新日本海フェリーで新潟-小樽を結ぶ”らべんだあ・あざれあ”に乗船!2017年竣工の新造船は快適ながら冬の日本海は思ったよりも揺れた。
Contents
垂直船尾で強そうな”らべんだあ”と客室料金
小樽フェリーターミナルの待合室。
- 火~日 新潟12:00→小樽04:30(+1day)
- 月~土 小樽17:00→新潟09:15(+1day)
- 07200円: ツーリストC
- 09500円: ツーリストA
- 11100円: ツーリストS
- 15200円: ステートA(インサイド)
- 16300円: ステートA
- 23100円: デラックスA
- 39900円: スイート
Go To Travelキャンペーンで支払いは7220円、地域共通クーポン2枚もらえるので実質5220円となった。1万円未満のツーリストAとCは地域共通クーポンが1枚しかもらえないのでツーリストSにお得感が出てくる。
船の写真は翌朝の新潟港のもの。
船尾がめっちゃ垂直で強そう!
同型船のあざれあの模型を見てもやっぱり船首が切り立った垂直!
三代目おがさわら丸もこういった垂直船首らしく、波が強いエリアでは波を打ち消す球場突起のバルバスバウをつけてもあまり意味はないからコストダウンしてるということかな?
しかし、先代のらべんだあではバルバスバウがしっかりとついていた。
日本海に揺れる露天風呂もある”らべんだあ”船内
らべんだあのエントランスホール。
コンパクトだけど円形に豪華な感じでよくまとめてる。2017年竣工の新造船だけあってきれい!
エントランスホールはテレビを囲って半球状に座席が配置されているなど開放的で寛げそうな雰囲気。
緑公衆電話やコイン式ロッカーなど。
飲み物やアイスの自動販売機。写真左端のニチレイのフード販売機は残念ながら休業中。
らべんだあ・あざれあでは船内で新潟産アザレアの花が展示されている!
半分くらいしおれてる株もあったけど気にしてはダメだ。
売店ではコロナで売れ残った夏物のTシャツを1000円で投げ売り中!
駅ノートならぬフェリーノートなんてあるんだ!
他には、乗船記念シートとスタンプもあるので記念に持って帰ることもできる。
スイートやデラックスルームの客が使えるレストラン・グリルの前には記念撮のボード。
最上階の6階には大浴場があり、なんと露天風呂までついている。
冬の日本海に揉まれて船内はかなり揺れるので、湯船のお湯が大きく波打つ中で入浴を楽しむことができる。揺れてザバザバ溢れたお湯のしぶきが吹雪に一瞬で冷やされ顔に叩きつけられるという貴重な体験ができるのは新日本海フェリーらべんだあ・あざれあの露天風呂だけ!
キッズルーム。
ゲームコーナー。
スポーツルーム。
フォワードサロン。
キッズルーム、ゲームコーナー、アミューズボックス(カラオケルーム)、スポーツルームなどは新型コロナウイルスのため閉鎖中。前面展望のフォワードサロンに入りたかった!
トイレにはコインランドリーも完備。
客室 個室で快適なツーリストS
いよいよ個室のツーリストSに入ります!
四角い部屋にベッドと机イスが設置されている。ドアは内側に開くものの、床の面積もそれなりにあるので荷物は床に起き、立って着替えるなど十分にできそう。
枕元には天井照明のスイッチもありコンパクトによくまとまっている。
舞鶴小樽のはまなす・あかしあのツーリストAだと敷布団と掛け布団は両方とも自分でシーツをかける必要があったが、らべんだあのツーリストSだと掛け布団のみだったので、部屋のランクによる格差社会を実感する。
この上のステートやデラックスルームになるとシーツは全てセットされた状態なのだろうか?
枕元の照明に電源コンセントがあり、テレビのリモコンとテレビ音声用のヘッドフォン端子も。
ドア下も開いてるからテレビ音の苦情が多いのか、新日本海フェリーではヘッドフォン必須というのが独特。案内所で貸してくれるらしいけど面倒だったので手持ちのイヤホンですませてしまった。
フェリー内でBSでやってる世界の鉄道や限界レースをダラダラ見るのとても楽しい!のだけど、テレビリモコンは番組表ボタンがないのですごく不便だった。
ドアの下はこのように開いており、消灯時間前だと眩しくて寝られないので荷物で塞ごう。
部屋そのものは快適に過ごせたものの、船が揺れると内装と基礎の部分がこすれるのか、壁の向こう「カカカカカカ……」と音がして気になった。
らべんだあ・あかしあのツーリストSはこのように船の内側に10室まとまっているため窓はない。
携帯電話の電波も入りにくいが、東北の陸地に近いところを航行するのでわりと繋がった。
相部屋のツーリストAはこんな感じらしい。
舞鶴小樽のはまなす・あかしあだと目隠しはカーテンだったのが、らべんだあでは上下に出すスクリーンになっているなど、2017年竣工だけに最新のカプセルホテルみたいになってる。
更にこの下のツーリストCというのが1部屋だけあって、こちらはキルケットの掛け布団が毛布にグレードダウンされているが、それ以外はツーリストA準拠なので安くしたければツーリストCでよいだろう。
スイート、デラックス、ステートルームなどの各客室配置図。
28名部屋のツーリストAに突っ込まれるくらいなら18名のツーリストCの方がよいのでは?と思うので、次の機会があれば試してみたい。
デザインした人、絶対シミュレーションゲーム好きだよな!
