2010年07月17日(土)

「あそこは正直、深い意味はないんです」 ゼビウスの地上絵の真実が明らかに!

昨日に続きまして7月11日にナツゲーミュージアムで開催された「ゲームサイドありがとう祭り」トークショーの様子をお届けします。

ゲームサイドは、倒れたままなのか? ナツゲーミュージアムで「ゲームサイドありがとう祭り」が開催
幻のサターンソフト「制服~ハイスクールカウントダウン」の制服まで飛び出した「ゲームサイドありがとう祭り」レポート


バカゲー専科 / 白川嘘一郎




「この世にクソゲーなどひとつもないのだよ!」をモットーに、世間ではあまり評価されなかったゲームを中心にその面白さを伝えていく白川嘘一郎さん。中でも印象に残っているのは「小公子セディ」。原作のテイストをまったく残しておらず、家庭教師が敵キャラとして配置されていて接触するといきなりクイズが始まる理不尽なゲームで、ユーズド・ゲームズの記事は非常に好評だったそうです。




FC ファミコンドラマ 小公子セディ 第一章(1of2)(YouTube)
家庭教師多すぎだろ。




白川嘘一郎さんが原作を務める「れとろげ。」

「れとろげ。」は、新入生のあゆみがうっかり入ってしまったレゲー(レトロゲーム)部でマニアックな部員たちと繰り広げるドタバタコメディ。

「かわいい女の子がいないと企画も通らない」とこぼす場面も。


作画のくさなぎゆうぎさんはドリームクラブやリトルバスターズなどのアンソロジーを手がけ、マンガの連載は今回が初めて。なんでも白川嘘一郎さんがたまたまTwitterでファミコンに詳しい人を、と選んだそうです。

「消えたプリンセス」や「ドラゴンクエスト」などのゲームコミックに憧れてマンガを描き始めたそうで、この先の連載も楽しみです。



電子の精たちに捧ぐ / 箭本進一




「超クソゲー」や「超アーケード」などに携わった箭本進一さんが特に印象に残っている記事は、PS2「餓狼伝」やグラディウス特集、ダライアス特集の号だったそうです。


2007年12月号のグラディウス特集での箭本進一さんの記事は私も強烈に印象に残っています。初めてグラディウスを触った時、パワーアップの勝手がわからずすぐに死んでしまったこと、モーニングミュージックを聴いたときの衝撃などを、当時のゲームセンターの様子などを含めて丁寧に書かれていて、まるで箭本進一さんの記憶をそのまま移されたかのように鮮明に風景が浮かぶテキストには引き込まれてしまいました。

ゲームセンターもかつてと比べて利益を上げるのが難しくなり、プレイヤーも攻略以外を語る機会が減っているので、1人1人がゲームの思い出を語る機会がもっとあってもいいのでは、と述べていました。

ちなみにグラディウス特集の号はテイルズオブファンタジア特集に次いで僅差で第2位の売上だったそうです。



怒濤のインタビュアー! / 多根清史


「超エロゲー」の多根清史さん。

ゲームサイド2010年5月号のMr.ドットマン インタビュー「ゼビウスの地上絵秘話」について触れられていました。突如砂漠に現れるナスカの地上絵や、ゼビ語などで独特の世界観を持つゼビウスは「プレイするたびに謎が深まる!」というキャッチコピーもあり、地上絵の存在はある意味神格化されてしまっていますが、「あそこは正直、深い意味はないんです」という衝撃的な事実が発覚!



地図作成中に砂漠のところが空いてしまい、昼休みに大森のレコード屋で買い物したら袋に地上絵が描いてあるのを見て10分くらいで作ったんだそうです。


特に深い意味はなかったうえに、もし昼休みに大森のレコード屋に行ってなかったらゼビウスにナスカは地上絵は入っていなかったわけですね。特に意図したものではなかったと判明したとは言え、偶然の産物がゲームの世界観に大きな影響を与えた例として非常に興味深いと思います。

「言っていいものやら」「うまくぼかしてください」ってやりとりまで全部そのまま収録されてるのが多根清史イズム。こういった一歩踏み込んだインタビューに定評があるのですが、ご本人は「やりたいこと聞きたいことを好きなだけやってるだけ」とすました顔でした。




シューティングゲーム特集2D編で「人類滅亡ゲー」特集を書いたのもこの人。

これを見た当時、シューティングゲームを紹介するのにこういう切り口もあるのかと目から鱗でした。




メタルブラック、ダライアス、レイフォースなど人類滅亡はタイトーのお家芸。



ゲームサイド 伝説から神話へ / 編集長、デザイナー高橋


ゲームサイドの中から特に印象に残った記事をお二人がそれぞれ上位3つを挙げていく総括的な内容に。山本編集長の1位はダライアス特集でした。特集名には「グラディウスの宇宙」のように「なになにの○○」と必ずつけられていたのに、ダライアスだけは「ダライアス特集」となっていたのを、高橋みどりさんが「シューティングゲームの深層」から「深層」を提案したんだそうです。ちょうど深海魚も多いし!




トークの中で山本編集長がまだ読者だった頃の貴重な読者投稿まで紹介されていました。そういえばモニタの写真は全て山本編集長がPSPから出力したものです。

ぱっと見まだすごくお若い感じなのに一読者から編集長まで上り詰めるには並々ならぬ情熱と努力があったからではないでしょうか。




締め切り直前にページが足らなくなったからと、「ドルアーガの塔」の60階制覇をサンシャイン60でやろうと、当時の編集長に連れて行かれた新人時代の苦労話も飛び出たりしました。シーズンが夏できつかったとか。




ファルコム特集で「イースII」5機種のオープニングを比較したけど、これじゃ足らんとその後リベンジ。


増えすぎだ!

新しい方は私も見たことありましたが、その前の下積みがあったからこその記事だったわけですね。こういうのをマジになってやっちゃうのがゲームサイドだよなあ。




同じようにシューティングゲームのキャラクタサイズの比較も不完全燃焼だったようで、更に数を増やした企画をやってみたいと意気込んでいました。

新旧のゲームを楽しめ、メーカーから読者までみんなが幸せになれる紙面作りを心がけてきたという山本編集長。ゲームサイドは惜しくも休刊してしまいましたが、次のステージを考えているというような告知がされましたのでゲームサイドの今後に期待したいと思います。




館長の徳田直人さんから最後の挨拶。

ユーズド・ゲームズ創刊時から好きで買っていた雑誌だっただけに今回イベントを開けてよかったという徳田さん。ゲームサイドありがとう祭りを一番楽しみにしていたのはこの人だったんじゃないでしょうか。

イベントで読者とスタッフによって書かれた寄せ書きは館内に展示すると後日連絡をいただきましたのでナツゲーミュージアムへぜひ足を運んでみてください。



※一部に誤りがありましたので修正しました。正誤表

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