「何もしない時間を買うんだ」舞鶴から小樽まで20時間55分!新日本海フェリー はまなす・あかしあ ツーリストA平屋寝台


艦これオンリー砲雷撃戦舞鶴に参加した後にGo To Travelキャンペーンで新日本海フェリーはまなす・あかしあを利用して小樽までワープしてみた。乗船は1人かつ船内はガラガラと予想したので一番安いツーリストAにしてみたがその快適さはいかに?


舞鶴港と客室料金など


深夜の舞鶴港、真っ暗闇の中にさんさんと燿くフェリーターミナルと本日乗船するフェリーはまなす。



フェリーさんふらわあみたいに暖色系ではなく、冬の日本海を疾走する矢っぽくてなかなかかっこいいな!



かもめのロゴマークと新日本海フェリーの名前がローマ字で大きく書いてある。



ターミナルは閑散としており、徒歩での乗船は10人くらいしかいなかった。

新日本海フェリーは日本の長距離フェリーの中でも長い航路を持ち、舞鶴発は所要20時間55分、小樽発は21時間45分もかかる。ダイヤは下記。
  • 舞鶴23:50→小樽20:45(+1day)
  • 小樽23:30→小樽21:15(+1day)

出発が深夜かつ1日まるまる潰れてしまうので関東にいると舞鶴航路を普段利用する機会はまずない。しかし、今は新型コロナウイルスで海外に行けないし安く乗れるとなればものの試しで行ってみるかとなったわけである。


閑散期となる期間Aの料金は下記。
  • 10700円: ツーリストA
  • 17400円: ツーリストS
  • 20800円: ステートB
  • 21900円: ステートA
  • 31800円: デラックスA
  • 54900円: スイート

他に、夏とシルバーウィークの期間Bと、お盆時期の期間Cがある。期間Cは期間Aの1.4倍くらいの料金だが、ツーリストAだけなぜか1.66倍くらいで1人モノに厳しい設定になっているようだった。

乗船は日曜日でチケットを取ったのは前日の土曜日で電話窓口が開いていなかったため、Webで予約した後に舞鶴のフェリーターミナルに直接電話してクレジットカード決済し、STAYNAVIのサイト上でGo To Travelキャンペーンのクーポンを適応。ツーリストAの支払いは6960円と2000円の地域共通クーポンを獲得して実質4960円。地域共通クーポンは当然船内でも使える。


大浴場もある!はまなす船内の設備


エントランスホールを見上げると、長距離フェリーに乗るぞ!って気分も盛り上がるな。



12月だったのでクリスマスモード。照明がちょっとえっちね。



舞鶴-小樽航路は21時間前後の長丁場のため物流メインで旅客はおまけなのか、はまなす・あかしあの共有休憩スペースは少なめ。



100円コインロッカーあるので貴重品を預けてツーリストAで何も考えずに寝たい人は使えるかも。



売店では小樽や舞鶴のお土産などを買うことできる。

カップ麺は200円するので、食料は舞鶴駅南の「らぽーる」か、小樽港南東のイオンで買っておいた方がよいだろう。



ニチレイフーズの冷凍食品自動販売機「24hr. HOTMENU」が現役!



船内のエントランス吹き抜け装飾は寒色系で北海道を結ぶ新日本海フェリーっぽく、関西九州航路とは雰囲気が異なる。



100円の緑公衆電話。

新日本海フェリーのはまなす・あかしあにはWi-Fiはなく、陸地から離れた日本海を航行するため携帯の電波も北海道付近を除くと繋がらない

翌日に予約した小樽の宿はチェックインが遅い時間帯になる場合は電話する必要があったのを思い出し、連絡しようとしたがずっとネットが繋がらず、もし北海道付近で繋がらなかったらこれのお世話になるかもしれなかった。