客室の廊下にはNETGEARのWi-Fiルータが通路にいくつか設置してあり、2.4Ghzと5GHz帯で通信可能。
新日本海フェリーのWi-Fiは30分×5回×2日間接続可能なようだったけど、一度切断して再接続すると2回分カウントされてしまうのでもどかしい感じだった。
刺し身や110円惣菜もあるレストラン
新潟小樽航路らべんだあ・あざれあは舞鶴小樽ほど閑散としてないからか、レストランの時間も朝昼夜で1時間ずつといったことはなく長めに取られていた。
ホエー豚ジンギスカン風セットや特製ビーフシチューは舞鶴小樽はまなす・あかしあと同じですね。
こちらは新潟小樽航路か、らべんだあ・あざれあ限定なのかな?
コロナ対応でお弁当メニューも。道産牛ヒレステーキが気になる。
620円からの刺し身はサーモン、タコ、ホタテと豊富で、110円の安小鉢として定番惣菜のきんぴらごぼう、切り干し大根、ひじきの煮物があったので取ってみた。
新日本海フェリー特製ビーフカレー 720円。
小鉢が110円×3で合計1050円。地域共通クーポン1枚と50円でお支払い。
らべんだあ・あざれあは船内にパン焼き機があるようで、4階の案内所では夜にメロンパン、朝はクロワッサンを販売していた。
メロンパンはサクサクで、設備が限られるフェリーでできたてのものが食べられるのはうれしい。
新潟フェリーターミナルまでのアクセス・行き方
栗島からの日の出が大変すばらしい!
新潟港の接岸時は製糸工場の煙突が見えて、これもなかなかの絶景だ!
新日本海フェリー新潟フェリーターミナルから新潟駅までの地図。
平日朝9:35、土日祝9:46発で新潟駅行きのバスが出ており、ターミナルから10分歩いた末広橋バス停だと1時間に2本くらいあるようだった。新潟交通バスで210円、Suicaなどの交通系ICカードが使える。
新潟駅発は平日10:15、土日祝10:37で万代口バスターミナル10番乗り場から。
所要時間は15~30分。
ウェラーエクスプレスで新潟港からバスタ新宿までバスがあるらしい。
- HS5204 新潟港10:00→バスタ新宿17:00
- HS5101 バスタ新宿07:00→新潟港13:55
小樽フェリーターミナルから小樽駅方面は
小樽駅前15:29→ぱるて築港(小樽築港駅)15:52→小樽港15:57
土休日と12月31日から1月3日までの年末年始のみ以下。
小樽駅前15:29→ぱるて築港(小樽築港駅)15:49→小樽港15:54
新潟小樽航路には小樽港から小樽駅まで接続するバスはないようだった。小樽フェリーターミナルから小樽駅まで徒歩については舞鶴小樽航路はまなすの記事へ。
新日本海フェリー新潟フェリーターミナルの待合室。
新日本海フェリーのフェリーターミナルに設置されているコインロッカーは中小のものが200円で、日をまたいで入れることはできないようだった。
レストランでは生姜焼きセット850円などで食べられるのでフェリーターミナルに早く着きすぎても時間を潰せそう。
いかにも昭和でボロボロな新潟駅は建て替えられるのでこれで見納め!
舞鶴→小樽と移動して小樽で一泊、翌日に小樽から新潟に移動するというむちゃくちゃな日程で新日本海フェリーの2路線を満喫できた。
日本海の荒波のせいか、垂直船尾の影響かは不明だったが、往路の”はまはす”より”らべんだあ”の方が揺れは強かった。らべんだあ・あかしあは排水量が小さいのも影響しているかも。寝ていると揺れはほとんど気が付かないものの、立って歩いたり風呂に入ると揺れているのがはっきりとわかり、安定した瀬戸内海航路とは違い荒れる冬の日本海を肌で感じられるのが新日本海フェリーの醍醐味と言えるだろう。次は苫小牧や太平洋周りの路線も利用してみたい。
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