イタリアのInter City Notte ミラノローマ間6105円は安すぎで日本で寝台特急なくなるの当然だわ


Inter City Notte

日本のブルートレイン寝台特急はどんどんなくなっていくが、ヨーロッパでは国際列車も含めて夜行の列車がガンガン走ってて割引運賃で安く利用できる。アイドルマスターシンデレラガールズの舞台探訪でイタリアを訪れた際に利用したInter City Notteを紹介。NotteはNightのイタリア語。


ミラノ大聖堂とドゥオモ広場。

大聖堂の屋上がまどか☆マギカに出てるらしいのだがSIMを買っているうちに閉まってしまったので上ることができなくて残念。



「ここ、世界遺産です!」と言われたら信じそうなミラノ中央駅(Milano Termini)。




神殿風の駅舎内にアーチ状のホームは圧巻で高速鉄道のフレッチャロッサもいる。

ヨーロッパの駅はどこも巨大なターミナルですげえなあ。



……ただし寝台列車はここミラノ中央駅ではなく、少し離れたMilano Porta Garibaldi駅から出るので地下鉄で移動。日本だと東京駅ではなく上野から出る寝台特急のイメージ。



TRENO NOTTE COMFORTと書かれた車両。

ガリバルディ駅で遅くまでやっている売店は見当たらなくて自動販売機しかなく、有料トイレも時間外で入れなかったので注意。

ギリギリまで入線してくるホームが確定せずハラハラしたが他の乗客とゾロゾロ移動。トリノ始発サレルノ行きのInter City Notteはミラノ23:17発、ローマ着は7:17でちょうど8時間。列車番号は1913、反対方向が1912だが、現在は1910と1911のようで。



2゜Classe(2等)の簡易寝台クシェットは4人個室。車両はボロボロに見えたけど中は意外ときれいじゃないか!



……と思ったら自分の席がない!

自宅でプリントしてきたチケットには確かにLowerと書かれているのに自分のと思われる下段寝台を見ると中華系のおばさんがすでに寝てて「おい、ふざけんな!」と日本語で怒鳴ってやりたかったが、上段で我慢することにする。



荷物置きや照明と読書灯のスイッチ。

上段だと荷物置くスペースも近いし日本の寝台みたいに下段しか窓が見えないということもないのでまあいいか。ヨーロッパのクシェットには3段のものもあるようだがイタリア国内ではすでに2段のものしかないようで。毛布は車掌からもらう必要があるが夏だったのでシーツみたいなので十分。

ドアがきちんと閉まらず他の乗客と苦戦していたら内カギを二重にロックする機構だった。結構混んでいるのか自分の部屋は4人で満室に。



寝具やカップの水の他に、スリッパ、石鹸、歯ブラシ、歯磨き粉、ウェットティッシュがアメニティとしてついていて2等なのに至れり尽くせり。

日本のB寝台だとスリッパと浴衣とハンガーしかなかったのでえらい違い。ただしスリッパは薄いので床が濡れていると使い物にならない。




日本より線路の幅が広く時速300キロ対応の高速線も走っているのかかなり安定しており、わりと寝られて翌朝。




洗面台とトイレ。なぜか床が水浸しに。



徐々に明るくなり、



遅延もなく定刻でローマに到着。

この列車はナポリ方面へ向かうため袋小路になっているローマ中央駅(Roma Termini)ではなくRoma Tiburtina駅に泊まる。




6ユーロの1日乗車券で地下鉄に乗り換えてコロッセオへ。


トレニタリアの料金は安い順にSuper Economy、Economy、Baseの3種類あり、安いのは枠がなくなると買えなくなる。Economyは日時の変更はできるが区間変更と払い戻し不可で、Super Economyは日時の変更もできない。

イタリアでJR的存在のトレニアリアのサイトで英語で買えて、チケットは印刷するだけでよい。この日使ったミラノ–ローマ間の2等クシェットはEconomyで46ユーロ、クレジットの請求は2013年夏のレートで6105円は激安すぎ。

日本のB寝台は寝台券だけで消費税8%で6480円もするが、ヨーロッパではそれよりも安い価格で東京–大阪間くらいの距離を寝て移動できるのだ。上下分離方式が多いヨーロッパとエリアで分ける日本のJRを比較しても意味はないが、ここまで違うとそりゃ日本の寝台列車がなくなるのも仕方がないな、という感じ。

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