トラックドライバー需要なのか喫煙ブースは豊富で、5階の広い部屋はいつも人がいる感じだった。



給湯室では冷水と熱闘が出てくるのでカップ麺や自前のティーセットなども飲食できる。



トイレには洗濯機と乾燥機のコインランドリーがあり、100円30分みたいな料金。洗剤は50円で売られていた。

コロナ対応なのか掃除は定期的にやっているようで、温水が交じると嫌なので蛇口を冷水方面に毎回ひねって使っていたらトイレに入るたびに元に戻されていた。



広い多目的トイレ。




チルドレンルーム、マッサージルーム、ゲームコーナー、ビデオルーム、フォワードサロンなどは新型コロナウイルスのため軒並み閉鎖。

船の最前列にあるフォワードサロンくらい開放してくれてもいいのに、と思う。




5階は通路にイスが並び、カフェコーナーもあるが冬は営業していなかった。

小ステージの上のモニタではニュースなどが流されており、ちょうど真珠湾攻撃の日だったからか戦前から戦後のアメリカ特集番組をやっていたので最後まで見てしまった。



カフェーコーナーからそのまま船尾のオープンデッキに出られる。



6階には大浴場があり、サウナはコロナのため休止中。

ロッカーは100円玉が必要なので持っていくこと。

一応、海の見える展望風呂だが、カーテンのようなものがかけられて眺望は無理だった。

また、風呂の時間は舞鶴発は乗船から1:00まで(小樽発は0:30まで)、朝8:00から18:00となので、出港後にゆっくりしていると入りそこねるし、現地に着く前にもう一回入ろうと思っても閉店しているので注意が必要である。




エントランスホールなどのモニタで船の位置や天気予報を確認できるけど、気象庁や道路情報のWebサイトをそのまま表示しただけというイキなシステムになっていてすごく好き。



舞鶴港出港後は呂500、伊121、呂68が最後に撮影された海上を通るものの往路も復路も夜なので真っ暗となる。


客室 ツーリストA(寝台平屋)


一番安いツーリストAは客室では最下層の4階となる。

舷側で窓のある10人部屋と窓がない内側の32人部屋があるようだ。



これがツーリストAなのか、結構快適そうじゃん!

ツーリストAは元々、雑魚寝部屋だったものを改装して無理やり寝台にしたため、入れ子の2段ベッドにできない端の部分は平屋ベッドとなるのである。電話予約した時には何も言わなかったけど窓のある平屋ベッドをあてがってくれた。



ライトのところにコンセントが1つあるのでスマートフォンの充電やPC作業もできる。

マットレスと掛け布団のシーツは自分で装着する必要があるところは、いかにも一番安い部屋という感じでいいな。



金属の網棚をつけ直した跡があったり、魔改造して寝台化しているので窓のところに隙間があるなど気になる部分も。

通路とのカーテンを閉めてもこの窓との隙間があるため光が差し込んでくる。夜に気になって眠れなかったのでカバンを置いて塞いだらなんとかなった。

ちなみに、窓から外は見えるが潮風で汚れてほとんど見えないので、景色が見たい場合は5階のデッキに出るしかない。



入れ子状になった二段寝台は腰を起こして作業するには狭そうなので、できれば平屋寝台を指定したいところ。





2人以上でないと泊まれないデラックスルームやステートルームはこんな感じみたい。

1人のボッチではツーリストAとツーリストSしか選択肢がなく、はまなす・あかしあのツーリストSは個室なのに鍵がかからずカーテンのみだったので、「どうせガラガラだろうからツーリストAでいいや」と思ったわけである。結局、同じ部屋にはもう1人しかおらずとても快適に使えたので正解だった。

なお、雑魚寝部屋のツーリストJは和室として1部屋残っているみたいだが、団体や多客期しか使わないのか新日本海フェリーのWebサイトを見ても料金や部屋の紹介は載っていなかった。




スイートとデラックスは最上階の6階、鍵のかかる個室のステートは5階、1人モノは4階というよくあるヒエラルキー。


レストランとメニュー



5階のレストラン。

冬の閑散期だからかコロナ対応なのか不明だったが、朝8時、昼12時、夕18時からそれぞれ1時間しか営業していなかったので時間には注意。

座席は、奥まった部屋の方がゆったり座れて客も少なく船尾から一応海も見えるので、窓側の部屋よりオススメ。





朝昼夕のはまなすメニュー。

料金は高すぎることもなく船で食事できるならこんなもんか、といった感じで、Go To Travelの地域共通クーポンも北海道か京都府のものが使えた。ただし、朝食は少し割高に見えたので利用せずに手持ちの食料でしのいだ。



