シンガポール航空
日本とシンガポール、ロサンゼルスなどを結ぶシンガポール航空の機内で新海誠監督のアニメ映画「言の葉の庭」と「秒速5センチメートル」が上映。期間は2014年10月1日から11月30日までの2ヶ月。この話を聞いてシンガポール航空の機内エンターテイメントがかなりすごかったのを思い出したのでANAプラチナSFC修行で実際に利用した時の様子を紹介。
シンガポール航空と聞いてもほとんどの人には馴染みがないと思うが、エイビーロード・リサーチ・センターの「エアライン満足度調査」で3年連続ナンバーワンを取るなど憧れの航空会社として知られている。国土の狭いシンガポールでは国際線しかないので古くからサービスに力を入れて世界のハブとなるべく努力してきただけありサービスには定評がある。
米系航空会社だと太平洋横断路線でも機内食が1種類しかなかったりするけど、シンガポール航空はシンガポール–ロンドンでは3種類から選べてめっちゃうまかったのが今でも忘れられない。
電源やUSB給電できる機材も多いのでデジタルジャンキーの人も安心して利用できる。
ちなみにキャビンアテンダントのお姉さんの制服はサロンケバヤという東南アジアの民族衣装で(参考)、身体のラインがピッチリでエロいというかもはや”いやらしい”領域に到達しておりさすが世界一の航空会社。スカイマークは時代遅れのミニスカなんてやってる場合じゃないっすよ。
「あなたはどのミクに恋をしますか / 恋竹林」
そしてシンガポール航空自慢の機内エンターテイメント「クリスワールド」。2011年6月にアイドルマスター2のハリウッド研修に行った時は、初音ミクの楽曲が入ってて、しかもアルバム2つという気合の入れよう。初めての利用だったのでシンガポール航空すっげーなーと驚いた。ANAでも入ってるの見たことあるけどさすがに1枚のみだった。
日本の映画もたくさん収録されていてヘタしたら日系航空会社より多いんじゃないかという充実っぷり。
2011年11月に利用した時は「デスノート」「うさぎドロップ」「デトロイト・メタル・シティ」「カイジ 人生逆転ゲーム」「忍たま乱太郎」となぜかマンガの実写化作品が5つも入ってて目を疑った。
「ジャパンはマンガの国だからとりあえず入れとけばいいんじゃね?」といった感じなのかよくわからないが、アニメじゃなくてマンガの実写化作品ばっかりが入っててチョイスがちょっとおかしい。
……いや、ちょっとじゃなくて明らかにおかしい!
デトロイト・メタル・シティ
あまり細かいことは気にせず、興味はあったけど結局見に行かなかった映画をまとめて見られるなんてシンガポール航空最強だな!と思いながらいくつか見てみる。
「忍たま乱太郎」って女性にすげえ人気だったって聞いてはいたけど、実際はこんな感じなのか。
マンガやアニメしか見たことなかったけど、わりと雰囲気はよく再現されてて「へええええー」と思いながら見てた。しんべヱの鼻水描写なんかもキッチリ再現してて笑えた。
「うさぎドロップ」。アニメはノイタミナ枠でやっていたのでよく覚えてる。
マンガやアニメの実写化はどうしても黒歴史化しやすいので、普段はあまり文句を言ったりしないけど、
コウキのママがヤンママみたいになってたのは我慢がならねえ!
コウキママと言えばあの未亡人みたいな魅力が全てだったので、これだけは絶対に納得がいかないのでございます。
こんな結末見たくなかった!
・ロンドンまでシンガポール経由で24時間!座りっぱなしのANAプラチナSFC修行
という感じで、羽田→シンガポール→ロンドン→シンガポール→羽田で合計40時間45分あったので余裕で全部見られました!おかげでANAプラチナSFC修行も快適。
まったく、シンガポール航空は最強だな!
これがシンガポール航空と共同運行をしてるANAになると、アニメはあれども「ドラえもん」や「ちびまる子ちゃん」などファミリー向けのものしかない。
2013年8月にボーイング787型機のビジネスクラスにアップグレードされた時は、実写の「図書館戦争」が入っていたけど、この時はマンガなどの実写映画はこれ1つのみで、5つもぶち込んでくるシンガポール航空がいかに頭おかしいかがわかる。
とはいえ、ANAは2014年1月に舞鶴のイージス艦が舞台の「名探偵コナン 絶海の探偵」を入れてきて艦これブームを狙い撃ちしてきたので油断はできない。
更に、ANAはオーディオで「Game Music Selection」というのをやっていて、2014年1月はダライアスやナイトストライカーなどタイトーの名作STG曲を入れててクソ熱かった!
JALだと全巻読めないのがネックながら「暗殺教室」「宇宙兄弟」などのマンガが読める「SKY MANGA」、ロンドンツアーでタイアップした「けいおん!」の映画も見られたらしいので、日系航空会社はアニメ&マンガ派はJAL、ゲーム派はANAという住み分けに。
そんな中に、シンガポール航空は「言の葉の庭」と「秒速5センチメートル」を入れてきたわけだが、新海誠監督作品はどうも童貞には大人気だけど女性にはイマイチ受けが悪いという話を聞いたことがあり、確かに言われてみると童貞に夢を与える作品ばかりな感じはするのでやっぱりチョイスがちょっと偏ってると言えるのだろうか。
というわけで、シンガポール航空の「クリスワールド」はちょっとおかしいけどラインナップは世界最強であり、エアラインでもグローバルな競争が加速する中で今後は機内エンターテイメントの内容も要注目。