FANCY FRONTIER開拓動漫祭25
台湾でコミケ的存在となっている一番大きな同人誌即売会FANCY FRONTIER開拓動漫祭25が2015年1月31日から2月1日までの2日間開催。
これまで台湾大学で行っていたのが今回から花博公園に変更。
中央駅である台北駅からMRTで3駅の圓山駅駅前という好立地。ファンシーフロンティアは年2回夏と冬開催で冬はコミケの年末のように時期が固定されていないため、旧正月と重なると航空券が取りづらく観光地や交通が激混みになるものの、今年は幸い外れたのでセーフ。
さて入場しようと思ったら、
サークル入場の列が長すぎて笑った!
日本語で「入り口」と書かれてるのが剥がれてるのと右上の温泉に入ってるオッサンの絵が気になる。
ようやく入口が見えてきた。
FANCY FRONTIER社團専用入場券
FANCY FRONTIERは1サークルでサークルチケット3枚あり、1枚はカタログなしで入れ、2枚はカタログ購入が必要。
コミケではそもそもサークル入場は時間かからず、これまでのFANCY FRONTIERも同様だったと思ったけど、今回からカタログを購入する列が別になったせいか会場内に入るのに30分もかかってしまった。
おおー、展示場っぽい!
これまでは台湾大学の体育館でやっていたので、同じく旧帝大の東大でコミケをやるようなもんでエロ本売ってる隣で学生が卓球や水泳やってるわけわからん状況からついに脱することに。
1サークルあたりのスペースが広いので、やっつけで全部平置きでもいける。
しかし円安のせいで頒布価格の付け方が非常に悩む。
入場待機列がすごいことになってて花博会場内をグルグル回ってたっぽい。
オンリーイベントでよく見かける即売会のチラシなど。
Wake Up Girls!オンリーだと?
主催が台湾サークルの代理人をしていた縁なのか需要はほとんどなさそうだけどとりあえず置かせてもらったという川崎で開催されるオンリーのチラシが。
10:30一般入場開始で16:30終了。
ざっくり書くと1日目は即売会がメインで2日目は声優さんなどのイベントがメイン。
そして、10時30分開場なんだけど、特に拍手はなく……
みんなめっちゃ走ってる!
走ってる人多すぎててコミケではありえない風景に。台湾大学だと階にわかれていたためわかりにくかった開場後のダッシュが平屋で収まったため非常にわかりやすく。サークル参加の人たちがみんな苦笑いしてる。
ただし、地盤がしっかりしているのか地響きが聞こえなくなってしまったのは残念……いやいや、走っちゃダメですよ!
とまあ、コミケ程度には混雑するのだが……
おおーい!全然進まないぞ!
FANCY FRONTIERでは基本的に列整理を行うサークルは少ない。台湾の人は表紙買いは少なく混雑サークルでも結構立ち読みして選んでいくので通路がふさがって全然人が流れて行かない。コミケでも危ないと思うシーンはあるけど、台湾はもっと人々のベクトルがバラバラでたまに不安になることも。
コミケみたいに昼前が一番混雑するという感じではなく、入場待機列が午後になっても解消せず夕方までずっとダラダラ混雑している印象。
また、高さ制限もコミケより緩いので結構高いポスターを見かける。
高雄メトロKMRTの前進吧!高捷少女《進め!高捷(たかめ)少女!》だ!
繁体字でのローカライズがされたせいでラブライブ!がめっちゃ増えてる!
・台湾で早くも武内Pの同人誌が!城ヶ崎姉妹と巨大肉棒的味道
シンデレラガールズの武内Pが早くも同人デビューしてたけどアイドルマスターの同人誌基本的に少ないんでもっと増えるといいなあ。
台湾は日本よりエロに厳しいので、18禁はこんな感じでビニールで袋詰めして、乳首や股間などはパソコンパラダイスのお宝マークみたいに隠さないとダメ。
ちなみに、日本サークルやレイヤーさんも近年増えまくっているようでこの辺でトラブルが発生する例を聞くので、一部の日本人が原因でPTAなどで問題視されて開催できなくなったら目も当てられないことになるので、郷に入れば郷に従えで本当に、本当に、お願いします。
外に出てコスプレを探してみたけどなんか少ない?