コロナ対応なのかお弁当メニューもある。



定食や丼の他は学食みたいに小鉢の惣菜やデザートもあって好きなのを自分で取れる。

レストラン内は朝食のクロワッサン用の電子レンジ、ボトルや使い切りのドレッシング類、お茶や水が出るサーバーなどがあるセルフサービス形式。



ホエー豚の豚丼 1020円。

花畑牧場ってブーム終焉後に潰れず定着したんだ、と思いつつ値段がちょうどよかったので頼んでみた。肉は甘みが強くおいしかったけど、炭焼きの香ばしさや名古屋の味噌カツ矢場とんみたいに箸で肉が切れるほどの柔らかさはないので、特筆すべき点がなく北海道だと帯広の豚丼が逆に恋しくなった。

レストランのメニューは新日本海フェリーでどの路線も基本的に共通らしいが、聞いたところ豚丼ははまなす・あかしあか舞鶴小樽路線限定らしいので試しに頼んでみるといいかも。



ビーフシチュー定食 1130円。

海軍ゆかりの舞鶴発なので夜はビーフシチューにしてみた。

こちらは、とてもビーフシチューですねー(語彙力がない)。

周りを見るとトラックドライバーなのかツーリング仲間なのか不明ながらわりと定食に何かプラスしてガッツリ食ってる人が多かった。



ちなみに新日本海フェリーには「グリル」と呼ばれる別のレストランが存在し、スイートルームとデラックスルームに泊まると無料で食事がついてきて、予約すればそれ以外の客室でも食べられるようだ。


舞鶴と小樽フェリーターミナルのアクセス・行き方


フェリーはまなすからの日没。

舞鶴小樽航路ではフェリーのすれ違いがイベントの1つになるが、冬の閑散期かコロナ禍によってアナウンスがなくなったようなので残念ながら見逃してしまった。波が2~4mと時化ていたからかもしれないけど。

前述の通り、日本海上から東北の陸地は見えないものの、北海道だと奥尻島と大島がよく見えた。小樽発は佐渡ヶ島や能登半島が見えるのかなあ。



舞鶴から20時間以上を経て無事に小樽に到達!



舞鶴フェリーターミナルへは神戸三宮(2100円)からと大阪なんばOCATバスターミナル(2400円)から高速バスが出ているが大阪発はコロナで運休中。
  • 三宮20:00→舞鶴22:10
  • 舞鶴21:30→三宮23:39

  • 難波20:30→舞鶴22:50
  • 舞鶴22:30→難波23:39

東舞鶴駅と舞鶴港フェリーターミナルまで連絡バス200円というのもあるがお盆の週末のみで京都方面の最終列車には接続してはいない。
  • 東舞鶴22:05、22:30発
  • 舞鶴港21:25発

東舞鶴駅から舞鶴港フェリーターミナルまでは徒歩1.5kmなので特に問題ないだろう。

フェリーターミナルのレストランが22時まで営業しており、東舞鶴駅南のココスが23時まで営業しているので、今回は艦これオンリー砲雷撃戦に出展した後に深夜までココスに滞在して徒歩でフェリーターミナルまで行った。


しかし、小樽フェリーターミナルから小樽中心部まではちょっとやっかいだ。

小樽フェリーターミナルから小樽駅まで2.8km、南小樽駅まで1.5km、小樽築港駅まで1.7km。

240円のバスも走っているが、フェリーが20:45に港に着いてもバスが出発するのが45分後となるため、小樽駅までは歩いた方が速くなる。バスは年末年始は運休で、港発は船内案内所に20時までに連絡する必要があった。
  • 小樽駅21:00→ぱるて築港(小樽築港駅北口)21:20→小樽港21:25
  • 小樽港21:30→ぱるて築港(小樽築港駅北口)21:35→小樽駅21:54

また、港の近くには24時間の小樽温泉オスパ21:45まで営業しているイオン小樽店もある。




港から小樽駅付近の宿まで歩いたら雪に覆われる小樽運河や小樽堺町通りを独り占めできて大変すばらしかったので、バスを待つくらいなら夜景の小樽を歩くのがよいだろう。

荒れる冬の日本海にビビっていたが、15000トンクラスの船なので揺れはあまり気にせず船内では快適に過ごせた。ネットも景色もほとんどないのでオフラインで集中して作業したい時や「何もしない時間を買う」目的で北海道に行くのもたまにはよいのではないだろうか。

小樽では楽天トラベルで予約した4000円の宿に泊まったら、Go To Travelの割引と1000円の地域共通クーポン、小樽市の補助で1700円のLeTAOのお菓子がもらえ、意図せず収支がプラス100円になるというもてなしを受けた。

この後は小樽-新潟へと続く。

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舞鶴港と客室料金など


深夜の舞鶴港、真っ暗闇の中にさんさんと燿くフェリーターミナルと本日乗船するフェリーはまなす。



フェリーさんふらわあみたいに暖色系ではなく、冬の日本海を疾走する矢っぽくてなかなかかっこいいな!



