よーい!二十戦目高雄で、「紅毛港保安堂」「鳳山無線電信所」「旧高雄駅舎」を紹介する「海外艦光in高雄」を頒布。

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