駆逐艦有明の艦内神社である有明山神社「有明海の九州じゃなくてなんで長野の山にあるんだ!」


艦隊これくしょんの2020年梅雨&夏イベントで実装された駆逐艦有明。有明の艦内神社に分霊を行った神社は、九州の有明海付近と思いきや、なぜか長野県の山にある有明山神社となっている。


有明山神社の境内へ



有明山神社の鳥居、境内、社殿など。

有明山神社は長野県安曇野市穂高有明にあり、手水舎や日光東照宮の陽明門に似せて建てられた裕明門や木の装飾が細かい文化財があり見どころが多い。


駆逐艦有明 御分霊記念塔


バス停のある南参道付近に「有明山神社 駆逐艦有明 御分霊記念塔」が建てられているものの、場所はかなりわかりにくい。



左側には「海軍大臣加藤寛治敬書」と掘られていた。



御分霊塔寄付者の芳名碑の裏に説明書き。

社務所で300円で売られている有明山神社ガイドブックによると、2代目駆逐艦有明が神戸川崎造船所で建造された際に、有明山大神様を守護神として奉斎し、それを記念して昭和10年(1935年)10月も御分霊慰霊塔が建立された。分霊祭は有明竣工の3月25日に先立って3月23日行われ、翌日の3月24日に横須賀港に停泊中の艦上で奉鎮祭が盛大に斎行されたそうだ。

ダンピール海峡の悲劇ことビルマルク海海戦で沈没した駆逐艦有明に対して平成7年(1995年)7月9日に有明山神社で慰霊祭が行われ、当時はまだ有明の生存者が参列していたという。

また、3代目有明となる海上自衛隊の護衛艦ありあけでは、三菱重工長崎造船所での進水式の式典に神社の一行が参列した、といったことが書かれていた。



灯籠には「昭和十年十一月建立」と掘られていた。

平成15年の新しい灯籠も建てられており、こちらは護衛艦ありあけの際に自衛隊関係者の寄付によるものなのか聞いてみたものの、どうやらそういうわけではないそうだ。


なぜ長野の山にある有明山神社なのか?

駆逐艦有明の艦内神社に分霊を行ったのは、有明海を有する九州の福岡、佐賀、長崎、熊本あたりの神社ではなくなんでこんな長野の山奥(ってほどでもないけど)なのか、ずっと気になっていたので神社の人に理由を聞いてみたけど、はっきりしたことはわからないらしい。「他に有明の名前のつく神社がなかったのからではないか」というお話だった。そもそも駆逐艦有明の「有明」は有明海のことではなく自然現象の「有明」であるので別にどこでもよいのだろう。

有明山神社は天照大神、手力雄命、海の守護神である金刀比羅大神などが祀られており、手力雄命が天照大神が籠もった岩戸を投げ飛ばしてできたのが戸放ヶ岳(有明山)だという伝説もあるらしいので、艦内神社の分霊を行う神社としては申し分なさそう。

艦隊これくしょんの2020年梅雨&夏イベントで駆逐艦有明が実装されて以降、なぜか参拝者が増えているのは神社側も把握しているようで、慣れた感じでいろいろ教えてくれました!


周辺の観光スポット 正福寺


有明山神社の隣には正福寺と、更に奥に行ったところに魏石鬼八面大王の古墳とされる魏石鬼の岩窟があるが、時間がなく魏石鬼の岩窟までは到達できなかった。


有明山神社までのアクセス・行き方


JR大糸線の穂高駅。

有明山神社に最も近い駅は安曇追分駅であり、その隣に有明駅というのもあるが、公共交通機関でアクセスする際は更に隣の穂高駅が拠点となる。



穂高駅のバス停。

穂高駅から有明山神社までは、南安タクシーが運行する中房温泉行き定期バス「中房線乗合バス」と、安曇観光タクシーの運行する「あずみ周遊バス」の2種類がある。



中房線乗合バス。

こちらは有明山神社から更に先の中房温泉まで行く登山客向けのバス。



安曇野周遊バス

こちらは穂高駅周辺の観光地を周遊する。左回りと右回りの2種類があり、いずれも有明山神社を通るものの注意。

両社のバスは穂高駅から有明山神社まで片道600円季節により運行本数が変わる。安曇野周遊バスだけで完結する場合は1日乗車券が1000円となる。

ちなみに、有明山神社からのバスに乗り遅れた場合は、2kmくらい歩いてダイヤモンドあずみ野温泉ホテルまで行けば電動シェア自転車を利用することができそうだった。スマホアプリを使うソフトバンク系の「HELLO CYCLING」で有明駅や穂高駅にステーションがある。




有明山神社でも2つのバス停が同じ場所に立っている。

訪問時は、松本12:20→穂高12:46、中房線で穂高12:55→有明山神社13:11、有明山神社に47分滞在して安曇野周遊バスで有明山神社13:58→穂高14:30、穂高駅で14:38発の南小谷行きに乗車といった感じで接続した。

巡洋艦未満の小型艦と言える駆逐艦で艦内神社に分霊した神社がはっきりとわかっており、しかも御分霊塔まで建立されているのは極めてマレなケースと言え、しかも海から遠く離れた長野の山にあるのでぜひ体験してみてほしい。
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