かもめのロゴマークと新日本海フェリーの名前がローマ字で大きく書いてある。



ターミナルは閑散としており、徒歩での乗船は10人くらいしかいなかった。

新日本海フェリーは日本の長距離フェリーの中でも長い航路を持ち、舞鶴発は所要20時間55分、小樽発は21時間45分もかかる。ダイヤは下記。
  • 舞鶴23:50→小樽20:45(+1day)
  • 小樽23:30→小樽21:15(+1day)

出発が深夜かつ1日まるまる潰れてしまうので関東にいると舞鶴航路を普段利用する機会はまずない。しかし、今は新型コロナウイルスで海外に行けないし安く乗れるとなればものの試しで行ってみるかとなったわけである。


閑散期となる期間Aの料金は下記。
  • 10700円: ツーリストA
  • 17400円: ツーリストS
  • 20800円: ステートB
  • 21900円: ステートA
  • 31800円: デラックスA
  • 54900円: スイート

他に、夏とシルバーウィークの期間Bと、お盆時期の期間Cがある。期間Cは期間Aの1.4倍くらいの料金だが、ツーリストAだけなぜか1.66倍くらいで1人モノに厳しい設定になっているようだった。

乗船は日曜日でチケットを取ったのは前日の土曜日で電話窓口が開いていなかったため、Webで予約した後に舞鶴のフェリーターミナルに直接電話してクレジットカード決済し、STAYNAVIのサイト上でGo To Travelキャンペーンのクーポンを適応。ツーリストAの支払いは6960円と2000円の地域共通クーポンを獲得して実質4960円。地域共通クーポンは当然船内でも使える。


大浴場もある!はまなす船内の設備


エントランスホールを見上げると、長距離フェリーに乗るぞ!って気分も盛り上がるな。



12月だったのでクリスマスモード。照明がちょっとえっちね。



舞鶴-小樽航路は21時間前後の長丁場のため物流メインで旅客はおまけなのか、はまなす・あかしあの共有休憩スペースは少なめ。



100円コインロッカーあるので貴重品を預けてツーリストAで何も考えずに寝たい人は使えるかも。



売店では小樽や舞鶴のお土産などを買うことできる。

カップ麺は200円するので、食料は舞鶴駅南の「らぽーる」か、小樽港南東のイオンで買っておいた方がよいだろう。



ニチレイフーズの冷凍食品自動販売機「24hr. HOTMENU」が現役!



船内のエントランス吹き抜け装飾は寒色系で北海道を結ぶ新日本海フェリーっぽく、関西九州航路とは雰囲気が異なる。



100円の緑公衆電話。

新日本海フェリーのはまなす・あかしあにはWi-Fiはなく、陸地から離れた日本海を航行するため携帯の電波も北海道付近を除くと繋がらない

翌日に予約した小樽の宿はチェックインが遅い時間帯になる場合は電話する必要があったのを思い出し、連絡しようとしたがずっとネットが繋がらず、もし北海道付近で繋がらなかったらこれのお世話になるかもしれなかった。




