「輪るピングドラム」の舞台探訪でフランスへ行って来ました。
輪るピングドラムで陽毬が入院する東鴎総合病院はフランスのパリにあるポンピドゥー・センター。ヨーロッパ最大の現代美術館で図書館や映画館などの複合施設。
鉄骨やカラフルな配管をむき出しにした特徴的なデザインで完成当時は物議を醸したそうですが、今ではすっかりパリの顔みたいです。
EDの配管はおそらくポンピドゥー・センターのものではないかと。
ポンピドゥー・センターの建築を手がけたレンゾ・ピアノ氏は関西国際空港旅客ターミナルも設計しているそうで配管や空間の使い方がなんとなく似ていますね。
美術館の中は、工業デザインのように比較的わかりやすいものから、わけわからん現代芸術まで様々。立体物も多めで退屈しませんでした。
たまたまやってたムンク展で「思春期」が展示!美術の教科書でこれだけは覚えてるぞー!
とまあ、はしゃぎすぎましたので輪るピングドラムに戻りましょう。
輪るピングドラムの舞台探訪でパリのポンピドゥー・センターに行くためにいろいろ見直してみると、第9話で陽毬がフランス国旗のクッションを抱き抱えてるシーンがあったりするんですよね。
他には、時籠ゆりで「パリ パリ 麗しの都 パリ~♪」なんて劇中劇もあるなどフランスを彷彿させるシーンが結構あります。
フランス国旗に注目してみると、青、白、赤のトリコロールカラーはそのまま晶馬、陽毬、冠葉に該当するということがすぐにわかりますね。
陽毬たち3人で目指したトリプルHも青、白、赤になっています。
青は自由、白は平等、赤は博愛(友愛)を示すそうですが関連があるかはいまいちわかりません。ともあれ、輪るピングドラムの作中で随所に挿入されるフランスを思わせるシーンは、晶馬、陽毬、冠葉3人の家族という共同体での結びつきをこれでもかと言うくらいに示しているような気がします。しかしその結びつきも揺らいできていますし、そこから運命の至る場所にたどり着くというのはどういうことになるのでしょうか。
正直なところ、輪るピングドラムのテーマについて考察するのは早々に諦めてしまって単純にストーリーのみを楽しんでいましたが、物語も終盤に入ってきましたのでフランス行きをきっかけにしてもう一度「あーでもないこーでもない」と考えながらラストを見届けたいと思います。