軽巡由良の艦内神社を回るぞ!→丹後由良駅のカフェAnne Shirley「提督さんですか?プリン食べなさい」→「なんだここ…」


軽巡洋艦由良の艦内神社に分霊を行った由良神社を訪問するため、京都府宮津市字由良にある丹後由良駅を訪問したら予想もしないことが起きた。



京都丹後鉄道 宮舞線の丹後由良駅。

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菊月の第4砲身を見た後、西舞鶴駅から乗車し、16:57に丹後由良駅に到着。



駅ホームは地元名産の由良オリーブや安寿みかんが植えられている他、訪問時はアジサイがまだギリギリ咲いていた。



駅舎内はオサレなカフェになっているようだ。





なんだここは?

駅舎内外を埋め尽くしていたのはお船の方じゃなくて艦隊これくしょんの軽巡由良。

ファンによる由良神社の清掃を取り上げ「由良神社愛」とデカデカと書かれた新聞記事の切り抜きも掲示されていた。由良神社の付近に何かある話は聞いていたが、駅舎内のカフェがこうなっていたのか……。

気を取り直して由良神社に向かおうと思ったところ、


「提督さんですか?」


突然おばちゃんに声をかけられ、うっかり「はい……」とうなずいてしまう。


おばちゃん「もうお店閉めちゃったんだけど今から開けますね♪」

「えっ……?」



しばらくしたら、こうなりました。



しばらくしたら、こうなりました。

艦これ提督から寄贈された軽巡由良グッズや同人誌がたくさん。



なんか見たことある同人誌もあるな。

話を聞いてみると、かつて存在した北近畿タンゴ鉄道が高速バスで知られるウィラーエクスプレスのグループであるウィラートレインズの運行する京都丹後鉄道となった2018年にいろいろと変わって、この丹後由良駅の駅カフェAnne Shirley(アン・シャーリー)も2018年2月にオープンしたのだとか。

観光列車が走ったり、宮津駅でも駅ホームと改札外の両方で買えるカフェがオープンしたのを目にしていたが、途中駅にもカフェができてこんなことになっていたとは。



ドリンクのメニュー。



由良オリーブパンや宮津名物のイワシちくわが入った宮津ちくわパンを購入。



あ、はい。これもお願いします……

アン・シャーリーのおばちゃんは提督ではないので艦これのゲームについてはよくわからないそうだが、メロンパンをリニューアルしたことを訪問した提督に伝えたところ、

「メロンパン改二ですね!」

というやり取りが行われて命名されたのだとか。

甲標的や先制爆雷もできそうな「甘酒メロンパン改二」を手に入れた!


おばちゃん「これも食べなさい♪」

なんかプリンをいただいてしまった。

営業日は基本的に木金土日祝で、訪問したのは日曜日の夕方だったため休業中に賞味期限が切れてしまうから、という話だったけど、本当にいいんだろうか。

大阪のおばちゃんは飴をくれるけど、京都(日本海側)のおばちゃんはプリンをくれるものなのか。新型コロナウイルスで国内の移動もままならない現状で、このようなおもてなしを受けるのは本当に心があたたまります。

しかし、コロナ禍により地方の鉄道や関連施設も利用客が減り、余った商品は破棄するしかないところ、逆にその恩恵に預かってしまうのは誠に複雑な気持ちになる。



抽選で当たった人から寄贈されたらしい艦これ公式の由良シューポスター。

お店では新たにシュークリームの販売も始めるため、現在こちらのポスターは撤去されているそうなのだが、新商品のシュークリームがどのように仕上がっているのか楽しみである。



ちなみに、一応申し訳程度に軍艦由良についての説明も貼られている。



アン・シャーリー内の資料を見ると軽巡由良の艦載機が由良浜に来たこともあるそうだ。


丹後由良駅で予想しない滞在となったが、本来の目的であったはずの軽巡由良の艦内神社に分霊を行った由良神社へ。



端っこの方に「献木 軍艦由良」と書かれた石碑がひっそりと建てられている。

2016/03/06 日記・雑記 - 回送列車 -out of service-
いよいよ3月がやってまいりましたね。 社会人n回目の3月、年度末。今、死にたいですね(誤用)
丹後由良駅でなぜか偶然居合わせたたつゆき氏によると、昭和2年に軽巡由良が奄美大島から持ち帰ったソテツを植えた記念で建てられたものだそうで。



石碑の隣にソテツの木が確かに立っているが、100年近く経ってもこの大きさというのは、雪が厳しい日本海側の気候に耐えながらなので仕方のないことなのだろう。むしろ、よく枯れずに今もがんばっている。

直接的に軽巡由良の砲や鐘などが残されているわけではないが、一世紀近く前から続くストーリーが見える痕跡が残っているのは感慨深いものがある。

更に、この石碑自体は平成の時代に入って清掃されるまで埋もれていたらしく、終戦後に海軍関連のものが撤去されるのを防ぐために埋められていた可能性もあるので、詳しく調べてみたら面白そうである。※現在のソテツは2代目とのご指摘を受けましたので訂正させていただきます。



由良神社の絵馬はアン・シャーリーで購入することができ、御朱印は宮津駅周辺の和貴宮神社に委託されたものを受けることができるようだ。



命名の由来である由良川を渡る京都丹後鉄道。

由良神社の近くに何かあるらしいということしか知らなかったが、丹後由良駅の駅カフェ アン・シャーリーを訪問して申し訳なく思うくらいのおもてなしを受けてしまった。砲雷撃戦舞鶴が開催される時は舞鶴周辺で非常に宿が取りにくいので、宮津に宿を取って丹後由良駅を訪問するのもよいだろう。

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