グリフィス天文台
・マクロスF舞台探訪 フロンティア船団に再現されたサンフランシスコを比較する
超長距離移民船団のマクロス・フロンティア船団が宇宙で新天地を目指す様子を描いたマクロスF。主人公アルトたちが住むアイランド1にはサンフランシスコ、渋谷、北京などの街が再現されており、以前サンフランシスコの風景を紹介したが、今回は物語の重要なシーンで登場するロサンゼルスのグリフィスパークにあるグリフィス天文台へ行ってきた時の様子をマクロスΔ発表記念で公開。
中に置いてあった夕焼けのパネル。
植木が邪魔だったりするけどほぼ同じ。
ロサンゼルスの中心部・ダウンタウンから北西の丘陵地にあるグリフィスパーク。動物園や植物園などの観光施設があり、その中のグリフィス天文台がマクロスFに登場する。
海外に行くようになってからどこかで見たことあるなあ、と思いつつ今年になって「地球の歩き方」をパラパラめくってた時にようやくグリフィス天文台であることに気が付き、映画「THE IDOLM@STER MOVIE 輝きの向こう側へ!」舞台探訪本の取材でハリウッドへ行ったついでに寄ってみた。後々に再放送を見てみると、ちゃんとランカが「グリフィスパーク」って言うセリフがあったんだけど全く覚えていなかった。
大聖堂か美術館かと間違えそうな入口のドーム天井には、地球の自転を証明する巨大なフーコーの振り子が揺れている。42時間かけて一周するそうで0から41まで数字が書かれていた。
天文学に特化した科学館になっており、地下に巨大な展示スペースがある。
銀鉱山で大富豪になったグリフィス氏が建てたとかで、プラネタリウムなど一部を除いて無料というのがすごい!
グリフィス天文台はアールデコの幾何学的形態で外観から地下まで見える模型と比較するとマクロスFとほぼ同じ。真ん中のドームがプラネタリウムで両サイドが天文台になっており天体望遠鏡を覗くこともできる。
グリフィス天文台の敷地全体も芝生や石畳の道までかなり似た感じで描かれているが、真ん中のモニュメントのところはマクロスFのように盛り上がっていなかった。
モニュメントもだいたい同じだけど、マクロスFだともっと高くて十字架っぽい形状になっており、てっぺんは球体になっているが、グリフィス天文台だとリングが3つ重なった形状で若干異なる。モニュメントの前にあった日時計も描かれていない。
グリフィス天文台からロサンゼルスの街並みが一望でき、ダウンタウンの超高層ビルもよく見える。まっ平らなロサンゼルスの地形と街の明かりが地上に大宇宙を描き出す。
ただし、マクロスFだとモニュメント周辺で紙飛行機を飛ばしたりランカが飛び立つシーンなどがある都合からか、天文台の建物とは逆サイドに街が描かれているのが興味深い。
グリフィス天文台は夕焼けや夜景スポットとして結構人気あるようでレンタカーで行ったらめっちゃ渋滞してて停めるところを探すのもかなり苦労した。映画の集積地ハリウッドがすぐ近くのためマクロスF以外にも、ターミネーター、トランスフォーマー、ジュラシック・パークなど数多くの映画にも登場しているようで。
マクロスFのグリフィスパークは、第3話でアルトとランカは偶然一緒になり、アルトはSMSに入り、ランカは歌手を目指し、それぞれが自分の道を決断するきっかけを作る。そして第21話ではランカは自分の信じる道を進みアルトと決別することとなった。
ランカはバジュラとの共生を選び、フロンティア船団も最終的にバジュラは敵ではなく銀河を支配しようとするグレイスの陰謀と戦うことになるが、私も含めて知人もシェリル派が多くてランカ嫌いな人も少なくなく、最後の方は特に展開が速くてランカはワガママで身勝手というイメージが覆せなかったように思う。グリフィスパークのシーンを改めて見返してる間にこの辺の放送当時の流れを思い出し「もうちょっとだったのになあ」と悔やんだ。
ともあれ、天文台やプラネタリウムを有し、"ロサンゼルスで一番宇宙に近い場所"と言えるグリフィス天文台は、マクロスFに思いを馳せるにはこれ以上にないロケーションだった。