成田空港第3ターミナル
関西国際空港から2年半ほど遅れてようやく成田空港にもLCC(格安航空会社)専用の第3ターミナルが完成。これまでLCCはピーチを除いて第2ターミナルから出発していたのが遠い場所に移転となったため、第3ターミナルまで歩くと何分かかるか実際に試してみた。
鉄道で空港第2ビル駅に到着。
2015年3月30日にようやく入場ゲートでの検問が廃止になり身分証明証を見せる必要がなくなった。
2015年4月8日に成田空港第3ターミナルがオープン。
入場ゲートの外には「670m Terminal 3 第3旅客ターミナル」と書かれた柱が出現。
これまでだと直進して第2ターミナルに入っていたが、入口の左にあるエスカレータを上って地上に出る。
地上に出ると青色と赤色の陸上トラックのようなラインが出現し、ここから第3ターミナルへ630メートルの旅がスタート。
早速、道が曲がりくねっているので見失わないように!
残り520mのところでトンネルのような屋根付きの通路が出現。
第3ターミナルのオープン当初はジェットスター、ジェットスター・ジャパン、春秋航空日本、バニラエア、チェジュ航空が入り案内板にも書かれていた。
天井をよく見ると「Terminal 3 490m」などと書かれているのがわかる。
630メートルは上野–御徒町の1駅間くらいあり、さすがの成田空港もこの距離を認識しているのか途中で休憩ポイントがある。
ベンチと自動販売機に加え、LCC専用ターミナルだけに少しでも建設費用を回収するためなのかジョージアやコカコーラなど広告入り!
まだわずか180メートル。
休憩スペースは合計4つもあるという親切設計!
更に進む。
残り370m。
やっと半分以上きた!
「キミの目にしか見えない景色が、目的地にはきっとある。」
ナリタニスト
ところどころに写真入りポスターが貼ってあるので何かと思ったら、成田国際空港と航空科学博物館が公認して本物の旅人かどうか適性試験をする「ナリタニスト」の宣伝ポスターらしい。
「僕らは、旅人だ。僕らは、ナリタニストだ。」とか余計なお世話じゃ!
途中で横断歩道があるのでここでも道を見失わないように注意!
雨風が強いと結構濡れそう。
残り260mを通過。
「スマートさだけ求めるなんて、つまらないじゃないか。」
きれいな写真だけに留めておけばよかったものの、こういう説教臭い文句が書かれたポスターが並んでて正直うざい!
なんとなく、ドラクエ3で「 ひきかえせ!」「ひきかえしたほうがいいぞ!」と言ってくる顔の彫刻を思い出てしまった。
最後の給水ポイントに到達!
というか、深夜で人もそんなにいなかったので実際に休んでる人に遭遇するとは思わなかった。
あと60メートルでエスカレータを上る。
90度カーブを曲がると……
あと10メートル!
到着です、おめでとうございます!
