オーストリアの首都ウィーンで45ユーロのPCR陰性証明を取得し、コペンハーゲン経由で羽田に到着。陰性証明を手に入れて、それを印刷し、帰国便のチケットを発券して全てが終わった気になっていたら、日本についてからが本当の始まりだった。※9月22日: iOSと強制隔離の期間について追記
半分LCCみたいなスカンジナビア航空SK983便で羽田国際空港に到着!
見慣れた風景が戻ってきた時の安心感は半端ない!しかし、これが帰国後おしおき14日間隔離の始まりとなる。
羽田空港第3ターミナルの一番端っこに到着し、まずは歩く。
- パスポート
- 搭乗券
- PCR陰性証明書
- 健康カード
- 誓約書
- 質問表WebのQRコード
- MySOSアプリ
- 接触確認(COCOA)アプリ
まず最初に唾液による新型コロナウイルスのPCR検査を行うためにプラスチック容器に唾液を出す必要がある。レモンや梅干しの写真が貼ってあると聞いたのだが、訪問時の羽田空港にはそういった掲示は一切なく、黙ってもくもくと出すしかなかった。※追記: いただいたコメントによると単純に気が付かなかっただけっぽい
羽田空港第3ターミナルの端っこから新設したサテライトターミナルまで歩き、健康居所確認アプリMySOSをインストールして位置情報や通知などを全部オンにする設定を行う。
iOSとAndroid端末の2種類のマニュアルを渡されて記載通りに設定していく。そして、係員に見せてチェックに合格すると先にすすめる。iOSの方が設定にかかる工数が少ないので両方持ってる人はiOSに入れた方がよいだろう(iOS 13以上必須とのこと)。ちなみに、端末を持ってない人は借りることになるようだ。
誓約書には、14日間の隔離中に公共交通機関は使いません、アプリをインストールして着信には応答します、といったようなことが書かれている。
健康カード。
過去14日に滞在した国に丸をつけるよう指示が書かれているのだが、提出時になぜか「本名と国名を用紙の一番上に羅列しろ」と言われた。「いや、だったら用紙を最初からそういう仕様にしてくださいよ」と言ってみたものの、もしかしたら訪問国が多すぎためイレギュラー対応だったのかもしれない。
ちなみに、リストにない未承認国家 沿ドニエストル共和国を書いてみたものの完全に無視されてしまった。とてもかなしい!
今回の旅はドイツ、フィンランド、エストニア、ラトビア、リトアニア、ポーランド、クロアチア、イタリア、ギリシャ、オーストリア、モルドバ、沿ドニエストル共和国、ウクライナ、オーストリア、デンマークと周遊し、3日間の強制隔離対象になるイタリアとギリシャに14日以内に滞在してしまったため、「COVID-19 指定地域 滞在歴あり」と書かれた紙が渡された。
当時の強制隔離の期間はインドなどに滞在すると6日間、インドネシアとキルギスは10日間だったが、9月20日以降の運用から3日間のみとなった。
国際線ターミナルのサテライトからもう1つの端まで歩いてPCRの結果が出るまで待機する。世界ではあまり広いとは言えない羽田空港国際線ターミナルの北側のほとんどを練り歩いたことになる。PCR陰性が判明したら、強制隔離がある人同士でまとまって移動を命じられた。
検疫→自動入国ゲート→税関を抜けて帰国完了!
もう見たくもないと思った「TOKYO 2020」ですら今では懐かしさを感じるぞ。
着陸から外に出るまで2時間以上!たらい回しにあってクタクタになった。
しかし、話を聞いてみると人によっては3時間以上かかることもあるようで、羽田の早朝便は本数が少ないのでまだマシだったようだ。
ヨーロッパではパスポートとワクチンパスポートと必要に応じて渡航者追跡フォームPLFを見せればだいたいどこの国も入れたのに、日本に帰ってきたとたんに入国まで2時間以上歩いたり待たされたりして、入国後は3日間強制隔離、残り11日間自主隔離というわけだ。これが、自由にしておかないとすぐにデモだの革命になるヨーロッパと、儒教的発想の強いアジアとの差なのである。
この後はバスに乗せられて3日間の強制隔離へと向かった。
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