「生徒会の一存」でまさかの鉄オタ回! くりむ達の利用する豪華寝台特急「北斗星」に乗ってきた。



基本的に生徒会室でだべっているだけで進行していく生徒会の一存が、第7話「踏み出す生徒会」で札幌から東京へまさかの大移動。




札幌駅西コンコースにある妙夢(みょうむ)という白くて穴の空いたオブジェ。

作中のように待ち合わせに用いられることも多く、ごくたまに観光客が穴を通り抜けていきます。





そして東京への移動手段は航空ではなく……











寝台特急「北斗星」



飛行機は「あんな鉄の塊が空を飛ぶわけがない!」と言い切って乗り込んだのは、なんと上野–札幌を結ぶブルートレイン「北斗星」。

バブル景気に沸き立つ1988年、青函トンネル開業と同時に登場した寝台特急北斗星。ビデオやシャワールーム、トイレなどを備えたA寝台1人用個室「ロイヤル」、フランス料理のフルコースディナーが食べられる煌びやかな食堂車「グランシャリオ」など豪華な設備が話題を呼び、一躍憧れの的となりました。




まずは重連のディーゼル機関車

ほとんど電化されていない北海道では2両のディーゼル機関車が繋がって客車を牽引します。

わかりやすくヤマジュンに例えると、



「ウホッ! いいDD51…」「やらないか」


「は…はいりました…」


「客車ン中がパンパンだぜ」


「ああ…つぎは函館だ」




と言いながら北の大地を駆け抜けていくわけです。




冗談は置いておき客車の中を見ていきましょう。


4人で1ブロックの開放寝台。

空いていた寝台を通路から撮影させていただいたものになります。




現在の北斗星では、車両によってロックをかけて4人個室のような使い方もできる寝台が混在しています。


私たちの利用した1人用個室「ソロ」2人用個室「デュエット」

乗車予定だったトワイライトエクスプレスが運休してしまい、翌日の北斗星に振り替えてもらったわけですが、北斗星が無事に運行されてほっと一息。まさか生徒会の一存に出てくるとは当時思いも しませんでした。






寝台指定券が分かれているので少し異なってますけど札幌から上野まで17:12発の列車です。私が乗ったときは9:41上野着でしたが、ダイヤ改正されて今は9:38着になっているようです。




生徒会の一存で出てきた赤い青春18きっぷ。写真はムーンライトゆかりんの志摩さんからお借りしたものになります。

切符を発券する端末が普及した今では基本的に地方の駅でしか買うことができない珍しい18きっぷ。ただし北海道では札幌や函館などの規模の大きい駅でも買うことができます。

赤い18きっぷまとめWiki



駅の端末で発行される青春18きっぷはこんな感じになります。

くりむが杉崎に向かって「これで東京まで行け!」みたいなやりとりがありますけど、札幌–函館を結ぶ夜行快速が廃止されたり、東北新幹線の延伸で在来線が第三セクター化したせいで日本海周りで行かなければならないなどの障壁があり、現在では結構ハードルが高いです。

一度東京から札幌をやったことがありますが、2日間座りっぱなしでケツは割れそうに痛くなるし、冬の日本海の強風で2時間くらい足止めを食らったりしてかなりの苦行でした。





北斗星は他にロビー、食堂車、シャワールームなどがあります。

まるでホテルのラウンジのような半室ロビー。


食堂車「グランシャリオ」

特に食堂車は今では本州と北海道を結ぶ寝台列車でしか利用することのできなくなった貴重な存在です。こういった設備は生徒会の一存ではまったく出てきておらず、ひたすら寝台でトークが進んでいきます。






函館でディーゼル機関車から電気機関車につけかえられ上野まで走ります。

このように前半パートは北斗星で後半パートはゆりかもめの青海駅が出てきたりと生徒会の一存スタッフに鉄道好きがいるのは間違いないと言える回でした。

乗車には北海道までの往復に北斗星のソロが利用でき、JR北海道全線フリーとなるぐるり北海道フリーきっぷが便利です。北の大地へ寝台特急を利用し、車窓を眺めながらゆっくりと流れる時間を楽しむのは航空ではけして味わえないよさがあると思います。


車内の詳細や食堂車の利用レポートは次回へ。

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