広島県広島市には日本製鋼所の火砲工場があり、戦時中は陸軍の潜水艦である三式潜航輸送艇「まるゆ」の建造も行われた。現在も進水時に使ったドックとスロープの一部が遺構として残されている。
海田市駅周辺にはまだ日本製鋼所が残っており現在でも砲を製造しているとか。
道を歩いていると古い橋の遺構も残っている。
ここが日本製鋼所で建造した「まるゆ」を進水させたドック。
現在は海田市漁協のマリーナとなっている。
ドックの奥には「まるゆ」の進水時に用いたスロープの一部が残り、緩やかな傾斜とレールの残骸が残っている。
日本製鋼所の工場で建造された「まるゆ」は、進水用台車に載せられて横向き状態でスロープを降りて進水し、ドックから海に出ていた。
国土地理院が公開している1945年8月11日米軍撮影と2018年7月11日の航空写真を比較すると、ドックとスロープの境界で水深が浅い部分は道路になって、スロープだったところは道路と建物が建っている。
広島の日本製鋼所で建造された「まるゆ」は14隻で10隻は陸軍に引き渡されたが、4隻は未完のまま終戦を迎えた。写真に写っている4隻は完成していない艤装中の「まるゆ」ということになる。
終戦時に艤装中のまるゆ4隻が停泊していたあたりの海を眺める。
工場が建っていた敷地跡は広島県中央卸売市場東部市場となっている。
「まるゆ」を製造は笠戸、月島、仁川などで行われたが、当時の遺構が残るのはここのみだそうで。 かつて兵器を製造していた場所が現在は広島県民の胃袋を満たしていることになり、とても「夢の跡」を感じられる場所だった。
※公開当初、「海田市」と表記しておりましたが、正しくは広島市内です。
参考文献: まるゆが生まれた場所 終の海 / GUMDROP 梅屋
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