先日、生徒会の一存と寝台特急北斗星を中心にまとめましたが、今回は北斗星の車内をもう少し詳しく見ていきましょう。イレギュラーな北海道の旅もいよいよ大詰め。
2人利用個室「デュエット」上段
デュエットの上段は「凸」の字をひっくり返したような形状になっています。
上段は窓が湾曲していて一応星空を見ることも。その反面、立って着替えようとすると出入り口の階段でないと頭がつかえます。
通路の上にあたる部分が荷物置きに。浴衣、枕、毛布、ハンガーが重ねて置いてあります。
天井付近には鏡があり、側面からは肘掛けを出すことができます。
今日はベイビープリンセスの九女・麗と一緒だよ!
北海道キヨスク限定「うらら」
1人用個室ソロ下段
カプセルホテルを広くしたような感じ。
下段だと立って動くことができます。
ソロは普通のカギでデュエットは4桁の暗証番号を入力するタイプ。
個室の通路。大柄な人同士がすれ違うとちょっと苦労するかもしれませんが広さは問題ないレベル。
折りたたみの椅子を引き出すことができます。
半室のロビーカー
この奥に公衆電話やシャワー室があります。
車内販売の寝台特急スケルトントランプ。
JR北海道の車掌が乗車しているときだけ買えるグッズたち。
北斗星と青函トンネルのオレンジカードがついた乗車証明書を買ってみました。
310円のシャワーカードと420円のシャワーセット。
シャワー室は時間指定されて30分間使うことができます。
ドライヤーやひげそり用のコンセントもあります。
カードを挿入。使用済みのカードは持ち帰れば乗車の記念になります。
シャワーのお湯は6分間使用可能。
1秒ずつ減っていくので緊張感があります。急ぎすぎて身体を洗い終わったらまだ3分も残ってたので十分ではないかと思います。
翌朝に凍結して使用不能になり払い戻しのアナウンスがあったので冬場は早めに行った方がいいかも?
麗増殖中……。
そうこうしてるうちに21:41着の函館に着きました。
21:48発までにディーゼル機関車を外して電気機関車につけかえられます。
この時は遅延してた影響であまり時間がなく、反対側につけられる電気機関車までは見られませんでした。
食堂車「グランシャリオ」
「GRAND CHARIOT」は北斗七星を含む「大熊座」を示します。
完全予約制でフルコースディナーなどが振る舞われるディナータイムが終わるとパブタイムが始まります。アルコールや軽食を出すための時間と思われますが、しっかりとした食事もとることもできます。
「ビーフシチューセット牛肉のやわらか煮」2500円、「イタリアンハンバーグセット」2000円、「牛たんスモーク」800円とけして安くはありませんが、食堂車が本州と北海道を結ぶ寝台特急だけとなってしまった現在では利用してみる価値は十分にあると思います。
ちょうど青函トンネルを通過中。
流れゆく青白いトンネル灯を眺めながら海の下で飯を食うという貴重な体験となりました。
NRE 日本レストランエンタプライズ 北斗星食堂車のご案内
会計はSuicaが使えるよ!
そろそろ寝る準備に入ります。「JR」っぽい模様が入った浴衣に着替えるか。
寝台個室の夜といえば……
空気嫁。
しかしポンプがないと膨らませるの無理ゲー。
……個室だからってアホなことはほどほどにしてさっさと寝ましょう。
青森で機関車をつけかえ。
初めての寝台は車両の揺れでなかなか寝付けませんでしたが、1時間くらいでウトウトと。
そして朝
ゆうべはおたのしみでしたね!
麗がいらない子に。
再びグランシャリオで朝食。1600円で和食と洋食が選べます。
ご相席させていただいた方の和食。パンとスープがご飯と味噌汁になり、魚料理も違いますね。
乗客層は中高年が大多数で、ぐるり北海道フリーきっぷを利用していると思われる若い世代が少数といった感じでした。ご相席させていただいた方はぐるり北海道フリーきっぷで今回が3回目だったそうです。年齢層が高いので車内は落ち着いていて高い秩序が保たれていたように思います。
見慣れた首都圏の風景になり。
終点、上野です。
「くぱぁっ」
札幌から14時間とちょっと、長いようであっという間でした。
寝台特急や臨時列車の発着するホーム。
ゆっくりと引き上げていきました。
その後東京駅に移動したら、廃止を目前に控えた寝台特急富士・はやぶさが。
なんかすごい人だかりに。
廃止直前に乗車した時のレポートはこちらで。
ここからは……
グリーン車!
ぷらっとこだまだとプラス1000円で乗ることができます。人生初新幹線グリーン車でした。今回の旅は本当にいろんなはじめてを奪ってくれすぎる。乗るはずだったトワイライトエクスプレスが運休して一時はどうなることかと思ったけど長旅もこれでようやく最後です。
備え付けのWEDGEでも読みながら重役気分で優雅なひとときを。
長旅お疲れ様でした!
関連: ムーンライトゆかりん・志摩さんの乗車レポート
北斗星号のゆったり旅 阪急交通社