艦これアニメ第10話 零戦21型と九九艦爆を比較してたら設定のすんごい矛盾点に気がついてしまった!


TVアニメ「艦隊これくしょん -艦これ-」第10話「頑張っていきましょー!」。

連合艦隊で敵の聖地AFを撃破せよという提督の指令によって長門からMI方面の視察を命じられた吹雪たち。

注目するべきは飛龍と蒼龍の位置じゃない


飛龍と蒼龍の位置がおかしいと散々指摘されているシーン。

米軍が日本を初めて空襲したドーリットル空襲は、セイロン沖海戦から帰投途中の飛龍と蒼龍に迎撃が命じられたがさすがに遠すぎて無理だった史実があるので、アニメ艦これの飛龍と蒼龍が報告しているシーンは第9話の空襲がドーリットル空襲をモチーフにしていることを裏付ける内容となっていた。史実では呉は空襲してないようなのでやはり後の呉軍港空襲との合わせ技という感じになるのだろうか。



第9話で空襲を受けた鎮守府は第10話ではあっという間に修復完了!

第9話からそれほど時間が経っているようには見えないので、鎮守府庁舎にも高速修復剤が使えるという設定があったりするのだろうか。

島風、北上、大井らの北方海域、第六駆逐隊、最上らの南西海域など、偵察で近づいて動きのあったところに空襲を行った敵の主力・機動部隊がいるに違いないということで偵察を行った結果、吹雪たちが行ったMIが怪しい感じに。

そもそもAFは史実ではミッドウェーを示す日本軍の暗号でAF(ミッドウェー)、AO(アリューシャン)だったが、アニメ艦これではどこかわからない敵の主力がいる場所として使われているっぽいのが興味深い。


吹雪改ニと……


MIで敵の駆逐艦4軽巡2に遭遇して轟沈する瀬戸際だった吹雪、赤城と加賀さんの試練により改二へと変化するが、現代の東京が出てきたカットあたりでアニメ艦これの提督はゲームプレイヤーをイメージしているのではないかというオチがわかり転げ落ちそうになるが、もうあまり難しいことを考えるのはやめよう。

やめよう、やめよう……。



改ニとなった吹雪が変わったのは腕についてる主砲と高射装置だけ?

原作ゲームの改ニイラストの完成がアニメの制作に間に合わなかったのか、それともアニメ艦これ制作が服までモデルを作りなおすのが面倒だったのか、いかに!?


駆逐艦吹雪がこの作戦のカギになるという提督の命が下り赤城も自ら随伴艦として吹雪を指名することになったが、個人的にはハッピーエンドよりは報われないエンドの方が好きなので、ミッドウェー海戦で炎上する赤城を随伴艦の吹雪が雷撃処分する(史実では野分)悲壮感あふれるラストを期待したいけどさすがにないか。尊敬の的だった赤城先輩を自らの手で沈めることになった吹雪が覚醒して原作ゲームと同じ改ニに進化して第2期に続く!というシナリオを第3話をチラチラと見返しながらちょっと想像。


九九艦爆と零戦21型を比較する


零式艦上戦闘機21型(A6M2b)らしき戦闘機。

これまでちゃんと艦載機について見てこなかったが、エンジンを覆う黒いカウリングの下部にある気化器空気取入口がプロペラの付け根から出っ張るように盛り上がっているので、ゲームにも出てくる21型っぽい。ゲームでは今ではすっかりハズレの解体対象であった。



真珠湾の太平洋航空博物館で零式艦上戦闘機21型。

真珠湾攻撃に向かう飛龍の甲板を再現した展示。「20」と書いてあるあたりの気化器空気取入口とその奥の潤滑油冷却空気取入口と左右に飛び出す集合排気管がわかりやすい。



はみ出ちゃう九九艦爆(DA3)。



ロサンゼルスのチノ航空博物館にある九九式艦上爆撃機。

赤城所属の艦爆隊のマーキング(AI-201)が書かれている。ただしこれはBT-13という別の航空機を改造して作成されたもので「トラ・トラ・トラ!」の撮影に使われたものだとか。

比較しようにもレプリカは主翼下の急降下制御板が外されているのでわかりにくいが、アニメ艦これでは後方の補助輪もがんばって再現しているのがわかった。



九九艦爆がくっつけてる爆弾は太平洋航空博物館にレプリカがあったので、一番右が99式80番5型という高高度爆撃用爆弾。


だいたい似たような感じか。


九七艦攻が出てこなかった理由?


ちなみに第7話に出ていた九七艦攻(B5N/B5M)。九九艦爆にしろ九七艦攻にしろまともな機体は現存していないっぽい。

ところで、赤城と加賀の試練ではたぶん九七艦攻は出ていなかったんじゃないかと思うんだが、なんで零戦21型と九九艦爆だけで九七艦攻は出てこなかったんだろう、とちょっと疑問に思ったので考えてみた。



すると、吹雪たち艦娘は水上スキーしてるので水中を進む魚雷撃っても当たらないからじゃ?というとんでもない点に今更気がついてしまった。

これまで深海棲艦が魚雷を発射していたかどうかはちゃんと覚えてないが、TVアニメの水上スキーの設定があると水上に浮いていることになるので陸上基地の飛行場姫みたいに魚雷が当たらない!ということになり、第10話では魚雷搭載の艦上攻撃機を出すに出せないことになってしまったのではないかという説が浮上してくる。

深海棲姫との戦いが基本的に砲撃戦ばかりなのはこういうわけなのかもしれず、これがもし事実だとすると魚雷が当たらないので今後の展開として潜水艦が登場できずスク水が拝めない!という問題点が生じてきそう?



よく見ると深海棲艦も浮いてる感あるけど、でかいので船底のようにある程度は水中にあるため魚雷はヒットする?

という感じで、TVアニメの艦娘は魚雷が当たらないというゲームと矛盾した設定になってしまった艦隊これくしょん。ゲームの世界観やシステムで再現されている部分を映像に落とし込もうとすると設定に矛盾が生じてしまうという、マンガやライトノベルと比べてゲームのアニメ化が難しい理由がよくわかる例となった。

追記: 第7話で瑞鶴をかばった加賀さんが雷撃されていたので時限式や感応式魚雷ということか?
更に追記: いただいた意見をまとめてみた
艦娘は魚雷を撃つのみで、吹雪たちが当たるのは砲撃ばかり @chin10okap_III
艦これアーケードで結論が出るのでは @kisimune
魚雷は艦の下を察知して炸裂する? @turugiji_AKI
魚雷だと派手さが出しにくいからでは @yamandamiseosa


そしてMIへ……



話の流れだと図上演習(?)の地図はMIっぽいけど実際のミッドウェーとは全然形が違うっぽい?他に太平洋の環礁見ても似たようなのが見つからない。原作ゲームのAL/MI作戦はほぼそのままの形で出ていた。

第7話や第9話の展開からみんなが予想した通り最終話はミッドウェー海戦がモチーフということで、次回第11話「MI作戦!発動!」に続く。

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