上海のカメラアクセサリメーカーkiponのNEX-5/NEX-3用のキヤノンFDマウントアダプタ
kiponは海外製のマウントアダプタとしてはつくりがよいと聞いていて気になっていたのですが、7月末にソニーNEX-5/NEX-3用のキヤノンFDマウントアダプタがついに発売。白銀とレッドのカラーリングでNEX-5/NEX-3のボディに非常によくマッチしてます。ミラーレスでここまでオシャレなマウントアダプタは初めて見ました。
というわけで早速買ってみました!
同時に発売から2ヶ月経って値段もこなれてきたNEX-3を買いました。
NEX-5とNEX-3の違いは大まかに以下の3つ
・デザイン
・動画のスペック
・赤外線リモコンが使えるかどうか
市場では圧倒的にNEX-5が売れているみたいですが、動画ならLUMIX DMC-GH1があるし(そもそもほとんど動画を撮っていない)、値段の差が15000円くらいあればNEX-3でいいやという結論に。グリップの握りやすさはNEX-5の方がよさそうなんですけど。
話をマウントアダプタに戻しまして、いくらボディが小さくてもレンズの大きさが強調されすぎるNEX-5/NEX-3のデザインでは一眼レフのレンズは似合わないんじゃないかと思っていましたが、NEX-3に試しにFD 50mm F1.4 S.S.C.を付けてみたらと想像していたよりはかなりマシな感じに。
最初はマウントアダプタの色もレッドで揃えておけばよかったと思いましたが、マウントアダプタの白銀のロックリングがFDレンズの銀色の締め付けリングと同化してバランスよく見えます。
NEX-3にNew FD 200mm F2.8をつけるとさすがにでかすぎて、レンズに何かボディがくっついています的に。
裏にはソニー純正のαマウントアダプタのように三脚座がつけられています。
三脚座は普段は邪魔なので取ってみたら、なんとネジ穴が内側まで貫通していて、そのままだとホコリが入ってしまいそうなので家に転がっていた同じ太さのネジで埋めました。
表面の黒くてツヤのあるブラックはよいのですが、白くて細かい粉のようなものがたくさん付着していたのが気になりました。ほとんど爪で軽くこすったら取れましたが。
あとはロックリングを回すと金属がこすれて「キーキー」と音がするので、ガラスを爪でひっかいたような音がダメな人は気になるかもしれません。
以上、細かい点がいくつか気になりましたが、マウントアダプタとしてのつくりはよさそうで、わかりやすい例を挙げると、レンズを装着するとレンズ側のオレンジ色の中心線がきちんとセンターにきます。
香港のRJ Camera製のマイクロフォーサーズ用キヤノンFDマウントアダプタと比較すると、こちらはオレンジ色の中心線がズレていたんですよね。
価格と精度のバランスで選ぶならkiponのマウントアダプタはオススメです。最も日本国内製にこだわるなら宮本製作所のマウントアダプタを買った方がよいかもしれませんが。
5000円で買って分解修理したNew FD 28mm F2をつけると35mm換算は1.5倍されて42mmに。フィルムの対角線寸法と等しい焦点距離は美しいと言われていますが、35mm判の対角線である43mmに近い35mm換算42mmの標準レンズとして究極のお散歩カメラが完成しました!
NEX-3の色は、数あるNEX-5/NEX-3のモデルの中でも売れていないと思われるレッドをチョイスしてみましたが、黒いレンズを装着すれば真っ赤なボディに隠されてレンズの大きさが目立ちにくくなるのがよいです。
それでもやっぱり、今時の携帯チックな質感とカラーのボディに30年以上前のレンズのマッチングであることを考えるとかなりカオスですねえ。