イベント自粛ムードの中、佐世保で艦これオンリー西海ノ暁37が開催「サークルの1/3が来てないね」 : さざなみ壊変

2020年3月7-8日に長崎県佐世保市の市民文化ホールで艦これオンリーの西海ノ暁37及び37EXが開催。

会場は旧佐世保鎮守府凱旋記念館となる市民文化ホール。

西海ノ暁37EXの終了後。

3月8日(日)の西海ノ暁37の募集が満員御礼で終了し、その後にあぶれたサークルを救済する目的で前日の3月7日(土)15-18時に西海ノ暁37EXが開催され、当日までサークル募集を行っていた。出展料は1ブース3600円で、西海ノ暁37EXに申し込んだサークルは37の入場カタログがもらえた。37EXでWebに掲載されている出展は26サークル(34ブース)。

日本では特定作品のオンリー同人誌即売会が2日間連続で開催されることは極めて稀なので貴重な体験となった。

凱旋記念館の改装前(2013年)。

米軍に接収後はダンスホールや映画館として使用されたもので、青色でかなりボロボロだったのが改装された。1923年完成当時に蘇った姿を見ることができたのは感無量。

3月8日になって西海ノ暁37の開始前に会場へ。なぜかテントの設営などを手伝っていた。

時雨沼へようこそ

Web掲載の118サークル(138ブース)中の半分が時雨オンリーである。

ちなみに、西海ノ暁の主催は、「\マネーの虎」で抱き枕をプレゼンするも時代を先取りしすぎて「ノーマネーでフィニッシュ」、「オタクイズビューティフル」という名言で時の人となったチャンコ増田氏である。

九州や中四国などの同人誌即売会を主催するイベンターとして有名であるものの、イベントに直接参加するのは初めてだった。

書道体験。

お絵かき交流。

凱旋記念館の外ではコスプレ撮影、グッズやカレーの販売などが行われていた。

佐世保鎮守府に所属した足柄、山風、時雨などの”おくるま”が展示。

手を洗おー！

2001年くらいに流行った埼玉県のO157食中毒予防PRポスターが20年の時を経て新型コロナウイルス対策に使われるとは。

インターネット老人にしかわからない小ネタに感涙でございます。

3月15日(日)に江田島で開催される「砲雷撃戦！よーい！五十七戦目江田島」が新型コロナウイルスの影響で7月19日に延期となったため、急遽西海ノ暁37EXへの参加を決めてブリティッシュエアウェイズのマイレージでJALの航空券を手配した。増田氏も「過去のイベント開催の中でも最も苦労した」、といったようなコメントをしていたので、このようなご時世でもイベントが開催できたことについて、自粛した方も含めて全てのスタッフや参加者に感謝したい。地元で感染者が出たので出展を取りやめるなど難しい判断を迫られる人も多かったようで。

イベントの本番となる3月8日の西海ノ暁37の出展サークルは1/3が出展を取りやめて何もない机が目立ったものの、一般参加者はそれほど減っていないのか影響を感じさせないほど賑わっていた。知り合いでは同日のゾンビランドサガLIVEが中止になったためこちらに流れてきた人も。

新型コロナウイルスの蔓延により、全国ではイベント自粛の流れが続いているが、佐世保の艦これオンリーでは、規模を縮小、注意喚起、空調なしで窓全開にするなど調整を行うことで開催へとこぎつけることができたようだ。サークルが減った以外ではアフターイベントの「時雨元搭乗員インタビュー上映会」が中止となっていた。

例えば、台湾でコミケ相当イベントのファンシーフロンティア(1月31日から2月1日開催)では非接触体温計をおでこにかざして1人1人体温を測定し、高温の人は入場させないといった対策を行っており、それにより入場がかなり遅くなって混乱する事態になったが、イベントが原因で感染が拡大したという話は聞いていない。

また、台湾や香港ではホテルやフェリーを利用する際に体温測定、アルコール消毒、マスクが強制だったり、エレベータのボタンにフィルムを貼って数時間で交換といった徹底した対策が行われているので、こういった国内外の対応が参考になるだろうか。

日本の同人誌即売会やその打ち上げ会場などで感染拡大がいつ起きてもおかしくない状況なので、参加者や運営それぞれが対策を行い「コミケにはお客様は存在せず全員が参加者である」という意識の再確認が今一度問われていると言えるのではないだろうか。