新型蓄電池車両「アキュム」 近未来っぽいと思ったら すごく…電車です…


アキュム

2014年3月15日、栃木県の烏山線に国内初の蓄電池駆動電車アキュム(EV-E301系)を導入。電化区間ではパンタグラフから充電し、非電化の区間で蓄電池を使って走る。メディアには「国内初」と盛んに書かれていたが、じゃあ世界初は?と思って調べてみたがいまいちよくわからず。
追記: Tamonさんより鉛蓄電池で宮崎交通が走らせたことがあり日本初ではないという話をいただきました。リチウムイオン電池では日本初かもしれません。


たびたび餃子の像が折られることで有名な宇都宮駅。



「烏山線にACCUM(アキュム)がデビューしました!!」

アキュムは宇都宮烏山間を1日2本、東北本線との分岐になる宝積寺烏山間を1日1本の合計3本。







ステンレスの車体には緑色の縞と三角形のロゴ。





天井はLEDの間接照明で広告がほとんどないせいもあってスッキリ。トイレはない。





東急車輛から総合車両製作所に名前が変わった車両が今後続々と増えてくるのか。

ステンレス車両の「sustina」のロゴに書かれている地球は環境をイメージしたものらしいのだが、JR東日本はシンガポールに続いてロンドンにも事務所を開設して世界の市場を狙う気満々である。




運賃表やニュースを流す岐阜県のレシップ製のディスプレイ。

間の枠が結構太く、表示する項目によって2画面が繋がってたり繋がってなかったりでややこしい。





のどかな単線の風景を蓄電池の電力で走行。

蓄電池駆動電車はいったん走り始めるとただの電車とほとんど変わらない感じなので小海線やリゾート快速で使われているハイブリッド車両と比べると従来の鉄道車両との違いが分かりづらく、照明がLEDになっているくらいであまり近未来感は感じられなかった。それでも、古い車両と車窓を比べると風景のイメージがかなり変わるので、地元の人に取っては電車が走る空気が味わえるのでよいのだろうか。





終点の烏山に到着すると一部だけが電化された充電ゾーンになっていてパンタグラフを上げて充電開始。



床下にはリチウム電池。



反対側のホームと線路が完全に剥がされてしまった。



線路の端にはでかい変電設備が。




新しくなった烏山駅。





この歓迎っぷりである。



山あげ会館。

地下戦車工場を利用した洞窟酒蔵見学のイベントをやっていたようだが、到達した時間には受付終了で酒造の蔵を外から眺めたり駅前の石造り倉庫を見ただけで終了。3月15日は本来7月末に行う山あげ祭が見られたそうなのだが。

結局、烏山の地元に落としたお金は、山あげ会館の入場料250円のみ。アニメのまちおこしなどを見て「もっと地元にお金が落ちる取り組みしろよ」と日々文句を言っているのにいざ地方に行ったらこのザマである。




アキュムを見るのもいいのだが、たらこ色の車両などいつなくなるかわからないので一緒に利用するのがよいだろうか。



ところで、宇都宮と言えば10年くらい次世代の路面電車LRTの導入運動やってるらしいのだが、走り始める日は果たしてくるのだろうか。

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