トラックドライバー需要なのか喫煙ブースは豊富で、5階の広い部屋はいつも人がいる感じだった。



給湯室では冷水と熱闘が出てくるのでカップ麺や自前のティーセットなども飲食できる。



トイレには洗濯機と乾燥機のコインランドリーがあり、100円30分みたいな料金。洗剤は50円で売られていた。

コロナ対応なのか掃除は定期的にやっているようで、温水が交じると嫌なので蛇口を冷水方面に毎回ひねって使っていたらトイレに入るたびに元に戻されていた。



広い多目的トイレ。




チルドレンルーム、マッサージルーム、ゲームコーナー、ビデオルーム、フォワードサロンなどは新型コロナウイルスのため軒並み閉鎖。

船の最前列にあるフォワードサロンくらい開放してくれてもいいのに、と思う。




5階は通路にイスが並び、カフェコーナーもあるが冬は営業していなかった。

小ステージの上のモニタではニュースなどが流されており、ちょうど真珠湾攻撃の日だったからか戦前から戦後のアメリカ特集番組をやっていたので最後まで見てしまった。



カフェーコーナーからそのまま船尾のオープンデッキに出られる。



6階には大浴場があり、サウナはコロナのため休止中。

ロッカーは100円玉が必要なので持っていくこと。

一応、海の見える展望風呂だが、カーテンのようなものがかけられて眺望は無理だった。

また、風呂の時間は舞鶴発は乗船から1:00まで(小樽発は0:30まで)、朝8:00から18:00となので、出港後にゆっくりしていると入りそこねるし、現地に着く前にもう一回入ろうと思っても閉店しているので注意が必要である。




エントランスホールなどのモニタで船の位置や天気予報を確認できるけど、気象庁や道路情報のWebサイトをそのまま表示しただけというイキなシステムになっていてすごく好き。



舞鶴港出港後は呂500、伊121、呂68が最後に撮影された海上を通るものの往路も復路も夜なので真っ暗となる。


客室 ツーリストA(寝台平屋)


一番安いツーリストAは客室では最下層の4階となる。

舷側で窓のある10人部屋と窓がない内側の32人部屋があるようだ。



これがツーリストAなのか、結構快適そうじゃん!

ツーリストAは元々、雑魚寝部屋だったものを改装して無理やり寝台にしたため、入れ子の2段ベッドにできない端の部分は平屋ベッドとなるのである。電話予約した時には何も言わなかったけど窓のある平屋ベッドをあてがってくれた。



ライトのところにコンセントが1つあるのでスマートフォンの充電やPC作業もできる。

マットレスと掛け布団のシーツは自分で装着する必要があるところは、いかにも一番安い部屋という感じでいいな。



金属の網棚をつけ直した跡があったり、魔改造して寝台化しているので窓のところに隙間があるなど気になる部分も。

通路とのカーテンを閉めてもこの窓との隙間があるため光が差し込んでくる。夜に気になって眠れなかったのでカバンを置いて塞いだらなんとかなった。

ちなみに、窓から外は見えるが潮風で汚れてほとんど見えないので、景色が見たい場合は5階のデッキに出るしかない。



入れ子状になった二段寝台は腰を起こして作業するには狭そうなので、できれば平屋寝台を指定したいところ。





2人以上でないと泊まれないデラックスルームやステートルームはこんな感じみたい。

1人のボッチではツーリストAとツーリストSしか選択肢がなく、はまなす・あかしあのツーリストSは個室なのに鍵がかからずカーテンのみだったので、「どうせガラガラだろうからツーリストAでいいや」と思ったわけである。結局、同じ部屋にはもう1人しかおらずとても快適に使えたので正解だった。

なお、雑魚寝部屋のツーリストJは和室として1部屋残っているみたいだが、団体や多客期しか使わないのか新日本海フェリーのWebサイトを見ても料金や部屋の紹介は載っていなかった。




スイートとデラックスは最上階の6階、鍵のかかる個室のステートは5階、1人モノは4階というよくあるヒエラルキー。


レストランとメニュー



5階のレストラン。

冬の閑散期だからかコロナ対応なのか不明だったが、朝8時、昼12時、夕18時からそれぞれ1時間しか営業していなかったので時間には注意。

座席は、奥まった部屋の方がゆったり座れて客も少なく船尾から一応海も見えるので、窓側の部屋よりオススメ。





朝昼夕のはまなすメニュー。

料金は高すぎることもなく船で食事できるならこんなもんか、といった感じで、Go To Travelの地域共通クーポンも北海道か京都府のものが使えた。ただし、朝食は少し割高に見えたので利用せずに手持ちの食料でしのいだ。



