タイ・エアアジアXでバンコク行こうと成田空港第二ターミナルに行ったら、出国後の免税店に突然、謎のフィギュアが出現。
もう1体いるッ!
よく見ると雷神と風神でセットみたいだが、出国直後にいったいこれはなんだと焦って、搭乗ゲートへ向かうどころの騒ぎではなくなってしまった。
あ、なるほど。国宝の「風神雷神図屏風」(参考)を萌えキャラにしたわけね。
成田空港第二ターミナルの出国後にある免税店の「Fa-So-La TAX FREE AKIHABARA」。抹茶のお菓子や台湾で大ブームになったブラックサンダーなどが並ぶお土産屋に突如として金ピカな萌え屏風と等身大サイズのフィギュアが現れ、旅の最後に日本のお土産を買う外国人観光客にはインパクト十分?
和服風のスカートのパニエと黒靴下が生み出す絶対領域はなかなかじゃないか。
こちらもナイスフトモモ!
元々、成田空港第二ターミナルで本館とサテライトを結んでいたシャトルシステムが廃線となり、その跡地に「NARITA SKY LOUNGE 和」という無料の共用待合スペースができて、横になって寝ることもでき過ごしやすくなった。このターミナルのリニューアルに便乗したのか知らないが、Fa-So-La TAX FREE AKIHABARAが萌えフィギュアを設置しているとは思いもしなかった。
・ついに萌え化した成田空港 外国人を最後までクールジャパンでおもてなし!
LCC専用の成田空港第三ターミナルでは同系列のFa-So-La SOUVENIR AKIHABARAがマンガっぽいイラストを設置している。
調べてみると、風神雷神は「五穀豊穣、気象安定、除災を司る神」ということで、成田第一旅客ターミナルのVIPルームに「風神雷神図屏風」を所蔵する建仁寺の許可を得て複製が飾られているとか(参考pdf)。
最初見た時は「なんで風神雷神なんだろ?」と思ったが、確かに気象安定や除災というのは航空や旅の神様にピッタリで「なるほど!」と納得できた。
せっかく日本の国宝絵画を現代の萌え文化で昇華させたすばらしい作品なのだから「せめて日英で説明書きくらいつけろよ」と思うが、単に日本的というだけでなくきちんと日本の歴史や文化を考慮した所以があったことには好感が持てた。
成田空港第二ターミナルではこのように風神ちゃんと雷神ちゃんが旅の安全を守っているが、まさか国宝の「風神雷神図屏風」が出国後に萌え擬人化しただけでなく立体化もされて旅人を見送ることになるとは、作者の俵屋宗達や模写した尾形光琳らの巨匠も思いもしなかったであろう。これがクールジャパンというやつか。