α6000+10-18mmが使える水中ハウジングを33814円で入手し10万円くらいでAPS-C超広角撮影システムを構築した【SeaFrogs】


ダイビングして海で写真を撮るために必要な水中ハウジング。Seafrogという製造中国の香港メーカーで安く調達することができた。


SeaFrogsのα6000シリーズ水中ハウジング

購入したのは「SeaFrogs 60M/195FT Waterproof housing for Sony A6xxx series Salted Line」。執筆時点ではバージョンアップしているのか第3世代の「GEN 3」になっているようだ。

SeaFrogs公式サイトから購入し、ハウジング代267USD、送料39.99USD、合計306.99 USD。クレジットカードへの請求は33814円だった。

対応するのは以下のα6000シリーズ。
  • Sony α6000
  • Sony α6100
  • Sony α6300
  • Sony α6400
  • Sony α6500
シリーズで微妙にカメラのボタン配置が変わっているので、それに対応した細かいパーツが付属する。英語の取扱説明書を読んで間違えないようにセットする。

  • Sony E 10-18mm f4 OSS
  • Sony E 16-50mm f3.5-5.6 PZ OSS
上記の2本のレンズはオートフォーカスだけでなく焦点距離のズームに対応している。マニュアルフォーカスはできないのでフォーカスモードの設定でピントを合わせやすく工夫するしかない。

また、オートフォーカスのみになるが、ハウジング内に入れさえすれば他のレンズも使える。

いずれにしても、隠れフルサイズ対応しているので初代α7につけて普段から運用している10-18mm F4 OSSを追加のドームポートなどを買わずに3万円くらいのハウジングで使えるというのは革命的だ。

水中では画角が狭くなり焦点距離は1.33倍相当になるので、10-18mm F4 OSSは35mm換算15-27mmから20-36mmくらいになる。

スペックや使い勝手



「SeaFrogsハウジングの深度は水中60メートル/195フィートまで対応するのでファンダイビングで行う水中30~40メートルクラスなら十分なスペック。2年くらい押入れに入れても今のところ経年劣化は感じず使えた。

難点としては、電源ボタンのパーツが外れやすいので水中で電源ON/OFFが操作不能になる。対策としては接着剤で固定してしまうか、電源を入れっぱなしにして10秒でスリープモードに入る設定などにして節電する必要がある。ちなみに、Wi-Fiや赤外線通信などがオンになっているとスリープモードに入らないので注意が必要だ。

スリープモードを活用すれば電源を入れっぱなしにしても午前2本、午後1本でバッテリ1本ずつ使えば十分持つだろう。あまり撮影しなくてバッテリがヘタってなければ電池交換なしでも1日いけるかもしれない。

ダイビング後は水をはった風呂などにハウジングをつけ、真水の中でボタンを何回か押してしっかり塩抜きしてやる必要がある。

初めて使った時にハウジングを固定するロックがしっかりかかってなくて、微妙に浸水していきなりリークセンサーをダメにしてしまったが、それ以降はちゃんとロックしてるか確認すれば水中30メートルまで行っても問題なく使えた。


10万円で水中超広角システムが構築できるすばらしい時代


慶良間のクマノミ(水中は波長の長い赤色が吸収されてしまうので水中モードがあるカメラかRAW現像時に補ってやる必要がある)。

5年以上前にプロ用途でもよく使われるSEA&SEAなどのメーカーで検討したら、カメラボディのハウジングと超広角レンズ用のドームポートを2つ買うだけで20万円くらいになってしまったが、Seafrogならフルサイズのα7シリーズでも10万円超えることはないので気楽に使える。

α6000の中古ボディは運良く2万円相当で入手することができ、陸では便利ズームをつけっぱなしにしてサブで運用し長年使ったマイクロフォーサーズをリストラした。すでに持っていた10-18mm F4 OSSは中古5万円くらいなので、総額10万円くらいで水中のAPS-C超広角システムを構築することができたことになる。α6000が2014年の製品だが、カメラのベンチマークを掲載するDXOMARKを見ると、α6000くらいの世代からセンサの進化がほとんど止まったので今でも全然問題なく使える。

ミラーレス時代の到来で水中ハウジングもコンパクトになり、普段の旅荷物にこのハウジングや他のGoProみたいなアクションカメラなどを足してもギリギリ7kgで収まり、LCCに追加荷物料金を払わなくても飛べる。



最悪、水没して全損しても10万円ですむと思えば腫れ物を触るようにおっかなびっくり扱うようなことはなくなるので、機材としてガンガン使っていけるのはとても頼もしい。

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