【すごく昭和】1500円銭湯付!大阪西成のドヤ街って危険?安全に泊まれるの?


ビジネスホテル 加賀

世間では危険だとか日本の最底辺など散々言われている大阪市西城区(あいりん地区)。日雇い労働者が集いそういった人たち向けのドヤ(宿)に格安で泊まれるエリアとして近年は外国人からも注目されているようなので実際ところどうなのか簡易宿泊所に何軒か泊まってみた。

ビジネスホテル 加賀


これが西成で1泊1500円の部屋だ!

まずはビジネスホテル 加賀寝具、エアコン、ゴミ箱、棚にテレビ、冷蔵庫、ハンガー、下駄箱など意外と充実。折りたたみ式の小さなちゃぶ台がいい味出てる。

超広角レンズで撮っているのでもしかしたら広そうに見えるかもしれないが畳二畳分くらいしかないのに注目。布団を敷いたらそれだけで半分以上埋まる感じになるものの、1人で寝るだけなら問題ないし思ってたよりも綺麗でこれなら余裕じゃないか!



電子レンジは8時から21時までみたい。



トイレ。



洗面台とガスコンロ。

「衣類の洗濯等は、しないようにお願いします。」という張り紙が。それにしてもコンロ用のガス自動販売機なんて初めて見たわ。



ビジネスホテル加賀の近くにある入船温泉。

今どき銭湯に入る機会はほとんどないので昔ながらの昭和な雰囲気を楽める貴重な体験となる。しかし、洗い場に「ここで洗濯しないでください」という張り紙がしてあって一瞬目を疑った。そんな人いるんだなあ。

このように初めて西成に来ると「えっ?」となる注意書きがたくさんあるけど気にしてはいけない。



テラスからは通天閣がすぐそこに見える。

夜もいたって静かで近辺からの騒音もなく快適に寝ることができた。



宮本むなしの割引券を購入して朝食。

値段忘れたけどタオル50円、ハブラシ20円など小分けした洗面具が受付で安く売られており、必要なものだけ買えて便利なので他の一般的なホテルも見習うべきだと思うなあ。銭湯や定食屋の割引券が売っているところも。



ビジネスホテル"加賀"だけに、ここに泊まってすぐ艦隊これくしょんで加賀さんがドロップした霊験あらたかなホテルであった。


ビジネスホテル サンプラザ



ビジネスホテル サンプラザ

ここから新今宮駅前のホテルを紹介。2012年の訪問時1800円。


ビジネスホテル 来山北館



ビジネスホテル 来山北館

2011年の訪問時2100円でタオル、ハブラシ、ガウン付きなので手ぶらでOK。

「それでもやっぱり西成は怖い!」という初めての人は、新今宮駅前の大きな通り(国道43号?)が浪速区と西成区の境目になっていて駅前かつ2000円前後で泊まれるので心理的には安心だろう。通りを歩いてみると外国人ばかりの宿もいくつか目にする。

ビジネスホテル来山北館は風呂が上の階にあって通天閣がよく見えた。あと刺青したお兄ちゃんが当たり前のようにいたけどあまり細かいことを気にしてはいけない。


ビジネスホテル 喜久家


ビジネスホテル 喜久家

それでもやっぱり西成に入るとガクッと値段が下がるので新今宮駅からちょっと入ったところを選ぶだけで安くなる。

街を歩くとこうしたドヤに「入居者募集中!福祉を受けたい方、受けている方、お気軽にご相談ください」といった張り紙がたくさんあって西成にきたなあ、と実感。



看板が消えかけてる上に「生活保護\39,000ヨリ」などと書かれてる。

宿泊時1400円。

チェックインする時に受付の窓の隙間からこたつで家族のだんらんしてるシーンが見えたのでほのぼのとした感じだけど、西成のドヤは個人経営も多くチェックイン時間や風呂が深夜に対応していないところも少なくないので予約する際は必ず時間を確認すること。この日はチェックインしたら風呂が時間外になってしまい外の銭湯に行くことになったが銭湯は西成に腐るほどあるのですぐ見つかる。

あと、書き忘れてたけどだいたいのところは入口で靴を脱いでスリッパに履き替える必要がある。




階段や廊下。




トイレやコインランドリーのある洗面所。




そしてここも三畳のお部屋。





だいたいは無線LANが通ってるけどビジネスホテル喜久屋は有線LAN完備。

無線LANだと全然速度出ないところもあったので地味にポイント高い。



シーツに穴開いてたけど気にしない。



日本は法律の関係で宿泊施設の個室には必ず窓が必要なのでこのように外の様子も見られる。



「室内で電気コンロ、ガスコンロの使用禁止」って日に焼けた張り紙はさすがにちょっと驚いた。



しない

従業員用の目印なのかDo Not Disturb Cardなのかよくわからず。


ホテル東洋


ホテル東洋

動物園前駅から少し南に入ったところにあるホテル東洋は2016年10月の宿泊で税込1600円。



他と同じで畳三畳の和室。






外国人旅行客の増加によって世界中から旅人が集うバックパッカーズホステルに変貌を遂げ、シャワールームやトイレは新しくなっていた。



館内地図やACアダプタや歯ブラシなどのメニュー表も英語対応されているので日本にいながら海外を旅しているような気分になれる。


すごく昭和な街を歩く


50円自動販売機

宿代も安いけどジュースも安く缶ジュース50円、ペットボトル80円などが当たり前で、ここは本当に平成の日本なのかと疑うレベル。水のペットボトルは40円だった。



翌朝、西成の街を歩くと夜の間はいったいどこにいたんだというくらい人がいっぱいいて、それらは主に高齢者か中年以上である。

日雇いの仕事を求める西成の朝は早い、という感じなのだろうか。




朝から賑わう昭和っぽい食堂で豚汁とご飯。

メニューは豊富で結構ボリュームもあり牛丼チェーンに負けてないコストパフォマンスを叩き出す。




高架下の小さなトンネルなんかがすごくいい雰囲気出てる。

という感じで、たまに薬物摘発もあるみたいだけど新今宮駅からちょっと入った1500円前後の西成のドヤなら特に身の危険を感じるようなこともなく細かいことを気にしなければ不自由なく快適に過ごせた。宿代が安いため近年は外国人も増えてバックパッカー街みたいになってるようで、本当か知らないけど訪日外国人が持ってくるガイドブックには「日本では治安悪いけどうちの国よりマシ!」みたいに書かれているとか。ロンドンやニューヨークだとドミトリーでも1泊3000円くらいかかるので1000円前後で個室に泊まれる日本最高だな!

LCC(格安航空)が就航する関西国際空港も南海で1本だし、特に京都は宿代が舐めてるレベルで高く交通費かけても西成で泊まる方が安いので関西圏の拠点として便利(関空にあるリフレッシュスクエアのフラットシートもオススメ)。何より、日本人が忘れてしまった昭和な雰囲気が色濃く残っているので、西成のドヤに泊まって銭湯に入りボロボロの定食屋で食事しながらこうした空気をしみじみと感じるのがオススメ。次回は1000円切るところに挑戦してみたい。

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