夕焼けの朝日温泉。
台湾の台東に近くサンゴ礁が隆起してできた緑島には、海底から湧き出すお湯を利用して海を眺めながら温泉に入れるスパリゾートがある。緑島といえば政治犯が入れられた緑島監獄しか知らなかったが、世界的にも珍しくきれいな写真も撮れそうということでこの朝日温泉を目指した。
宿で24時間日400元で借りた原付に乗って朝日温泉へ。
日本統治時代から存在するものでかつては旭温泉と呼ばれていたそうだが、朝日が見えるためこの名前に変更されたのだとか。
入口の建物。営業時間は下記。
5-10月: 5:00-翌2:00
11-4月: 6:00-24:00
入場料は200元。
緑島の宿でもチケットを買うことができ、agodaで予約したSanasai INNにチェックインする際に事前に購入しておいた。
訪問時は1元3.6円くらいだったので720円くらい。日本の日帰り温泉と同じくらいの値段で世界でも珍しい海底温泉が味わえる。
スイミングキャップの着用が必要らしく、水着を持っていたとして帽子がない場合は50元で買うしかない。今回は試す時間がなかったが、50元で温泉卵を自分で作ることもできるようだ。
朝日温泉の施設は、プールのようなスパエリアと、海沿いの円形露天浴池エリアの2つに分かれている。
朝日温泉は東側を向いているため温泉に入りながら日の出が見られる絶景温泉らしいのだが、夕焼けもなかなかすばらしいわね。
ただし、お湯の温度にかなりムラがあって、ほとんど海水なんじゃないかという冷たいプールと、熱くてとても入れない源泉かけ流しっぽいプールの差が激しい。八角形の屋根付きは40度くらいで安定しており、室内で41度で固定されている湯船もあるので好きなところでゆっくりできる。
成分は硫黄泉らしいがほとんど食塩の味しかしなかった。
いやー、いい眺めじゃないか!
展望台もあって上から見下ろすこともできる。
円形露天浴池へ歩いていくと、コンクリートで円形にかたどられた湯船が3つ。
こちらのお湯はあまり熱くなくほとんどプールといった感じだった。
コンクリートで舗装されてない場所でも温泉は湧き出しているので、波が流れ込んでくるような場所でもお湯に浸かることもできる。
ただし、円形露天浴池は潮の満ち引きや波高によって閉鎖されるので楽しめる時間はかなり限られるようだ。自分の入った直後に立ち入り禁止になってしまったので運がよかった。
太陽が完全に落ちてしまってもライトアップされるので、夜に波の音を聞き星空を眺めながら入ることもできる。
冬で観光客が少ないので写真も撮りやすくゆっくりすることができた。
外のシャワー。
男女別のシャワールームと更衣室は不潔ではないけど日本基準でもない感じだったので、ビーチサンダルを持ってくる方がよいだろう。
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朝日温泉の隣は展望台のようになっており、日本統治時代に建設されたと思われる見張所も。
お湯がない!
翌朝はあいにく雨だったので日の出を拝むのは断念し、明るくなってから再訪してみたら、冬季は午前中に掃除をするのか水が完全に抜かれている状態だった。このように営業時間でもやっていないことがあるので宿やビジターセンターなどで聞いて確認した方がよいだろう。
雨風が強くてコンディションも最悪だったけど、晴れていたら絶景が拝めそうなことはわかったのでひとまず満足。
水着と帽子の着用が必要だが、混浴かつ常識的な範囲なら写真撮影もできる海外のホットスプリングレジャーランドが日本から近い台湾でしかも安く味わえるすばらしい場所だった。
緑島へのアクセスや緑島監獄については下記へ。
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