LUMIX G VARIO 7-14mm/F4.0の歪曲収差補正とRAW現像ソフトによる違い


LUMIX G VARIO 7-14mm/F4.0

マイクロフォーサーズで35mm換算14-28mmになるパナソニックの7-14mm F4.0。一眼レフと比べるとわずか300グラムでこの超広角が手に入るとメインレンズとして使用して4年半。とりあえず何でもかんでも超広角で撮っておき、後々アニメなどに登場した建物が写り込んでいた時にトリミングして舞台探訪の記事に使うこともしばしば。

歪曲収差補正とRAW現像ソフトによる扱いの違いを書いたと思っていたらmixiにしか書いてなかったようなのでこの機会に紹介。



フード備え付けでフィルタ付けられないので毎回ぶつけないかヒヤヒヤしながら扱っているものの、フード込みのキットレンズほどの大きさで非常に軽量。

フランジバックの短いミラーレスは超広角レンズの設計がしやすいのでSamyang 7.5mm F3.5などもかなり小さい。


広角端の7mm(35mm換算14mm)で窓を撮影。

歪曲がほとんどないが、これはマイクロフォーサーズは撮影時に歪曲収差や倍率色収差を自動で補正し、RAWにも補正情報が含まれて自動で適応されるため。


RawTherapeeという現像ソフトを使うとこの歪曲収差補正をカットできる。

実際はこのくらいの歪曲がある。

9mm(35mm換算18mm)


10mm(35mm換算20mm)


11mm(35mm換算22mm)


12mm(35mm換算24mm)


14mm(35mm換算28mm)


比較すると広角側が樽型、望遠側が糸巻き状の歪曲で、12mmが一番歪曲が少なくなる。レンズのズームリングを回すと7–12mmと12–14mmでレンズの動き方も変わることからもなんとなくわかるが、元々歪曲の少ない12mmが一番周辺画質がよいだろう。



RawTherapeeで7mmの画像の歪曲を手動で補正してやると、カメラ生成jpgや他のRAW現像ソフトで7mmの写真を現像した時より少し広い絵が手に入るので必要に応じて使うと便利かも。

ただし、RawTherapeeは歪曲収差の他に倍率色収差補正もカットされてしまうのでこちらも手動で行う必要がある。


RAW現像ソフトをいくつか使ってみたところ、Lightroom、Camera Raw、Silkypixではパナソニックの補正データをそのまま使って現像が行われるが、Capture Oneは独自パラメータを使っているようで、Lightroomなどでは7mmだとやや歪曲を残してあるが、Capture Oneだと歪曲収差を完全に補正していた。Capture Oneは印刷を意識したソフトだからかデフォルトのシャープネス設定もかなり強めの設定になっている。

比較画像を消失してしまったので提示できず、2009年末のテストなので現在は変わっているかも。




7-14mm F4は逆光でゴーストが盛大に出るがフレアは出にくいので、ゴーストをむしろアクセントに使う構図を考えると面白い。


7-14mmはリニューアルが噂されているので新しいのが出たら乗り換えたい。シグマあたりに6-12mmを作って欲しいのが本音だが。

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