今でもそのままだ。ジョーカーゲーム舞台探訪「魔都」上海租界
ジョーカー・ゲームに出てくる上海租界に行ってきた。
上海に築かれた外国人居留区・上海租界。
日本陸軍のスパイ組織「D機関」が日本を始めとして世界中で暗躍するTVアニメ「ジョーカー・ゲーム」第4話「魔都」にこの上海租界が登場。
列強、アヘン、賭博、抗日テロなど、様々な思惑や欲望が入り乱れ渦巻く「魔都」の様子が再現される。黄浦江沿いの中心部・外灘(バンド)にヨーロッパ建築の建物が立ち並ぶ様子は現在でも見ることができ、路面電車や川から物資を陸揚げする桟橋などはなくなっており、通りは公園として綺麗に整備されているが基本的にはそのまま。
TVアニメ「ジョーカー・ゲーム」第2話で登場した東京駅。
第5話「ロビンソン」ではロンドンが舞台でビッグベンも登場。
原作が1930年代後半を舞台にしたミステリ小説だと知らず、アニメ放送前にキャラクタ紹介とキャストだけ見て「女の子向きなのかな?」と思ったらとんでもない、陸軍省と参謀本部建物、満州鉄道・特急あじあ、ケント級重巡洋艦など俺たち向きの作品すぎました!原作小説と比べると細かい説明や描写がかなりカットされているものの、背景などのビジュアル面では旧跡を忠実に再現しようとしてて毎話見逃せないわー!
黄浦江対岸は上海テレビ塔(東方明珠電視塔)など超高層ビル群。
太平洋戦争で日本が負けると上海租界は終わりを告げ、魔都としての上海は終焉することになる。
ちなみに現在の上海は、中国のコミケ「ComiCUP 魔都同人祭」を開催し、欲望のままに同人誌を買い漁りコスプレ写真を撮る若者で新たな魔都を作り上げている。