成田空港第3ターミナルに入ると目の前にはチェックインカウンタ。
しかし、手荷物検査場までまだ結構あるな。
深夜だったので閉まってた国内線と国際線の手荷物検査場入口。
第3ターミナルご自慢の美しい陸上トラックはここまで。
国内線の手荷物検査場は3×2レーンくらいあったと思うけど早朝では2×2しか動いてなかった。
バスケートラウンジは手荷物検査場を抜けてすぐだが、サテライトの方は更に階段を上ったりする必要がある。青の陸上トラック再び。
2階から4階の連絡ブリッジに上ると先ほどまでいた駐機する航空機や第3ターミナルの外観がよく見える。
最後にエスカレータを降りる。
サテライトからの搭乗は歩いてボーディングブリッジを上る。
一応トンネル状になってるけど雨風が強いとちょっと濡れそう。
今度は成田空港第3ターミナルに到着した航空機から空港第2ビル駅に向かう。
「只今映像が乱れております」
サテライトのエスカレータを上って連絡ブリッジを抜ける。
手荷物引渡場をスルー。
第3ターミナルの本館に出て往路で歩いた道を逆走する。
外にでると第2ターミナルに向けて再び630mの旅がスタート。
「せっかくだから俺はこの赤の道を選ぶぜ」
第2ターミナル方面に戻ってきた。
往路に空港第2ビル駅から出てきたエスカレータは一方通行で入れないので注意。
空港第2ビル駅に到着。
ジェットスター・ジャパンが遅延して時間がなかったので機外に出て第3ターミナルの外に出るまで走り、そこから630mと鉄道駅の改札まで歩いて10分だった。受託手荷物なしかつ時速6キロくらいで歩くのが速い人で機外に出てから駅のホームまで全区間歩いて15分くらいは見た方がよいと思う。
手荷物検査場の混雑次第になるけど往路に鉄道駅のホームからサテライトの搭乗ゲートまでは20分は見た方がよいだろうか。
バス搭乗がメインだった第2ターミナル時代はウェブチェックインできるジェットスター・ジャパンとバニラエアは出発時間15分前までに搭乗ゲートに辿り着けるかがデッドラインだったが、第3ターミナルのサテライトから歩いて搭乗する場合はもう少しギリギリまでよさそうだけど何分前まで許されるのかはまだよくわかってない。もし5分前まで許されるなら第2ターミナル時代より遠くなったけど時間的余裕は同じくらいになるか。
国際線は出国してから免税店を抜けて搭乗ゲートに向かうがそれほど距離はなく国内線のサテライトよりは近い。
・ついに萌え化した成田空港 外国人を最後までクールジャパンでおもてなし!
途中のおみやげ屋はこんな感じ。
第3ターミナルまで歩くのは遠いが、第2ターミナル時代に国際線のサテライトの端まで歩くと結構遠かったので距離は同じくらいだと思う。そうなると国際線は第3ターミナルになって空港税が2,610円から1,540円に安くなり迷う心配もなくなったという点では改善されたと思う。
ちなみに自動化ゲートはなく、ICパスポートでも強制的にスタンプを押されるしかないのでこの点だけは納得できない。スタンプ押したくないので1台くらい置いておけよ!あとはプライオリティパスなどを持っていてもラウンジでタダ飯できなくなった。
・【歩いた方が速い】成田空港第3ターミナルへのバスは絶対に乗ってはならない
ちなみに第2ターミナルと第3ターミナルを結ぶバスは、第2→第3はすげえ遠回りなので時間がない時は絶対乗ってはいけない。第3→第2は最短距離なので乗ってもいいと思うけど、発車が5~12分間隔なので歩くのが遅い人や家族連れなどに限定され、鉄道の時間がシビアな時はやはり歩いた方が確実だろう。4時半~7時半と19~23時までは5分間隔なのでこの時間帯だけバスに乗ると決めるのもアリ。ちなみに、東京方面の東京シャトルやTHEアクセス成田は第3が始発となる。
追記: 第3→第2はバス停間の乗車時間が3分ほどで、第3ターミナルの入口から第2ターミナルの入口まで徒歩込みで理論値が5分ほど。5分間隔の19~23時で2度利用したらいずれもバスがちょうど待機しておりすぐ出発した。ただし、鉄道の時間がタイトな場合はやはり走った方がよいだろう。
以上、駅のホームから国内線のサテライトは歩くのが早い人で20分くらいかかり380円の空港税もかかるようになったので以前より使いにくくなり、国際線はトータル距離はあまり変わらず空港税が安くなった分は改善されたと思うので、成田空港第3ターミナルでは「ガンガン海外に行ってね!」ってスタイルになったと言える。
追記: 2016年10月25日月より第2から第3へのバスが現状11分から4分に短縮される旨が発表された。
・【歩いた方が速い】成田空港第3ターミナルへのバスは絶対に乗ってはならない
これについては上記記事の最下部に追記している。