ロサンゼルスのフリーマガジンの表紙に「けいおん!」。
ロサンゼルス中心部のダウンタウンにある日本人街・リトルトーキョーに行ったらいきなりこんなものが置かれていて度肝を抜かれました。アメリカ在住の日本人向けに発行されるフリーマガジン「Lighthouse」の表紙がなぜかけいおん!で「あれ、劇場アニメの舞台ってロンドンじゃなかったっけ?」と思ってよく見てみると、ロサンゼルスで6月29日から4日間開催させるアニメエキスポ(AX) 2012に関連して「日本アニメよ永遠なれ! 燃え続ける米国アニメ市場の未来」という特集が組まれていました。
アメリカではAKIRA以降日本アニメの人気が高まっていったものの、2007年に市場の縮小が起こったり動画の違法アップロードなどの問題に直面。それでも日本アニメのコンベンションは増えているし、日本アニメに親しんだ若年層が育ってきていたり、ハリウッド映画の実写化などでまだまだアメリカでの日本アニメの市場は成長が続くとされているようです。
アメリカでは、勝手に字幕をつけてアニメをアップロードするようなファンサブサイトだったCrunchyrollに合法的に作品を配信させるようにしてしまったようで、マンガでもスキャンして翻訳していた職人を商業出版に活用する試みが行われているようなので日本とは違ってかなり先進的な取り組みが行われているようです(日本ではマンガでブラックジャックによろしくやJコミなどが取り組んでいますが)。
日本アニメの無料・有料のオンライン配信システムが各社整いつつあるものの、音楽のiTunesのように一本化して全ての作品を簡単に見られるようなサイトはないためそうした仕組みの導入、また日本のアニメメーカーも最初から英語字幕のメニューをつけたり版権プロセスを迅速化するなどの対応が必要なのではというようなまとめになっていました。
アニメエキスポは世界最大のゲーム見本市E3も開催されるロサンゼルス・コンベンションセンターで開催。
2011年のアニメエキスポでは初音ミクのコンサートに5000人以上動員したことなどが話題になりました。
コンベンションセンターの隣にあるステープルズ・センター。
ちなみにTVアニメ「シュタインズ・ゲート」Blu-ray&DVD第9巻特典OVA「横行跋扈のポリオマニア」にはロサンゼルス・コンベンションセンターやその周辺が登場します。