2012年01月15日(日)

鬼怒川温泉のハンパない廃墟描写が作品に与えたリアリティ 「未来日記」舞台探訪



TVアニメ「未来日記」第13話の舞台探訪へ鬼怒川温泉へ行って来ました。

年末に「冬コミが終わったら東武鉄道の株主優待乗車券を安く買って鬼怒川温泉にでもゆっくり入りたいなあ」と思っていたら年開けての未来日記で鬼怒川温泉がまさかの登場!かーずSPのかーずさんが「あそこって箱根だよね?」とか言ってましたが全然違いますのでお間違えのないように。ちなみに浅草から鬼怒川温泉まで行くと運賃が片道1500円かかるところ金券屋で650円ですみました。











鬼怒川温泉、廃墟多すぎてやべえええええ。

鬼怒川温泉駅の1つ隣の鬼怒川公園駅から線路沿いに南へ下ると目に飛び込んでくるのは廃墟、廃墟、廃墟……。ブラウン管テレビやゴミなどの産業廃棄物もそのまま放置されっぱなし。昭和の時代にガンガン建てた巨大な温泉旅館がその後のバブル崩壊や団体旅行激減でこうなるのだと見せつけているかのようでした。

また廃墟とはいえ私有地なので建物の中に入ったりしないようにお願いします。






TVアニメ「未来日記」では由乃に監禁されたというユッキーを探して、秋瀬たちがバブル崩壊後打ち捨てられたホテルや旅館をあちこち歩きまわります。

私は鬼怒川温泉に来るのは今回が初めてで「大手というよりは巨大ローカル私鉄という印象が強い東武の観光地はきっと寂れているだろう」と勝手な思い込みをしていましたが、それをはるかに上回る寂れっぷりには驚くばかりでした。巨大な建物がたくさんあるなかでエリアは広がり、そうした中では温泉街の密度は下がり観光客もまばらに見えます。それから無理に川沿いに建てまくったために向かいの旅館から丸見えっぽいところもたくさん。




スーパーファミコンのソフトや攻略本なんかも。従業員やそのお子さんのものだったのでしょうか。




廃墟の再現度はかなり高かったですが、このカットでは踏切や道路標識はほぼそのままなのに左の石垣がなかったり道の様子が違いますね。




鬼怒川温泉周辺ブラブラマップ。下半分が剥がれて見るも無残。








ふれあい橋。

最後のカットは魚眼レンズを使って背景を描く時に縦方向のパースだけ整えたか、合成してパノラマ写真を作るソニーのスイングパノラマのような機能を使っているような気がします。







ふれあい橋を渡って北上。

日向に携帯メールが届くあたりのカット。「おみやげ店のみどり」周辺はほぼそのまま。






鬼怒川温泉ロープウェイでおさるの山を目指します。







丸山山頂展望台。

ヒノキを組んだやぐらのような展望台は未来日記もそのままの様子で、そこからの景色もだいたい似ているでしょうか。





展望台の前後で出てくるカットは、鬼怒楯岩大吊橋鬼怒楯岩展望台

鬼怒川温泉の中での南端あたりでロープウェイとは真逆に位置してるので最初はどこか全然わかりませんでした。2枚目の左側に鬼怒川有料道路と国道121号の合流ポイントが写り込んでいるんですが、未来日記では純粋な温泉街を表現するためか木で隠してあるのがポイント。




今回は行けませんでしたが、未来日記の冒頭でユッキーと由乃がバスを降りたところは鬼怒川有料道路の出口付近でしょうか。






あさやホテルすんげええええええ!!!!




あさやホテルは未来日記で秋瀬たちが泊まるホテルとして登場し、空中庭園露天風呂「昇龍の湯」もそのまま。画像はパンフレットのものですが、なかなかの絶景でした。

日帰り入浴は平日・土曜日は1050円、日祝1250円。正直なところ建物への入場料としてだけでも1050円の元はとれたんじゃないかというくらいのバブリーでゴージャスなホテルでございました!
追記: あさやホテルの日帰り入浴は2014年7月31日で終了。






そしてあさやホテルは同時にユッキーを探す廃墟としても登場。

実はあさやホテルは足利銀行が経営破綻したときに経営不振に陥って産業再生機構の支援を受けて再生したホテルなのです。そういう歴史のあるホテルを登場人物が泊まる場所だけじゃなくて廃墟としても登場させちゃう未来日記スタッフマジ容赦ねぇ!





展望風呂のある階のロビーから鬼怒川第一ホテルなどの廃墟を撮ったものですが、角度から考えると客室から撮らないといけないっぽいんですよねえ。

客室や食堂のカットもあさやホテルと思われる内容だったために、鬼怒川温泉にロケハンに来た未来日記のスタッフさんはあさやホテルに宿泊したんじゃないかと推察できます。あさやホテルの料金を調べたら食事がバイキングの一番安いプランで1万円ちょっとお安いのでそのうち泊まりにきたいですね。もっとも鬼怒川温泉は他に1泊1人2800円とか2人で4400円(1人あたり2200円)て旅館もあるくらい相場が安すぎるのでどこに泊まるか悩みどころですが。




ちなみにTVアニメ「未来日記」第13話では、背景が歪んでいるように見えて魚眼レンズで撮ったかのようなカットがたくさんでてきます。魚眼レンズは極端に広い画角でものを写しとるため、がらんどうとした廃墟の空間を表現するのにとてもよい役割を果たしていたと思います。久々にSamyang 8mm F3.5 FISHEYEを持ち出すこともできました。正直なところ未来日記に背景描写や舞台探訪の要素はほとんど求めていなかったので、ストーリー以外でも楽しませてくれて今後の展開がますます気になってきました。




未来日記の舞台探訪でまさか鬼怒川温泉に来ることになるとは思いませんでしたが、廃墟も多いけどがんばってる旅館もたくさんある姿が見られてよかったです。

TVアニメ「未来日記」第13話では、たくさんの廃墟のある温泉街で由乃に監禁されたユッキーをみんなで探すという設定で鬼怒川温泉が登場しましたが、実際にバブルの負の遺産で廃墟がそのまま残っている姿を目の当たりにし、本当にユッキーが監禁されたり罠がたくさん仕掛けられててもおかしくない様子を見ると、背景のモデルを探していたはずが、まるで秋瀬たちと一緒にユッキーを探しているような錯覚を覚えたのも面白かったです。


最後に、廃墟的な意味でTVアニメ「未来日記」第13話があさやホテルにとっての「未来日記」となりDEAD ENDフラグにならないかどうか心配になってきたのでこれから応援していきたい!

舞台探訪に関するお願い
舞台探訪はマナーを守り節度を持った行動を心がけてください。観光地はもちろん民家の多いところや公共施設では特に他人の迷惑になったり不審に思われる行動はとらないようご注意をお願いします。

ロケ地によっては観光地化されていないところも多く、そこに人が住んでいてそれぞれの生活がある場所を、宗教的なものを彷彿させる「聖地」や「巡礼」と呼んで騒ぎ立てるのは誠に忍びないという思いから、弊サイトでは聖地巡礼という呼び方をせず、舞台探訪、ロケ地巡り、背景訪問、逆ロケハンなどを推奨しています。
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