中国内陸部の陝西省にある古都西安の近郊で、唐時代の玄宗皇帝が絶世の美女で知られる楊貴妃にプレゼントした離宮である華清池へ。
華清池、めっちゃ広い!
華清池の入口。
兵馬俑や始皇帝陵を回った後に西安方面に少し戻ると華清池がある。
中国の世界的観光地は100元から200元といった感じで日本の水族館やそれ以上の入場料を取るところが少なくない(1人民元は15円から17円)。
日本のガイドブックに確実に掲載される華清池もこのクラスに相当するようで、大人120元となかなか高い。
華清池全景図を見てみると山の上まで行けるようで、めまいがするくらい広いではないか。
120元は高いと思ったけど、意外とそうでもないのかもしれない。
しかし、現在時刻はもう15時を過ぎていて閉園の18時までに周りきれるのだろうか。ロープウェイもあったけどケチったがために後で後悔することになる。
美術館みたいな建物に入ったら楊貴妃らしき絵画がたくさん!
「貴妃」とちゃんと描いてある絵もあるので多分間違いないだろう。楊貴妃の隣にいるおっさんは玄宗皇帝ということなのだろうか。
西安事件の舞台へ
1936年12月12日、張学良が国民党の蒋介石を拉致し、国共内戦停止と抗日のため国共合作を迫った西安事件が発生。
西安事件が起きたのは華清池一帯ということで、園内に西安事件の演劇もあるみたいだ。
大掛かりな舞台だからか168元となかなかお高い。
時間も人民元もないので今回は諦めよう。
中国本土で国民党のマークを見ることができるとは思わなかった!
事前に調べた情報ではわからなかったが、参道には装甲車や航空機が展示されていて、払った120元が除々に報われてきた感じだ。
西安事件の巨大レリーフ。
「救国救民」「団結統一」満喫したわー。
兵諌亭。
蒋介石が拉致られる時、山を登って逃げて岩場に隠れるもののついに捕まってしまった場所のようで、鎖でそこまで登れるようになっている。
時間もあまりないので死ぬ思いで頂上まで登ったらこの絶景。
西安の市街方面や始皇帝陵までを一望できる。
おー!とても中国っぽいぞ!
蒋介石が軟禁された五間庁
蒋介石の会議室。
打倒共産党の指揮を取るため五間庁に入った蒋介石は内輪の張学良に襲撃されて西安事件が起こる。
銃弾が撃ち込まれたレンガや割れたガラスが残っている。
蒋介石のお風呂。
蒋介石の寝室や共産党の周恩来のお風呂なども残っているが、この辺は女体化されてないので省略でよいだろう。
博物館では国共合作や抗日の輝かしい歴史が展示されている。
楊貴妃の像とお風呂
クソ広い華清池を歩き回ってようやく楊貴妃の像に到達!
なかなかえっちな体つきをしておられる。
FGOだとロリっぽい見た目に反して意外と胸は大きいという感じだったけど、こっちの楊貴妃像は残念ながらオバサン顔かねえ。庶民が貧しい時代はヨーロッパも中国も「高貴の象徴 = デブ」みたいなところがあるから、楊貴妃の体型が現実とFGOでかけ離れているのは仕方ないか。
いや、世間の楊貴妃デブ説に対して、この像はかなり美人に見えるように造っているとは思うけど、楊貴妃を好きすぎるせいで皇帝が凋落してクーデターが起き傾国の悪女として処刑されるほど美しいってのは伝わってこないわねえ。
楊貴妃専用の風呂場である。
紀元747年に青い石で作られた湯船はカイドウ(海棠)の形をしているので「海棠の湯」と呼ばれているらしい。別名に「芙蓉の湯「貴妃湯」。
園内が広すぎて五間庁も楊貴妃のお風呂も場所がわからず時間切れになるかと思ったけど、歴代王朝の温泉リゾートっぽい雰囲気はなんとか味わうことができた。
だんだん日が暮れてきてライトアップも良い感じに。
華清池を満喫したところでちょうど閉園の18時になったので締め出されました!
入れるところはギリギリでほぼ全部回れたかな。
華清池までの行き方・アクセス
西安駅から華清池や兵馬俑へは914番バスや306路(游5)バスなどで行くことができる。
観光バスタイプの914番バスは10元で1時間くらいで兵馬俑まで行ける。帰りに使った306路は路線バスだった。
中国は全国260都市で相互利用可能に。日本は交通系ICカードでも遅れを取ろうとしている
「交通聯合カード」苏州交通一卡通(Jiangsu T-Union) 中国では経済発展に伴って地下鉄も増え、交通系ICカードも普及が進んでいるが、都市ごとに乱立しまくっているのは日本と同じ。
東京から西安までは3連休絡みで高く6~7万円くらいしたので、スカイスキャナーで試行錯誤を繰り返し、5星エアラインだけど潰れそうな海南航空で羽田→北京、西安→関空 35890円をサプライスで購入。北京→西安の中国東方航空をTrip.comで8908円。関空→羽田をスターフライヤーで9320円と細かく刻んで費用を抑えつつ現地滞在時間を2.5日くらい確保できた。