コロナ対応なのかお弁当メニューもある。



定食や丼の他は学食みたいに小鉢の惣菜やデザートもあって好きなのを自分で取れる。

レストラン内は朝食のクロワッサン用の電子レンジ、ボトルや使い切りのドレッシング類、お茶や水が出るサーバーなどがあるセルフサービス形式。



ホエー豚の豚丼 1020円。

花畑牧場ってブーム終焉後に潰れず定着したんだ、と思いつつ値段がちょうどよかったので頼んでみた。肉は甘みが強くおいしかったけど、炭焼きの香ばしさや名古屋の味噌カツ矢場とんみたいに箸で肉が切れるほどの柔らかさはないので、特筆すべき点がなく北海道だと帯広の豚丼が逆に恋しくなった。

レストランのメニューは新日本海フェリーでどの路線も基本的に共通らしいが、聞いたところ豚丼ははまなす・あかしあか舞鶴小樽路線限定らしいので試しに頼んでみるといいかも。



ビーフシチュー定食 1130円。

海軍ゆかりの舞鶴発なので夜はビーフシチューにしてみた。

こちらは、とてもビーフシチューですねー(語彙力がない)。

周りを見るとトラックドライバーなのかツーリング仲間なのか不明ながらわりと定食に何かプラスしてガッツリ食ってる人が多かった。



ちなみに新日本海フェリーには「グリル」と呼ばれる別のレストランが存在し、スイートルームとデラックスルームに泊まると無料で食事がついてきて、予約すればそれ以外の客室でも食べられるようだ。


舞鶴と小樽フェリーターミナルのアクセス・行き方


フェリーはまなすからの日没。

舞鶴小樽航路ではフェリーのすれ違いがイベントの1つになるが、冬の閑散期かコロナ禍によってアナウンスがなくなったようなので残念ながら見逃してしまった。波が2~4mと時化ていたからかもしれないけど。

前述の通り、日本海上から東北の陸地は見えないものの、北海道だと奥尻島と大島がよく見えた。小樽発は佐渡ヶ島や能登半島が見えるのかなあ。



舞鶴から20時間以上を経て無事に小樽に到達!



舞鶴フェリーターミナルへは神戸三宮(2100円)からと大阪なんばOCATバスターミナル(2400円)から高速バスが出ているが大阪発はコロナで運休中。
  • 三宮20:00→舞鶴22:10
  • 舞鶴21:30→三宮23:39

  • 難波20:30→舞鶴22:50
  • 舞鶴22:30→難波23:39

東舞鶴駅と舞鶴港フェリーターミナルまで連絡バス200円というのもあるがお盆の週末のみで京都方面の最終列車には接続してはいない。
  • 東舞鶴22:05、22:30発
  • 舞鶴港21:25発

東舞鶴駅から舞鶴港フェリーターミナルまでは徒歩1.5kmなので特に問題ないだろう。

フェリーターミナルのレストランが22時まで営業しており、東舞鶴駅南のココスが23時まで営業しているので、今回は艦これオンリー砲雷撃戦に出展した後に深夜までココスに滞在して徒歩でフェリーターミナルまで行った。


しかし、小樽フェリーターミナルから小樽中心部まではちょっとやっかいだ。

小樽フェリーターミナルから小樽駅まで2.8km、南小樽駅まで1.5km、小樽築港駅まで1.7km。

240円のバスも走っているが、フェリーが20:45に港に着いてもバスが出発するのが45分後となるため、小樽駅までは歩いた方が速くなる。バスは年末年始は運休で、港発は船内案内所に20時までに連絡する必要があった。
  • 小樽駅21:00→ぱるて築港(小樽築港駅北口)21:20→小樽港21:25
  • 小樽港21:30→ぱるて築港(小樽築港駅北口)21:35→小樽駅21:54

また、港の近くには24時間の小樽温泉オスパ21:45まで営業しているイオン小樽店もある。




港から小樽駅付近の宿まで歩いたら雪に覆われる小樽運河や小樽堺町通りを独り占めできて大変すばらしかったので、バスを待つくらいなら夜景の小樽を歩くのがよいだろう。

荒れる冬の日本海にビビっていたが、15000トンクラスの船なので揺れはあまり気にせず船内では快適に過ごせた。ネットも景色もほとんどないのでオフラインで集中して作業したい時や「何もしない時間を買う」目的で北海道に行くのもたまにはよいのではないだろうか。

小樽では楽天トラベルで予約した4000円の宿に泊まったら、Go To Travelの割引と1000円の地域共通クーポン、小樽市の補助で1700円のLeTAOのお菓子がもらえ、意図せず収支がプラス100円になるというもてなしを受けた。

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