由利高原鉄道の鳥海おもちゃ列車「なかよしこよし」
秋田県の由利高原鉄道 鳥海山ろく線は、コロナ禍の補助金により2020年7月1日から土日祝の1日フリー乗車券「得楽楽遊遊乗車券」1100円が550円の半額で乗れるようになった。残念ながら利用したのは平日だったので850円だったが、乗り通すと往復1220円なのでこれでも安い。羽後本荘駅でJR羽越本線から接続して鳥海おもちゃ列車に乗車。
羽後本荘10:43→矢島11:22
矢島1155→羽後本荘12:36
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鳥海おもちゃ電車「なかよしこよし」
「また水戸岡鋭治@ドーンデザイン研究所かよ!」と舌打ちしたらどうやら違うようで、全国に増殖を続ける観光列車の区別がつかなくなってきました。
「おもちゃ列車って前に和歌山でも乗ったような?」と思ったら、和歌山電鐵は「おもちゃ電車」で、由利高原鉄道は鳥海おもちゃ列車「なかよしこよし」なので違うようだ。
「えぐ乗ってけだなー」
エンブレムを見ると「CHOKAI KIDS TRAIN」になっている。
木をふんだんに使った鳥海おもちゃ列車の車内へ。
車内はおもちゃコーナーがあり、主に親子連れの観光客向けに作ったんだろうけど、地元の小学生グループもしっかりと釣りを楽しんでいた。
鳥海おもちゃ列車では車内に秋田おばこ姿のアテンダントさんが乗車し、切符の購入、車内販売、秋田弁による案内放送などを行う。方言だと山形鉄道フラワー長井線の置賜弁ガイドを思い出す。
沿線の主な見どころ
郵便局と一体化した小吉駅
鉄道駅舎と簡易郵便局が合体した珍しい施設だが無人駅。
旧鮎川小学校
現存する木造校舎としては秋田県最大級の旧鮎川小学校が車窓から見える。
鮎川駅 日本一小さな待合室
鮎川駅の日本一小さな待合室。
見た目は待合室というより犬小屋っぽい……。
前郷駅でのタブレット交換
前郷駅では列車行き違いが行われ、運転士同士で列車の衝突を防ぐためのタブレット交換が行われる。
タブレット交換は日本ではわずか3路線のみとなったそうなので貴重な体験となる。
この他、鳥海山などの解説を聞きながら終点・矢島駅に到着。
終点矢島駅のキャラ
矢島駅の駅舎。
大好き!
松山せいじ先生「ゆりてつ号」。
秋田県由利本荘市ご当地キャラクター黄桜すい。
松皮カンナ。
黄桜すいの由利本荘市紹介マンガ。
秋田県横手出身で「釣りキチ三平」の矢口高雄先生。
幸福神社と木村裕子。
ほとんど鉄道漫画で埋まるマンガコーナー。
この他、駅舎内ではグッズの販売が行われており、「ゆりてつ」のグッズが未だに売られていることに驚いた。また、鳥海おもちゃ列車車内でも購入できる。
なんだこいつは……
矢島郷土文化保存伝習施設
矢島での滞在時間は33分。
駅前の公民館の隣に矢島郷土資料館があることに気がついたので行ってみることに。
山形県と秋田県にまたがる鳥海山は信仰の対象だったようで資料館にも展示が。
出羽国の一宮であった鳥海山大物忌神社は重巡鳥海の艦内神社へ分霊を行っているので何か資料があるかもしれない!
「すみませーん、軍艦鳥海についての資料はありませんか?」
「うーん、そんなものはないなあ…」
「ありがとうございました!」
資料館や公民館があるエリアから、駅舎の反対側から車両や車庫を眺めることができる。
最後はアテンダントさんの見送り
矢島駅発の鳥海おもちゃ列車にアテンダントは乗車しないが、最後に見送りをしてくれる。
また来るときは誰かと一緒に来よう。
おわり。