花博公園の敷地内にフードコートや遊園地スペース、地域物産展を完備したFANCY FRONTIERはある意味コミケより先に進みすぎている。
買い忘れても食事には困らなさそう。
どうも花博公園の敷地全体にコスプレイヤーさんたちが散らばってるので単にホールの外すぐの場所は少なかっただけみたい。
花博公園は庭園や人工滝などがありいろいろなシチュエーションでコスプレ撮影ができるのは、人が背景になってしまう日本のコミケと比較すると羨ましい限り。南の国なのでガジュマルの木なんてのもある。
松山空港へ着陸する国際線のジェット機や国内線のプロペラ機などがガンガン飛んで来るので、作品によってはこれらと組み合わせるのも面白そう。
・【FF23】台湾の艦これ旋風がすごすぎてこれは日本超えたんじゃないのか
去年より艦これサークルの数が更に増えまくってて驚いたけど、コスプレも依然として強く、雪風や去年はまだいなかった子のプリンツ・オイゲンとビスマルクも!
クリスマス仕様のパンダオブジェなんてのも背景に使える。
シャロンさま!
黒オーバーニーソックスの絶対領域への食い込みが絶妙……じゃなかった、花博会場かつ気温は冬でも15度くらいまで上がるためかお花もいっぱいで映える映える。
ほんと何でもあるな、ここ。
繁体字でクイズマジックアカデミーがローカライズされてゲーセンに入り、シャロンさまのコスプレが台湾で拝めるような時代が来るとは当時思いもしませんでした。ありがとう!ありがとう!謝謝!!
ママチャリの田所さんクソふいた!
お前、自分のロードバイクはどこやった!
・横浜で始まった夢の自転車シェアシステム"baybike"がクソすぎる理由
日本ではほとんど普及していない自転車シェアリング。アジアで最初に成功したYouBikeと日本の自転車マンガとのコラボがまさか見られるとは。オレンジと黄色の斜体が総北サイクルジャージと意外とマッチしてる。
田所さんの後ろでお姫様座りして乗せてもらいたい!と思ったけどYouBikeは残念ながら1人乗りなのであった。
そして16:30終了……なんだけどアナウンスも拍手も相変わらずない。
いつ帰っていいのかよくわからないまま17時くらいに徐々に撤収開始。
宅配の行列多すぎだろ!と思ったら明日の分を預ける列らしい。
なるほど、台湾コミケはそういうのもあるのか。
徐々に片付いてきた。
イラストのボード。
17時半くらいになってようやく落ち着いてきた。
ホールの外に出たら物産展まだやってるのかよ!元気だなあ。
というわけで、会場広くなったのに全然混雑緩和してなくてむしろ前よりカオスになってて笑った!という感じに。FANCY FRONTIERも日本のコミケみたいに規模がどんどん大きくなってきてるのに列整理などが依然として追いついておらず、会場が変わってみんな混乱しつつも楽しんでいる様子だった。でもそろそろコミケスタッフ直々にいろいろ教えてもらって対策した方がいい気がするな。
初めてFANCY FRONTIERに来た日本サークルの人と話すと「大手でもスケッチブックを受けてて驚いた。昔のコミケを見てるみたい。」というようなコメントも。私が初めてコミケに参加した時はすでにビッグサイトだったので昔を知る方法がないものの、確かにコミケだって最初からあれほど秩序だった動きができてるわけではなかっただろうし、今だって少なからずマナー違反もいる。
コミケは規模が大きくなりすぎてある程度システマティックになって見られなくなってしまったものもある中で昔のコミケっぽさも残しつつ、でもやっぱり異国の同人誌即売会、それがFANCY FRONTIERだ。
作品のブームはだいたい日本と一緒で、特にコスプレ撮影では日本よりかなり有利な環境なので最低限マナーを守ってどんどん参加していきたい。規制がまだ少なく過渡期にあり独特のお祭り感が楽しめるFANCY FRONTIERの今後に注目。